釣果は車の長さで差が出る!? プロアングラー 鈴木 斉に聞いた、ハイエースが釣車に最適なワケ
2023/09/21
釣り場への移動やタックルを積み込む車は、もはや釣具だ。釣りを極める者はいかにして車を選び、どのように使っているのか? トップアングラーに釣車へのこだわりを聞いてきた釣車の荷室はできるだけ空けておくべし!?
繊細な渓流トラウトから豪快なオフショアキャスティングまでこなす鈴木 斉さんが選んだ釣車は、「日本最強の現場グルマ」ともいわれているトヨタ ハイエースバン。

全長4695mmとなる商用車だ。「様々な点で釣車には最適といえるハイエースですが、特に“ボディの長さ”が、本気の釣りにはもってこいなんですよね」と、鈴木さんは言う。

「ボディが長いから、ラインやなんかをすべてセットした状態のロッドを車内に入れておけるんです。普通の車だと、現場に着いてから30分ぐらいかけてセッティングをするじゃないですか? でもやっぱり朝は30分でも長く寝ていたい(笑)。そしてハイエースなら、前の晩に全部セットしておいたロッドをほいっと取り出すだけなんで、30分は余計に寝ていられるんです。この差はデカいですよ」
▲荷室にセットされたロッドホルダー。マグロやGT(ロウニンアジ)などのビッグフィッシュをキャッチするためのタックルでも支えられる、タフな仕様ださらにハイエースの“長さ”は、タックルの積載量や就寝スペースの広さにも貢献する。
▲ハイエースの荷室にはトランスポーターのプロショップ「オグショー」のベッドキッド。すぐに眠りにつけるように最低限の装備にこだわっている。また、ロッドホルダーを装着することで就寝時の邪魔にならないのも工夫ポイント「車の後ろのスペースは、とにかく『寝る場所』および『タックルを放り込む場所』として常に空けておきたいんですよ。普通の長さの車だとそれって難しいのですが、長さがあるハイエースなら、それが簡単にできるんです。荷室を2段で使えるようにしておけば、下の部分に釣具を全部しまうことができて、その上をまるまる寝床または“タックル放り込み空間”にすることができちゃう。さらに、その状態でもまだ“後席”がまるまる空いてますから、そこにも荷物類を置くことができる。いや、これだけ広くて長い寝床を確保しつつ、なおかつこれだけのタックルを積めるのは、ハイエースみたいなタイプの車だけなんですよ!」
▲寝床を確保しながらも後席が使用できるため、着替えなどをここに置いて寝ることが多いとのこと
▲ベッドキット下にはたくさんのウェーダーやルアー、クーラーボックスが詰め込まれている釣り場での取り回しも楽々
しかし、それほどの“長さ”があると、釣りにはつき物の「狭い場所での切り返し」に苦労するのでは?

「それがですね、逆なんですよ。ハイエースほど切り返しがラクな車はないんです。普通の車は運転席の前にボンネットがありますが、ハイエースはないじゃないですか? だから切り返すときもギリギリまで安心して前に出ることができるので、結果として、普通の車だと4回ぐらいは切り返さないと出られないような場所でも、ハイエースなら2回の切り返しで十分だったりするんです」
▲鈴木さんが手がけるNABLAブランドのハンドメイドWOODルアー夢新(ムシン)上: PHOENIX220(アルミマイワシ)下:NAPOLEON210(アルミオレンジ)。熟練された職人が、国内で一本一本丁寧に木を削り作り込んでいるトヨタ ハイエースには「ワイドボディ」や「ミドルルーフ」「ハイルーフ」といった仕様もあるが、鈴木さんいわく「駐車場を選ばない『標準ボディの標準ルーフ』が遠征先では一番便利で気がラクなので、僕もそれを選んでいますよ」とのことだ。

▼検索条件
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自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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