生成りのビルトインガレージハウスⅠ+小埜勝久(前編)
カテゴリー: カーライフ
タグ: EDGEが効いている / ガレージハウス
2010/07/13

住人の手によって進化を続ける天然木のぬくもりがある家
いつまでも居たくなるような居心地のいい空間。クラシックミニとドゥカティが収められたi邸のガレージは、車と模型作りが堪能できるホビールームとなっている
将来の夢を見据えてアレンジできる住まい
邸内に足を踏み入れなくても、少し距離を置いて外観を眺めただけで、そこに住む人をイメージできることがある。今回訪れた家は、ひと目見ただけで温かい雰囲気が伝わり、そこには幸せがギュッと詰まった空間が存在するという印象をもった。
場所は、埼玉県下にある新興住宅街。都心から電車でも車でも1時間以内という好立地だが、施主であるi夫妻がこの土地を選んだのはそれ以外にも明確な理由がある。じつはi夫人には、趣味としているお菓子作りの腕前を生かし将来的に喫茶店かケーキ屋を開業したいという夢がある。そのため、近隣にお客様となってくれそうな世帯があることや、すぐ隣に人が集まりやすい公園があること、さらに人の目につきやすい角地であるということなど、店舗を開くための条件に、ピタリと合致したこの土地を選んだのだ。
設計を担当したのは建築家の小埜勝久さん。「できるだけ広い空間を…」というi夫妻の希望に応えるために、1LDK+ロフトという間取りを選択した。そして、なるべく壁を作って仕切らずに、視覚的にも広く感じられるような間取りとしていることが特徴だ。
i夫妻の居住スペースは2階に集約し、1階はガレージと店舗用スペースとした。将来的にi夫妻が自ら、夢の空間を作り上げられるように配慮した設計となっている。

生成りのビルトインガレージハウスⅠ
建築家:小埜勝久
アトリエラビリンス建築環境設計
tel.048-432-9987 http://www13.big.or.jp/~a-lab/
所在地:埼玉県坂戸市 主要用途:専用住宅 家族構成:夫婦、子供2人
構造:木造 規模:2階建 敷地面積:140㎡ 延床面積:108㎡
設計・監理:アトリエラビリンス建築環境設計/小埜勝久
文・菊谷 聡 text / KIKUTANI Satoshi
写真・木村 博道 photos / KIMURA Hiromichi
構成・石井 隆 editorial / ISHII Takashi

イエローの外壁が印象的なi邸。小さなタイプから円形状のものまで、いろいろなカタチの窓が外観を飾り、可愛らしくもある。新興住宅街のなかでひと際目を惹く存在だ

1階部分の奥は、iさんの趣味スペース。ガレージ=車庫ではなく、「遊び」の空間であり、iさんはここで愛車を眺めながら模型作りを楽しんでいるという。そして隣にある扉は、将来オープン予定の店舗スペースへ通じている

ガレージの脇に設けられた扉が正式な玄関。その扉を開けると、目の前にミニが現れる。玄関脇の大きな窓には、2階へと続く階段が見え、外観上のアクセントにもなっている
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