運転に自信のない人がますます増えれば、ビッグサイズ車はブルーオーシャン化する!?
2021/07/24
▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム運転嫌いの解消法として運転サポート機能に注目
下のグラフ①をご覧いただこう。車を所有しない理由として、運転に自信がないからと回答した人が年々増加傾向にある。
運転に自信がない=苦手と感じる理由は人それぞれだろうが、特に運転経験の浅いビギナーにとっては、大きなボディや長いボンネット、視点が低くなる着座位置など、死角が生まれやすい車の形がネックになっている可能性が高い。
そうしたケースでは「ここ曲がれる?」とか「駐車場でもたつかも」とか、運転するたびにストレスを感じがちだ。せっかく車を手に入れたのに、それで運転嫌いになってしまってはもったいない。
ましてやそれが嫌で車所有を諦めるくらいなら、妥協してでも、小さな車や視界良好なモデルを選ぶのが正解だろう。こうした状況を反映してか、「扱いやすい小さな車」への興味・関心は高い水準で推移している(グラフ②)。

だが、中には乗車人数や荷物の都合で小さな車を選べない人もいるだろう。
一方、このまま運転嫌いが増え、扱いやすい小さな車の人気が高まる傾向が続くとどうなるか。相対的に大きな車のニーズが減り、中古車の相場は下落するかもしれない。つまり、ビッグサイズ車はブルーオーシャン化するというわけだ。
大きな車に尻込みしていたけど、お得というポジティブ要素が加われば、運転は苦手だけどボディサイズを小さくできない人でも、苦手克服に立ち上がる勇気が湧いてくるのではないだろうか。問題は、克服の方法だ。
一番簡単なのは、事前にルートを調べて狭い道を通らなかったり、駐車場は端の方の空いているエリアを選ぶなど、苦手なシーンを徹底的に避けること。
もう少しスマートなアプローチが好みなら、運転サポート機能に頼るという方法もある。最近では死角を可視化するカメラ&モニター類はもちろん、駐車を自動で行うパーキングアシスト搭載車も増えている。
これらを活用し、運転に不慣れな時期さえ乗り越えられれば、苦手意識も自然と霧散するはずだ。
「運命」や「交響曲第9番(第九)」などで知られる作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、「苦悩を突き抜け、歓喜に至る」という名言を残したそうだ。
これを都合良く解釈すると、克服法はさておき、運転が難しそうな車を手に入れること自体が、歓喜に至る道に一歩踏み込んだと言えるのではないだろうか。
しかも、逆張りのブルーオーシャン狙いでお得に手に入るのなら、のっけから歓喜のファンファーレが聴こえてきそうなものだ。
今のところビッグサイズ車の需要不足による相場下落の兆候は見えていないが、中古車市場にもお得感を味わえる運転サポート機能付きビッグサイズ物件が増えている。
運転しやすい小さな車も選択肢としてはありだが、ボディサイズに妥協できないなら、運転サポート機能付きの中古車に注目してみてはいかがだろうか。
予算200万円で買える、オススメ運転サポート機能充実モデル3選
1:トヨタ ヴェルファイア(初代)
▲絶大なる人気を誇るトヨタの最上級ミニバン。2011年9月のマイナーチェンジで、パノラミックビューモニターがオプション設定に。選択肢は少なめだが予算200万円でも狙える2:日産 エクストレイル(3代目・現行型)
▲シリーズ3代目となる現行型。車庫入れや縦列駐車を補助するインテリジェントパーキングアシストや全周囲カメラなど、運転サポート装備の充実した中古車が豊富3:スバル レヴォーグ(初代)
▲スバル独自の運転支援システム「アイサイト」のver. 3を採用。バック時の衝突回避サポートなどを備えた「アイサイトツーリングアシスト」搭載車も予算200万円で狙えるぞ!【関連リンク】
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