下目黒K邸+川田健太郎(前編)
カテゴリー: カーライフ
タグ: EDGEが効いている / ガレージハウス
2010/09/14
昭和時代の商店がユニークなガレージに変貌
商店街の一角にあった空き店舗を利用してガレージハウスへと変貌させるそんな新築よりもローコストで理想の暮らしを手に入れたコンバージョンの好例をリポート。
空き店舗を使った理想のガレージハウス
私事で恐縮だが、数年前から事務所近くにシャッター付きガレージをレンタルしている。中にはオートバイ2台、自転車数台をはじめ、遊び道具を見境なく放り込んでいる。
興味のない人には、ただのガラクタ倉庫にしか見えないだろうが、私にはライフスタイルを支える大事な基地だ。そんなとき、今回のガレージハウスに出会った。そのコンセプトを聞き実物を見た瞬間「これだ!」と思った。日々の仕事に追われ、ふと肩の荷を下ろして『素』に戻れる瞬間を求めている人には、まさにピッタリの「物件」である。
ここ数年大型ショッピングセンターに押され商店街の顧客数が激減、商売継続を断念せざるを得ない店舗が増え、シャッターを閉じたままの状態となってしまう。いわゆるシャッター商店街は、増加の一途を辿っている。建築家の川田さんは、その存在に着目した。
「機能していない商店街にある、5年ぐらい放っておかれた物件を借りてコンバージョン(店舗から住宅へ転用)しています。商店街側にしてみても、空き家状態よりは防犯上のメリットがあります」
古きよき面影を残す商店街に人の動きを蘇らせ、活気を取り戻すことにも一役買っているこのプロジェクト。川田さんは、自身がそこに住むことでコンセプトを体現している。
下目黒K邸
建築家:川田健太郎
ブリコルール一級建築士事務所
tel.03-5773-8910 http://www.bricoleur.jp
所在地:東京都目黒区 主要用途:住居 家族構成:1人
構造:木造 規模:2階建 敷地面積:29.0㎡ 延床面積:46.0㎡
設計・監理:ブリコルール一級建築士事務所/川田健太郎
文・菊谷 聡 text / KIKUTANI Satoshi
写真・木村 博道 photos / KIMURA Hiromichi
構成・石井 隆 editorial / ISHII Takashi
建物正面のシャッターを開いた先のガレージは、土間のように使えるのが特徴。休日には友人が集ってパンダのあるスペースにテーブルを置き、パーティをすることもあるという
外観をコンバージョン前のままとすることで、シャッターを閉めれば商店街に馴染んだ風景となる。だからこそ秘密基地のような雰囲気を醸し出しているといえる
上の写真はコンバージョン前の1階部分で、下が現在のものだ。ガレージ脇にバスルームやリビングスペースを設け、照明にもこだわることで、同じ建物とは思えないほど雰囲気がガラリと変わっている。バスルームの上部には2階へと繋がる階段があり、その下のスペースを有効活用することで、無駄のない空間を創造している
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
“日本の誇り” 日産 R35 GT-Rは果たしてスーパーカーなのか?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
’07 フェラーリ F430|空力とヘリテージが息づくV8ミッドシップ【名車への道】
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
フェラーリの維持費ってどれくらいかかるの? そんなリアルな疑問、専門店に聞いてきた!
~300万では選べない、1000万では高すぎる~ 600万円で探せる一度は乗っておくべきクルマ【カーセンサーEDGE 2025年11月号】
マセラティ MC12ストラダーレ最高額落札の盛り上がりの陰で、マクラーレンの“最終車両”コレクションがひっそりと販売されていた!?
エントリーモデルとして成功を収めたフェラーリの“V8フロントエンジン”の系譜とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
BMWのMとは違う“絶妙”な味を堪能できるオススメの「BMWアルピナ」モデル5選【2025年最新版】
~価格だけでは語れない、フェラーリの本質~ フェラーリは本当に高いのか?【カーセンサーEDGE 2025年10月号】
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々









