車のエコ化が一気に加速。レクサス・ブランドも国内デビューした『平成17年』【平成メモリアル】
2019/04/21

小泉劇場やスイーツなどの新語が登場
平成17年って、ミドルエイジにとっては、“昨日の晩ごはん”レベルに最近のこと。
私なんてつい昨日も、脳内で「恋のマイアヒ」が無限ループしちゃってたもんね。
AKB48もすでに初コンサート開いてるし、Perfumeも「リニアモーターガール」でメジャーデビューしていた時代ですから。
あれから14年も経ってるなんて、信じられません。
だけど、あ~ちゃんも、かしゆかも、のっちも三十路ってことで、確実に月日は流れておりまする。
ちなみに、リニアモーターガールならぬ、浮上式のリニアモーターカーが日本で初めて運行開始したのは、この年。
東京―中京圏間でリニアモーターカーが走るのは、2027年の予定らしいですよ。
令和9年ってことになりますね!
今回もまいります【平成メモリアル企画】の第17回目。
平成17年頃の日本といえば、小泉純一郎が総理だったときの「小泉劇場」なんて言葉が新聞の紙面で踊っていた時期。
デザートのことを“スイーツ”と呼び出したのも、この頃からといわれています。
平成17年のキーワードは“エコ”

京都議定書発効の影響で、エコロジーへの関心が急速に高まっていったのも印象的でした。
当時私が勤めていた会社も、急にクールビズ始めたっけなー。
自動車関連の話題では、自動車リサイクル法が施行。
新車購入時や車検時など事前にリサイクル費用を預託金として所有者が支払うことで、リサイクルを促す仕組みです。
この効果は絶大で、2005年当時は年間15万トン近く廃棄処理されていた車由来のゴミが、2015年には約1万トンにまで減りました。
つまり今の車はほとんどの部分がリサイクルされてるということになります。
…と、この企画17回目にして初めて真面目なこと書いてみました。
コンシェルジュも話題だった「レクサス GS」

さて、今回もそろそろ平成17年生まれの私的名車トップ3の発表とまいりましょう。
第3位は、この年から日本でもブランド展開が始まったレクサスのGS。
IS、SCとともにデビューしたレクサスの国内展開第1弾で、トヨタの高級スポーツセダンとして親しまれてきたアリストの後継にあたるモデルですね。
車そのものは当時のBMW 5シリーズやメルセデスのEクラスと比べられるくらいデキが良かったけど、正直あまり印象には残ってません。
だってソツなさすぎたんだもん。
デザインもアリストの延長といった感じで、今イチ地味だった。
スピンドルグリルはまだ生まれてなかったからね。
それより日本でレクサスが買えるようになった、というインパクトがすごかった。
トヨタは社内に、マーケティングも開発も広報もすべてトヨタ・ブランドとは別のレクサス専用部署を新設。
販売スタッフの教育もイチから行うなど、気合いを入れて臨んでいました。
オーナーが何か困っているときには24時間365日、コンシェルジュが電話対応してくれるなど、高級ブランドならではのサービスも展開。
いざなみ景気の波にうまく乗った、その後のレクサス快進撃は皆さんご存じのとおりです。
シートアレンジに個性アリ「マツダ プレマシー」

第2位は……2代目プレマシーのおでましー。
マツダの3列シート・ミニバンです。
今でこそスタイリッシュなセダンやクロスオーバーのイメージが強いマツダですが、かつてのマツダはミニバンや四駆、大衆車を得意としていたメーカー。
この2代目プレマシーもすごく良くてきたミニバンで、シートアレンジに特徴があります。
「6+one」と呼ばれるソレはなんと2列目中央席をバスの補助席のように折り畳むことが可能。
通常は6人がけを前提としたシートレイアウトで、サードシートの使い勝手を抜群に良くしています。
走りもマツダ車らしいシッカリ感があって秀逸。
プレマシーはその後、3代目が登場しましたが、2018年に販売終了。
マツダからミニバンのラインナップがなくなってしまいました。MPV、ビアンテとともにプレマシーもファンから愛されていたモデルだけに残念です。
復活に期待しましょう。
あの名車をセルフカバー?「スバル R1」

平成17年は新型車の登場がちょっと少なかった年。
レクサス GSとマツダ プレマシーが出ちゃったら、残るのは何よ? ということになりますが、ここは軽自動車からスバル R1を選出します。
2003年年末に発売されたR2の2ドア・ショート版で、てんとう虫のようなかわいらしいスタイルが持ち味の車でした。
デザインには、名車スバル 360のエッセンスも採り入れられています。
助手席や後席のシートバックを運転席から倒せる機構を備えるなど、1~2名乗車前提のシティコミューターとして、とてもよくできた車でした。
しかし、販売には苦戦。
くしくも2005年は富士重工業(現・SUBARU)がGM保有株を放出し、トヨタと資本提携した年です。
軽自動車など不採算部門が徐々に整理され、スバル R1もこの1代で生産終了となってしまったのです。
アイドリングストップなどの機構が大衆車などにも装備されるようになり、車もエコ化が進んでいった平成17年。
このあたりの年式になると、中古車としてまだまだ現役な個体もたくさんあります。
現行モデルにはない、ちょっと個性的な車をリーズナブルに手に入れたい、という人にはちょうど良い年式かもね。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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