初代ミニクロスオーバーを買うなら、ナビの位置にご注意を!
2019/07/19
「気になる中古車を見に行っても、どこをどう見たらいいものか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
▲今回見てきたのは2011年式のミニ ミニクロスオーバー。「ミニシリーズ」でありながら、5ドアで5人乗車という人気モデルだ。ミニ専門店iR(イール)の代表、綾部さんに話を聞いた差し替えパーツで楽しめるのがミニの魅力
キュートで個性的なルックスが人気のミニ。
しかし、デビュー当時は3ドアハッチバックのみのラインナップで、ファミリーカーとしては選びにくい車種だった。
「その中で2011年に登場したクロスオーバーは、ミニ初の5ドアで『後席にドアが付いているミニが欲しかった』というファミリー層に人気です」
そう語るのは、東京都世田谷区で20年にわたりミニを専門に扱うiR(イール)の代表、綾部俊さん。
クロスオーバーSUVといっても、あまりアウトドアの匂いがしないのも特徴で、ガンガン使い倒された個体や目立った故障も少ないため、初めての輸入車、初めてのSUVとして選ばれることも多いそうだ。
ディーゼル車とガソリン車があるが、前者は100万円台前半から中盤くらいのお得な価格帯の物件も増えており、予算200万円まで用意すればかなり選択肢が豊富になるとのこと。
また、これはミニ全般にいえるが、アフターパーツが非常に豊富で、購入後に自分好みにカスタマイズする楽しみも大きいので、見た目重視の人にもピッタリなモデルだ。
今回は走行距離5万㎞以内の物件が多く集まる、総額200万円以内で狙えるミニクロスオーバーを実際にチェックしてみたぞ。

今回見た車
ミニ ミニクロスオーバー(初代)
ハッチバックのミニよりも120㎜高い全高、シリーズ最大のボディサイズによる迫力あるスタイルが特徴。ミニの特徴を受け継ぎながらも、SUVらしい大きなウインドウと4枚のドアが備えられている。4WDもラインナップされているが、中古で流通する8割以上が2WD。2014年9月以降にはディーゼルモデルが登場した。
●総額/177.4万円
●年式/2011年式
●走行距離/4.4万km
●修復歴/なし
●乗車人数/5人
●エンジン/1.6L ガソリン
※2019年7月1日時点の情報
CHECK POINT 1
ナビの位置は着座をして目線の移動距離をチェック
初代のミニクロスオーバーはナビを装着するスペースがないため、後から市販のナビを取り付けようとすると、取り付けキットと工賃で30万円前後かかってしまう。
市販のナビを使いたい人は最初から装着されている物件を狙いたいが、その装着位置はインパネの下部になってしまうため、着座して見やすさなどを確認したいところ。
見にくければ、ホルダーを使ってナビアプリを見やすい位置に設置するのがオススメだという。
▲外付けのナビは一般的な車の位置よりも低い箇所についている。人によっては目線の移動が大きく違和感がある可能性があるため、シートに座って確認してみようCHECK POINT 2
前輪のサスペンション部分にサビが浮いていないか確認
輸入車特有の電装系のトラブルなどはほとんどないという。
しかし、雪国や海沿いなど塩害の影響を受けやすい地域で乗られていた車は、金属部分に腐食があるものも。
そのため、フロントサスペンション部分でサビが発生していないかは確認しておきたい。
外見からは分かりづらいので、お店の人にハンドルを切ってもらい、見やすい状態で確認をしよう。
その他に車体後部のマフラー部分も、同様にチェックをしておきたい。
▲SUVの中でも最低地上高が低く2WDモデルが多いため、アクティブに使われている物件は少ないという。ただ、サスペンション部分や後部のマフラー裏面はサビが付きやすいため目視でチェックしたい差が出るアフターパーツ1
単色以外に柄モノも選べるサイドミラーカバー
アフターパーツが非常に豊富なミニシリーズ。
手軽にイメージを変えることができるサイドミラーカバーは人気のアイテムだ。
色違いから、チェッカー模様やユニオンジャック模様など柄モノも用意され、個性を打ち出すのにもってこい。
バックミラーのカバーも変更可能だ。
いずれもボディ全体からすると小さな面積だが、この部分を替えるだけで見た目の印象ががらりと変わるため、定期的に付け替えて楽しむ人もいるそうだ。
▲パーツを変更する際はボディ色との相性も含めて検討したい。迷ったらお店の人に相談を差が出るアフターパーツ2
室内の雰囲気もチェンジ! 汚れも隠せるシートカバー
内装色やシートの材質などを選択できるミニシリーズ。
中古車となるとなかなか自分好みのシート柄を見つけることが難しいが、専用のシートカバーを使えばイメチェンも自在だ。
カバーとは思えないフィッティングで、色や表皮だけでなくパイピングや柄なども多くのパターンを組み合わせることが可能。
万が一シートに汚れやダメージがあった場合でも、13万円ほどで張り替えられ、新品のような雰囲気をつくることもできる。
▲後付けのシートカバーではあるが、シートとのフィット感は純正の皮シートと言われても分からないほど
取材協力
ミニ専門店 iR(イール)
BMW製のミニだけでなくローバーミニも取り扱う専門店。整備やドレスアップも行っている。
住所:東京都世田谷区上野毛4-39-7
電話:03-5797-2288
販売店がよく受ける質問ベスト3
★第1位
「立体駐車場に入る大きさでしょうか?」

日本仕様は一般的な立体駐車場に入る全高1550㎜に抑えられています。ただし、固定式のアンテナが引っ掛かる場合があるので、アンテナを倒すことができるジョイントパーツを用意しています。
★第2位
「ボディに入っているラインは変えられますか?」

専用のシールで様々なラインが用意されているので変更可能です。ただ、装着から時間が経過した車両は色あせが発生している可能性もあるので、異なるパターンのラインを入れたいときは注意が必要です。
★第3位
「タイヤ回りの樹脂パーツは特別な手入れが必要?」

無塗装の樹脂部分は日焼けなどで白くなることもあります。保護剤や艶出し剤を使うことで劣化を抑えたり、復活させたりすることもできますので、ケア用品を用意しておくとよいでしょう。
最近では紹介したミニクロスオーバーのような、いわゆる本格的なクロカンではないファッショナブルなSUVが増えてきた。
7月20日発売のカーセンサーではそんな最新のSUVを厳選して紹介しているので、チェックしてみてほしい。

訪問した人
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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