第87回 レクサス IS(現行型) 【おいしい中古車】
2009/07/17
■世界に勝負を挑んだ高級スポーツセダン
M・ベンツやBMWなどの高級ブランドにとって、名前を聞くだけで高級車と連想させるブランドイメージはとても大切。日本を代表する高級ブランド「レクサス」も例外ではありません。しかし、このご時世もあり、M・ベンツやBMWのセダンが軒並み相場を下げているように、レクサスのスポーツセダンISも、ついに100万円台の物件が登場してきました。ISが登場したのは、レクサス開業から約1カ月後の2005年9月。当時のラインナップはSC、GS、ISと3種類ありましたが、ISは高級感と運転する楽しさを追求したスポーツセダンという位置づけでした。エンジンは2.5Lと3.5Lの2種類で、どちらもV6。ミッションは6ATが奢られています。
↑外観は、レクサスのデザインフィロソフィ「L-finesse(先鋭-精妙の美)」を基に、塊の凝縮感から生まれるパワーと、走りを予感させるワイドさを表現(左右)
2007年の10月には、ISのボディに5LのV8エンジンを突っ込んだIS F(最高出力はなんと423馬力!)が登場。280馬力自主規制の時代を知る私にとっては、「日本もここまで来たか」と隔世の感すら覚えたものです。しかし、性能がバケモンなら価格もバケモン(766万円)なので、ここで紹介するには値しません。狙い目は、ベーシックグレードの(といっても高級車ですが)250、350あたりです。2.5Lと3.5Lのエンジンには、それぞれ特徴があります。2.5Lはバランスを重視した味つけで、軽快なフィーリングを楽しめます。一方3.5Lエンジンは、高い動力性能と低燃費・低エミッションを両立した新開発エンジンとなっています。こう考えると、軽快なハンドリングを楽しみたいなら2.5L、速さを求めるなら3.5Lがいいのかもしれません。
実際にISに乗ってみると、国産ならではの安心感と、輸入車のような高級感が味わえます。何とも抽象的な話で申し訳ないのですが、高級な輸入車に乗った時のような「高級感はスゴイけど、やっぱ違和感が…」といったことがないのです。これはISの操作系が国産車と同じという点もあると思いますが、骨格や体形など“日本人に向けた作り”という点も大きく関係しているのではないでしょうか。一言で言えば、国産車と輸入車の良いところを合体させて作った車という印象です。
↑シートに座れば安心感と高級感が味わえるインテリア(左)操る楽しみを一層盛り上げてくれるパドルシフト(中)リアシートのヘッドレストは可倒式となる(右)
■200万円を切りグッと狙いやすくなった
さて、そんなISも登場から4年近くが経過し、ついに200万円を切る物件も登場してきました。最安値は、197.8万円の250バージョンSで、走行距離は9.8万km、修復歴なしの物件です。新車時の価格が405万円なので、すでに半額以下。確かに走行距離はかさんでいますが、この手の車の多走行車は、主に高速道路の走行で距離が延びるパターンが多いのです。街乗りで同距離を走った車と比べれば、傷みも大幅に少ないでしょう。それでも走行距離の少ない物件が…という人はもう少し予算をください。ベースの250で修復歴なし、走行2.9万kmで229.9万円という物件も存在します。350でも、走行5.4万km、修復歴なしの物件が249.9万円といった物件もあります。日本から世界に勝負を挑んだIS、我々日本人にとっては誇るべき一台です。こんなご時世だからこそ安く買える今、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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第87回 レクサス IS(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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