ニュースサイト「レスポンス」編集長の思い出のスポーツカーは、“別れてもいまだに恋をしている”1台と、“いつか必ず手にしたい”1台。
2019/08/28
▲自動車に関するニュースをいち早く発信しているWEBメディアのレスポンス。当然「新しい車」のマーケット情報には詳しい編集長の宮崎さん。だが、ランキング結果を見た宮崎編集長は「中古車ならではのマーケット感覚」に興味津々……まるで「別れた彼女のことを引きずってる男」……!?
価格がこなれた中古スポーツカーを狙う人たちは、実は多い。
スポーツカーは一般的な実用車に比べ流通量が少ない。その少ない物件数を多くの人たちが買い求める「早い者勝ちのバトル」が常に繰り広げられているのだ。
人気車であればあるほど、お得感がある物件であればあるほどその激しさは増す。
そこで、情報誌 カーセンサー・10月号(2019年8月20日発売号)の特集では「早く買わないと狙った物件が消えてしまう」率が高い順にランキングを作成し紹介している。ちなみに上位7位、いわゆる“神7”はこちら。
1位:ホンダ シビックタイプR(現行型)
2位:トヨタ スープラ(80型)
3位:スバル WRX(現行型)
4位:マツダ ロードスター(現行型)
5位:マツダ ロードスターRF(現行型)
6位:日産 スカイラインGT-R(R33型)
7位:日産 GT-R(現行型)
誌面ではトップ30位まで紹介しているので、興味がある方はぜひチェックしてほしい。
また、同特集内ではドリキンこと土屋圭市さんやレスポンス 宮崎編集長さんの他、有名な自動車雑誌、WEBメディアの編集長たちにもスポーツカーについてインタビューを実施。誌面には収まりきらなかった話も含め、Webでも紹介していく。
▲8月20日発売号のカーセンサーの表紙(写真は東海版)。ちなみに東日本版は青、首都圏版はグレー、関西版は赤、西日本版はシルバーの86だ
レスポンス 編集長
宮崎壮人
Response.(レスポンス)
自動車関連の情報・サービスを提供する総合自動車ニュースサイト。新型車やモーターショーの速報や試乗記。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドなどエコカーの最新情報や分析コラムなど。国内外の自動車業界ニュースを1日60本以上配信する。

インタビュアー
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。

まずは編集部が集計したこちらのランキングを見ての印象はいかがですか?

このランキングは「中古車を探すうえでの競争率」的な数字をベースにしていると理解してますが、今新車で買える現行型ホンダ シビック タイプRが1位で、つまりその中古車の競争率が高いというのが、まずは驚きですね。
あとはとにかく「タイプR」の人気はやっぱり根強いんだなぁということですかね。数えてみると、先ほど申し上げた現行型シビックタイプRだけじゃなく合計4車種のホンダ タイプRがランクインしてます。「タイプR」というのは魅力的なブランドとして、本当にしっかりと根付いているんですね……。
あと面白いと思ったのは10位の三菱 ランサー エボリューションIV。なんでこれ、ランエボXとかじゃなくて古いIVなんでしょうか? その他、三菱 コルト ラリーアートも「えっ、こんなに人気あったんだ?」って感じです。新車の世界とはまた違う「中古車ならではのマーケット感覚」があるんだなあと、興味深く拝見させていただきました。


今回は8月20日発売のカーセンサー「スポーツカー特集」に関連して宮崎編集長にお話を伺っているわけですが、宮崎編集長個人にとって「印象深いスポーツカー」って何でしょうか?

……実はわたし、フォルクスワーゲン ゴルフIV(4代目ゴルフ)のR32という車に10年近く乗ってたんですよ。

ほう! 名車じゃないですか。自分、あれ大好きです!

ありがとうございます。まあ中古車で買ったんですが、それがですね、もう乗った瞬間に「あ、運命の車に巡り合ったな……」と感じてしまった1台だったんです。

ほう!

今は諸事情あって手放してしまったんですが、ゴルフIVのR32に対しては「いまだに恋をしてる」といった感じですね……。
R32を買った当時はAE101のスプリンター トレノ(91~95年に販売されたトヨタ スプリンター トレノ)に乗っていて、買い替えるつもりなんてぜんぜんなかったんです。そのトレノも学生時代に買って、10年ぐらい気に入って乗り続けていた車でしたからね。

宮崎編集長は、一度気に入ると「長い」タイプのようですね。

そうかもしれません。で、トレノ以外の車を買う予定なんてまったくなかったため手元には車用の余剰資金もなく、結局R32は全額フルローンで買いました(笑)。

「運命の車」だと直観したというフォルクスワーゲン ゴルフIVのR32ですが、何がそんなに良かったんですか?

ゴルフIVの小さなボディに3.2LのV6エンジンとフルタイム4WD機構を組み込んで、なおかつ6MTで動かすという、今のフォルクスワーゲンならたぶんやらないだろう無茶な感じ(笑)も気に入ったんですが、何よりも「自分の思いどおりに動かせる」というところが最高でしたね。
これはスポーツカーに限った話ではないのですが、わたしが考える「いい車」の基準って「自分の思いどおりに動かせるかどうか」なんです。その意味でゴルフIVのR32はわたしにとってパーフェクトでした。あとはまあ3.2L V6のエンジン音も素晴らしいので、毎日エンジンをかけるたびにひたすらニヤニヤしていた……みたいなシンプルな話でもあるのですが(笑)。
▲フォルクスワーゲン ゴルフIV R32
確かにそうですよね。後継モデルであるゴルフVのR32もいいですが、IVの方のR32はさらに格別です。中古車市場でも人気ですが、あまりにもいい車なので手放す人が少なく、市場に物件が出てこないというのがネックになるぐらいの車ですから。

そうなんですよねえ……。なんというか、いまだに「別れた彼女のことを引きずってる男」みたいな感じで日々を過ごしてますよ(笑)。

そんなに好きだったのになぜ「別れた」んですか?

それはですね、まあ単純に「壊れてしまったから」です。中古車として買ってから約10年間、元気に走ってくれたんですが、さすがに10年もたつとエンジンの冷却系が逝ってしまいまして、その修理費用見積もりが60万円だったんです。で、その他にも「寄る年波」に関連して直さなくちゃならない箇所の修理代も含めると、見積もり総額は約100万円でした。
100万円を投じて直しても良かったんですが、そのトラブルが出る直前に実はわたし、結婚をしまして。さすがにそのタイミングで車に100万円というのはどうなのか……ということで、泣く泣く手放した感じですね。
でも、先ほど申し上げたとおりいまだに引きずってますので、今でもカーセンサーnetでゴルフIV R32の相場と物件はチェックしてます(笑)。程度の良いモノがあったなら、いつの日か買い戻したいですねえ……。


カーセンサー編集部としては、今回の特集は20代ぐらいの若い世代に届けたいと考えているんですが、宮崎編集長から見て、そういった若い世代が乗るべき、あるいは乗ってほしいスポーツカーって何でしょう?

「スポーツカー特集」という話からはそれてしまうかもしれませんが、車の根本的な価値って「好きなところにいつでも行ける」という部分にあると思うんですよ。でもそのうえで、「移動時間が退屈じゃない」むしろ「移動時間そのものが楽しい」ということになれば、もうその日は「楽しいこと」しかなくなるわけじゃないですか?
ですから、絶対にいわゆるスポーツカーに乗る必要があるとは思いませんが、できるだけ「運転そのものが楽しめる車」を選んでほしいですよね。いろいろなタイプの、いろいろなメーカーの車に試乗する機会を極力増やすようにすれば、自分にとっての「あ、コレだな」っていうのが見えてくると思います。
まあ具体的なオススメは、スズキの現行スイフト スポーツは非常に素晴らしいですよね。サイズもコンパクトでMTもあって、あれだけの走りっぷりをあの予算感で入手できるというのは、ちょっとすごいことです。「車の楽しさ」がわかる一台だと思いますし、車の世界への「入り口」にもなるでしょう。
▲スズキ スイフトスポーツ
なるほど。ところで、宮崎編集長がいわゆる「車好き」になったきっかけは?

それはですね、2歳か3歳の頃になぜか家にあった「赤いポルシェ911ターボのミニカー」なんです。40年ぐらい前ですから、いわゆる930ターボだったと思うのですが、それを見て幼児だった自分は衝撃を受けたんですね。「な、なんてカッコいいんだ!」と。
その後、小学生や中学生になると車に対する興味は薄れてしまったのですが、大学生になって運転免許を取るとまたぶり返してきて、「そういえばオレ、赤いポルシェ911ターボが好きだったなあ」なんて思い出して。なので今は、というか今後いつの日か、憧れだった「ポルシェ911」はぜひ買ってみたいと思いますね。
で……この仕事をしているといろいろな車の試乗会に行くじゃないですか? かなり高額な車種を含めて。その関係で、おかげさまでいろいろな車の運転席に座らせていただきましたが、実はわたし、ポルシェ911だけは試乗会の機会があっても「できるだけ自分では運転しない!」と決めてるんですよ。

そ、そうなんですか?

はい。他のスポーツカーは別としてポルシェ911だけは、借り物にちょい乗りさせてもらうのではなく、正々堂々と自分で購入し、そして正々堂々と運転する。そしてその日が来るまでポルシェ911のステアリングは握らない! と決めてるんです。……早くその日が来るといいんですけどね(笑)。
▲これが宮崎編集長をとりこにしているポルシェ911の930ターボだ。手に入れたらぜひ取材させてください(笑)
▲2019年上半期「国産スポーツ車“速”買いランキング」の26位にランクインした三菱 コルトラリーアートバージョンR。「いやぁ、これも懐かしい! でも26位だなんて今でも結構人気あるんですね!」【関連リンク】
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