旧型でもOKならCクラスワゴンの低走行物件も100万円ちょいからイケること、知ってました?
2017/04/13

100万円台前半で狙うなら「前期型」がターゲット
現行メルセデス・ベンツ CクラスおよびCクラスワゴンがスマッシュヒットを記録している陰で、その旧型モデルが超お手頃価相場になっていること、ご存じでしたでしょうか? 新車時価格は399万~746万円だった旧型Cクラス/Cクラスワゴンですが、その走行2万km台までの中古車が今、車両価格140万円程度から十分狙えてしまう状況なのです。
セダンとステーションワゴンのどちらもなかなか魅力的な旧型メルセデス・ベンツ Cクラスですが、使い勝手やイメージの良さなどから考えるとステーションワゴンの方が一枚上かとも思われますので、以下、旧型Cクラスワゴンを念頭に話を進めたいと思います。
走行距離2万km台までの物件に絞ったうえで具体的な価格を見てみますと、車両価格100万円台半ばぐらいまでで狙えるのがいわゆる「前期型」。11年4月までの、直線的なデザインのヘッドライトを採用していた年式です。
その中でも選択肢はいくつかに分かれてまして、一つは「前期の前期」といえるC200コンプレッサー アバンギャルド。これは1.8Lの直4エンジンにスーパーチャージャーを組み合わせていたごく初期のモデルです。ただしこれは「ごく初期」だけあって今や低走行物件の台数は少なめで、主には09年後半からのC200 CGI ブルーエフィシェンシーというグレードになるはず。こちらはC200コンプレッサーと同じ1.8Lの直4で(ただしこちらは直噴方式ですが)、最高出力も同じ184psなんですが、スーパーチャージャーではなくターボチャージャーを組み合わせています。そのため、 こちらの方が低回転域からトルクフルであり、燃費も若干ですが良好です。

100万円台後半の予算ならぜひ「後期型」で
車両価格160万~199万円ぐらいまでを射程圏内に入れることができるなら、旧型Cクラスワゴンの中でもいわゆる「後期型」が狙えます。
後期型というのは11年5月からの、ヘッドライトの造形がちょっと曲線的というか複雑な感じになった方の年式です。そして変わったのはライトの形だけではなく、合計で2000ヵ所以上のモロモロが改良されています。内装の質感も格段に上がり、トランスミッションもそれまでの5速ATから「7G-TRONIC」という7速ATに進化。もしも予算的な余裕があるのであれば、やはり後期型を狙った方がより満足度は高いのではないかと存じます。
車両価格160万~199万円で検討可能な走行2万km台までの後期型Cクラスワゴンは、主にC200 CGI ブルーエフィシェンシー/C200 ブルーエフィシェンシーとC180 ブルーエフィシェンシー。どちらも1.8Lの直4直噴ターボエンジンですが、C180ブルーエフィシェンシーは最高出力が156psに抑えられています。
予算との相談にはなってしまいますが、後期型のCクラスワゴンは年式が後になればなるほど装備類が充実していますので、できればより新しめの年式を選びたいところです。ただし中古車というのは「装備の良し悪しよりコンディションの良し悪しの方が重要」という側面も強いので、このあたりは一概には言えない難しい問題なのですが。


現行の方がさすがに総合力は上だが、これはこれで素敵なワゴン
さて、以上のとおり車両価格140万円前後から様々なグレードが選べる旧型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンですが、「ところで現行モデルと比べてどうなんだ?」という疑問はあるかもしれません。それに関してお答えしますと、当然ですが車の出来としては現行Cクラスワゴンの方が「圧倒的」と言って良いほど優れているかもしれません。なにせ現行のCは見た目も性能も「……Eクラスか?」と一瞬思ってしまうほど全体的に素晴らしいですからね。
ということで「現行型との対比」という面ではちょっと歯が立たない旧型Cクラスワゴンですが、現行型のことなんか気にしないで「それ単体」として考えるのであれば、非常に素晴らしい車であるとは断言できます。乗り味は重厚なれどスポーティで、内装の質感も(特に後期型は)高く、「所有する歓び」みたいなものを感じさせてくれるクオリティ感が全体にみなぎっています。特に、今回取り上げている「走行2万km台までの物件」であればなおさらのことです。
上を見ればキリがありませんが、もしも「車両100万円台ぐらいの予算感で、何かこうステキで上質なステーションワゴンとか、ちょっと欲しいかもなぁ……」とおぼろげに考えている人がいらっしゃいましたら、ぜひともこの「実は意外と安い」走行2万km台までの旧型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンに、この瞬間からちょっと注目してみてくださいね。

【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型メルセデス・ベンツ Gクラス EQテクノロジー|電気の力でよりスポーティに、より高級に
【ゲレンデの買い方】M・ベンツ Gクラスの中古車価格が1650万円で一向に安くならないので、輸入中古車評論家が2つの作戦を考えてみた
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
~いよいよ潮流はSUVの次へ~ ワゴン復活の予感【カーセンサーEDGE 2025年6月号】
「買えるモデルの祭典」で輸入中古車評論家が買いそうになったのはどんな車?【オートモビルカウンシル2025】
最新型レンジローバー新車価格値上げに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、ランドローバー人気SUVの代わりにどうですか?」5選
Vクラスの中古車価格が約1年で110万円ダウン&200万円台後半から狙える! メルセデス・ベンツの人気ミニバン、今オススメの買い方・選び方は?