トヨタ ランドクルーザー 【ちょい乗り試乗】
2007/09/26
■道なき道こそ、ランクルの真骨頂!
<%image(editor/katarin.jpg|565|424|)%>
新型ランドクルーザーの試乗会へ行ってきました。写真では一輪浮いているオフロード走行の様子ですが、まずは大抵の人にとって最も頻度が高いと思われるオンロード走行の印象から。
現行クラウンとまでは言いませんが、シートもたっぷりとして快適です。乗り心地は、どちらかというとややフワフワ系というか、いわゆるトヨタ的なやさしい乗り心地です。フレーム構造だからでしょうか、多少大きな段差を越えると2列目以降はさすがに微妙な揺れがありますが、それを抑えるにはスポーティなグランドツーリング系セダンでないと無理でしょうから、SUVとしては十分です。
エンジン音は遠くから聞こえる感じ。こんなに大きい割りに風切り音も小さめ。4.7LのV8だから走りにはかなり余裕があります。ブレーキも、ディスクが16インチから17インチになったこともあるのでしょう、しっかりとこの重いボディを止めてくれます。
前後スタビライザーを制御するキネティックダイナミックサスペンションシステムの恩恵は、やはりカーブなどでよくわかります。傾きが少なく、といっても踏ん張ってるぞという不自然さも皆無です。また停止時のダイブも少ない。 3列目が体育座りになるのと、2列目もやや膝裏が浮くのが少し気になりましたが。2列目に関しては全席下に靴先を入れられるので、足をどんと伸ばす感じで座るのなら問題ないです。
ランドクルーザーの真骨頂は、やはりオフロードでした。上の写真のような一輪浮きなんて、まったく普通にこなします。それより、世界初搭載となった「クロールコントロールシステム」は、例えば下記のような「先が思いっきり崖になっていて見えない」ような場所を下るときに威力を発揮します。
<%image(editor/zeppeki.jpg|565|424|)%>
スイッチを入れると、アクセルとブレーキはもう自動制御。勝手にじっくりと崖を降りてくれます。あとはハンドル操作だけ。ところがただでさえ写真のように先が見えないような場所を下るわけです。そんなとき「ワイドビューフロントモニター+サイドモニター」が同時表示されるということが、大変よくわかりました。実感値です(ちなみに、私はビビってこの試乗をパス、助手席に乗りました。本当に崖下が見えないから怖かったんです)。
クロールは“crawl”と書きます。『這う』という意味だそうです。その言葉どおり、ジリジリと、実際にはアクチュエーターの音でしょうか、ギーギーという音をずーっと鳴らしながら、無事崖下まで降りられました。このクロールシステムが働いているときには、下記のようにメーターパネルに緑色のマークが点きます。もし途中でアクセルに触れると、エンジン制御のほうはオフになりますが、ブレーキ制御はスイッチを切るまで働き続けます。その際にはこのマークが点滅します。
<%image(editor/crawl_2.jpg|565|424|)%>
というように、King of 4WDらしさを体験したわけですが、その後技術者の方に「なぜ乗用車タイプのモノコックではなくフレーム構造にこだわったのか」聞いてみたところ、面白い話を聞けました。
ランドクルーザーは、その1/3が中東で販売されるのですが、その次くらいに多いのがオーストラリア。そのオーストラリアでは、ダートを時速130km以上のスピードで走るような使われ方をするそうです。道なき道をそんなスピードで走られたら、モノコックでは壊れてしまう。フレーム構造でしか、そんな使用に耐えられないのだそうです。
砂漠で万が一車が壊れたら…そう考えると、ランドクルーザーに求められるのはまずは頑丈なボディ。だからこそのフレーム構造だということでした。とても日本では、ポテンシャルを十二分に引き出せることなんてなさそうですね。
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新型ランドクルーザーの試乗会へ行ってきました。写真では一輪浮いているオフロード走行の様子ですが、まずは大抵の人にとって最も頻度が高いと思われるオンロード走行の印象から。
現行クラウンとまでは言いませんが、シートもたっぷりとして快適です。乗り心地は、どちらかというとややフワフワ系というか、いわゆるトヨタ的なやさしい乗り心地です。フレーム構造だからでしょうか、多少大きな段差を越えると2列目以降はさすがに微妙な揺れがありますが、それを抑えるにはスポーティなグランドツーリング系セダンでないと無理でしょうから、SUVとしては十分です。
エンジン音は遠くから聞こえる感じ。こんなに大きい割りに風切り音も小さめ。4.7LのV8だから走りにはかなり余裕があります。ブレーキも、ディスクが16インチから17インチになったこともあるのでしょう、しっかりとこの重いボディを止めてくれます。
前後スタビライザーを制御するキネティックダイナミックサスペンションシステムの恩恵は、やはりカーブなどでよくわかります。傾きが少なく、といっても踏ん張ってるぞという不自然さも皆無です。また停止時のダイブも少ない。 3列目が体育座りになるのと、2列目もやや膝裏が浮くのが少し気になりましたが。2列目に関しては全席下に靴先を入れられるので、足をどんと伸ばす感じで座るのなら問題ないです。
ランドクルーザーの真骨頂は、やはりオフロードでした。上の写真のような一輪浮きなんて、まったく普通にこなします。それより、世界初搭載となった「クロールコントロールシステム」は、例えば下記のような「先が思いっきり崖になっていて見えない」ような場所を下るときに威力を発揮します。
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スイッチを入れると、アクセルとブレーキはもう自動制御。勝手にじっくりと崖を降りてくれます。あとはハンドル操作だけ。ところがただでさえ写真のように先が見えないような場所を下るわけです。そんなとき「ワイドビューフロントモニター+サイドモニター」が同時表示されるということが、大変よくわかりました。実感値です(ちなみに、私はビビってこの試乗をパス、助手席に乗りました。本当に崖下が見えないから怖かったんです)。
クロールは“crawl”と書きます。『這う』という意味だそうです。その言葉どおり、ジリジリと、実際にはアクチュエーターの音でしょうか、ギーギーという音をずーっと鳴らしながら、無事崖下まで降りられました。このクロールシステムが働いているときには、下記のようにメーターパネルに緑色のマークが点きます。もし途中でアクセルに触れると、エンジン制御のほうはオフになりますが、ブレーキ制御はスイッチを切るまで働き続けます。その際にはこのマークが点滅します。
<%image(editor/crawl_2.jpg|565|424|)%>
というように、King of 4WDらしさを体験したわけですが、その後技術者の方に「なぜ乗用車タイプのモノコックではなくフレーム構造にこだわったのか」聞いてみたところ、面白い話を聞けました。
ランドクルーザーは、その1/3が中東で販売されるのですが、その次くらいに多いのがオーストラリア。そのオーストラリアでは、ダートを時速130km以上のスピードで走るような使われ方をするそうです。道なき道をそんなスピードで走られたら、モノコックでは壊れてしまう。フレーム構造でしか、そんな使用に耐えられないのだそうです。
砂漠で万が一車が壊れたら…そう考えると、ランドクルーザーに求められるのはまずは頑丈なボディ。だからこそのフレーム構造だということでした。とても日本では、ポテンシャルを十二分に引き出せることなんてなさそうですね。
<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>
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