価格と程度のバランスが良いのは5年落ち! “一芸”をもったセダン&4ドアクーペも半額以下から狙える!
2020/01/20
▲クーペを4ドアに仕立てたBMW 4シリーズグランクーペなど、2014年登場のセダンはいずれも特徴のある車ばかり。しかも衝突被害軽減ブレーキなど安全装備も充実2014年登場の輸入セダン&4ドアクーペはタレント揃い
車検前のタイミング、つまり新車登録時から3年後・5年後・7年後……に中古車物件が増えることが多い。
中古車を探す側としては、時間がたつほど物件数が増えて安くなるのはうれしいが、なるべく高品質の中古車を買いたいと思うところ。
そこで、値落ちと品質のベストバランスとしてオススメしたいのが5年落ち物件だ。
今から約5年前の2014年に登場したモデルの中から、今回は輸入セダン&4ドアクーペを紹介しよう。
昨年はトヨタのマークXが生産を終了。バブル期には月販売台数がカローラに次いで2位(当時はマークII)にも輝いたことのあるロングセラーセダンなのだが、現在は軽自動車やSUVに押されて、販売台数ランキングのベスト10にセダンが入ることはほとんどない。
一方、世界を見てみると、いまだに人気の高いモデルが存在する。それらを見ると、運動性能やプレミアム性の高さなど、他のボディタイプにはない特徴を有していることが多い。
つまり、今やセダンが売れるためには“一芸”が求められる時代なのだ。まるでアイドルの戦国時代みたいだけど、幸いにして今回紹介するモデルはタレント揃い。
しかも、中古車価格は新車時の半額以下から探せるようになってきた。見た目だけじゃない、彼らの魅力を早速見ていこう。
先進の安全機能が用意されたベビーSクラス
メルセデス・ベンツ Cクラス(現行型)
▲足回りには走行状況に応じてダンパーの減衰力をコントロールするアジリティコントロールサスペンションが備わる(C180/C180アバンギャルド/C200アバンギャルド)ほか、C250スポーツとC200アバンギャルドAMGラインにはこのクラス初となるエアサスペンションが搭載された
▲エアコンには、4種類の香りから選べるパフュームアトマイザー機能を装備。また3色から選べるアンビエントライトを搭載しているCクラスとなってから4代目。現行型Sクラスを小型化したようなルックスを備えるのは、祖である190シリーズと同様だ。
注目したいのはSクラスと同等の安全装備「インテリジェントドライブ」が用意されていること。衝突被害軽減ブレーキは当たり前、運転の負荷からドライバーを解放することで、安全運転につなげる先進安全機能だ。
「インテリジェントドライブ」は、2つのカメラ+6つのセンサーで先行車両や後方車両、対向車、歩行者などを検知し、状況に応じてアクセルやブレーキ、ステアリング操作のアシストも行う。いわゆる部分自動運転技術だ。
こうした革新的技術や走行性能が評価され、2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤーでは総合で2位、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
デビュー時に用意されたグレードは、最高出力156ps/最大トルク250N・mの1.6L直4ターボを積むC180/C180アバンギャルド、最高出力184ps/最大トルク300N・mの2L直4ターボを積むC200アバンギャルド、同じ2Lターボだが最高出力211ps/最大トルク350N・mのC250スポーツ。トランスミッションはいずれも7段ATだ。
2015年9月に2.1Lディーゼルターボ搭載のC220dが、同年12月にPHEVのC350eが追加された。
デビュー時新車時の車両本体価格は419万~644万円。
初期型の中古車はC180とC200が支払総額200万円以下から、C50は250万円以下から見つけることができる。いずれも新車時の半額以下から探せるのでお手頃だ。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラス(4代目)×2014~2015年式×全国日本の道路事情にピッタリなプレミアムセダン
アウディ A3セダン/S3セダン(現行型)
▲衝突被害軽減ブレーキ+アダプティブクルーズコントロールは、2014年1月のデビュー時はオプションだったが、同年8月には1.4TFSIを除く全車に標準装備された。足回りなどのセッティングを3つのモードから選べるアウディドライブセレクトも1.4TFSIはオプション、他は標準装備
▲車内でWi-Fiを使ってインターネット接続できる機能や、Google Earthなどの表示機能を備えたMMIナビゲーションシステムはS3に標準装備、他はオプション兄貴分のA4や、そのライバルたるCクラス、3シリーズがどれもフルモデルチェンジのたびに大きくなっていった結果、誰もいなくなったコンパクトセダンのカテゴリーに、スパッと入り込んだのがアウディ A3セダンだ。
全長4465mm×全幅1795mm×全高1405mmというボディサイズは、日本の立体駐車場にも収めやすい。
その名のとおり、ハッチバックのA3スポーツバックのセダン版。つまりフォルクスワーゲンのゴルフとも縁戚だ。
ただし、A3はゴルフの上級車として位置付けされているとおり、A3セダンも、車内でスマホをWi-Fi経由でインターネットに接続できるアウディコネクトを用意するなど、“プレミアム”にふさわしい作り込みがなされている。
長らく「小さい=安っぽい」のが当たり前だった日本においては、新鮮なコンパクトセダンだ。
搭載されるエンジンは1.4Lターボ(1.4TFSI)と、気筒休止システムを備えた1.4Lターボ(1.4TFSI with COD)があり、前者の最高出力は122ps、後者は140ps。どちらもデュアルクラッチ7速ATと組み合わされる。
他に180psの1.8Lターボ×4WD×デュアルクラッチ6速AT(1.8TFSI クワトロ)と、ハイパフォーマンスモデルのS3セダンには280psの2Lターボ×4WD×デュアルクラッチ6速ATが用意された。
デビュー時の車両本体価格は325万~561万円。
例えば、1.4TFSIの中古車は支払総額120万円以下からと、こちらも初期型ならどのグレードも新車時の半額以下から見つけることができる。
▼検索条件
アウディ A3セダン/S3セダン(初代)×2014~2015年式×全国クーペの美しさはそのままに仕立て直した“4ドアクーペ”
BMW 4シリーズグランクーペ(現行型)
▲全長はクーペと同じ4638mmだが、ルーフの長さが112mm伸ばされた。4WDシステムのxDriveは通常時40:60の前後駆動力配分で、走行および車両状況に応じて駆動力を変化させる
▲後席は左右独立タイプだが、中央部の盛り上がった部分も乗ることができる(乗車定員は5名)。ラゲージは通常時で480L、後席を倒すと1300Lの容量。後席を倒さずともベビーカーとゴルフバッグ2つ飲み込める3シリーズのクーペが4シリーズと名前を変えて登場したのが2013年。その翌年にリリースされたのが、4シリーズクーペのドアを4枚に仕立て直した4シリーズグランクーペだ。
セダン→クーペ→4ドアクーペと、なんだか先祖返りみたいだけど、全長・全幅・ホイールベースはクーペと同じ。あくまでも3シリーズセダンとは別物で、4シリーズのバリエーションのひとつというわけだ。
美しいクーペスタイルはそのままに、ドアが4枚になったことで後席の乗り降りがしやすく、加えてラゲージはクーペより35L広い480Lで、ハッチバックだから荷物も載せやすいと利便性が高い。
その他、衝突被害軽減ブレーキやナビゲーションシステム、リアバンパー下で足を動かせばトランクリッドが開く機能などが標準装備。
アダプティブクルーズコントロールもデビューの約半年後、2014年11月に標準装備されるなど機能も充実している。
デビュー時に用意されたエンジンは最高出力184ps/最大トルク270N・mの2L直4ターボ(420i)と、同245ps/350N・mの2L直4ターボ(428i)、同306ps/400N・mの3L直6ターボ(435i)。420iには4WDのxDriveも用意された。いずれも8速ATが組み合わされる。
なお2016年4月には、新開発の2L直4ターボ&3L直6ターボに切り替えられている。
デビュー時の車両本体価格は516万円~803万円。
中古車は直6モデルの435iでも支払総額300万円以下から探せるなど、こちらも初期型ならどのグレードも新車時の半額以下から見つけることができる。
▼検索条件
BMW 4シリーズグランクーペ(初代)×2014~2015年式×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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