【名車への道】’73 ポルシェ 911 カレラ RS 2.7
2023/09/02

これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍モデルたちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「車は50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は乗馬。
ナナサンカレラの愛称をもつ“伝説”のホモロゲーションモデル
——ようやくですが、今回はかねてから撮影したかった、悲願というべきモデルの登場です。きっと感激していただけると思います。なんと、ナナサンカレラです。
——はい。運良く素晴らしい個体の撮影をさせてもらえることになりました。こちらですね。
——その時って、ナナサンカレラに試乗とかもしたんですか?
——今となってはなかなか試乗もできない車ですもんね。しかし、いろいろとビンテージモデルに乗っているのは知っていましたけど、ナナサンカレラにも乗っていたんですね……。


——ナナサンカレラって有名だけど、あまり詳細は知らないんですよね。エンジンとかもやっぱり凄いんですよね?
——エンジンは名前のとおり、2.7Lですよね? なんか大きくもなく、小さくもなく、中途半端な感じがするんですけどね。どうしてこの排気量なんですかね。
——確かに量産前提で作った車ですもんね。
——それは知ってます!
——ホント、昔のスポーツカーの開発ってレースと密接な関係にありますよね。
——なんとなく流れが見えてきましたね。
——何台以上作らないといけないっていうルールですよね?

——カラーリングも特殊ですけどあのリアのダックテールもちょっと異質ですよね。
——なるほど。この独特のフォルムは、やっぱり性能アップに関係しているわけですね。
——今や伝説の車になりつつありますが、それだけの理由があるんですね。
ポルシェ 911 カレラ RS 2.7
欧州GT選手権(グループ4GT)のホモロゲーションモデルとして開発された限定モデル。1972年のパリサロンでの発表後、注文が殺到。500台限定の予定だったが、最終的には1590台に。現行型911にも受け継がれるRSモデルの始祖であり「ナナサンカレラ」の愛称をもつマニア憧れの1台。


▼検索条件
ポルシェ 911× 全国※カーセンサーEDGE 2023年9月号(2023年7月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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