2020年、カーセンサーnetで注目度の高かったステーションワゴンのトップ10はコレだ! 【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020】
カテゴリー: 特選車
タグ: マツダ / スバル / メルセデス・ベンツ / BMW / アウディ / ボルボ / プジョー / ステーションワゴン / アテンザ / A4 / A4アバント / レガシィツーリングワゴン / 308SW / V50 / 308 / Cクラス / Cクラス / Cクラスワゴン / 3シリーズ / 3シリーズツーリング / レヴォーグ / アテンザワゴン / カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー / 高橋満
2021/01/22

カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020【ステーションワゴン】
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
この記事では、ステーションワゴンの上位10モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介しよう。
●第1位|スバル レガシィツーリングワゴン(4代目)
(2003年05月~2009年04月)
▲ワゴンブームのけん引役となったレガシィ。4代目は今なお人気の高いモデルだ1989年1月に登場した初代レガシィツーリングワゴンは、商用モデル(ライトバン)の乗用版という位置付けだった日本のバン市場に、レジャーで使えるステーションワゴン文化を根付かせた。
4代目となるBP型は、スバルのお家芸である水平対向エンジン+シンメトリカルAWDシステムを採用。エンジンもベーシックなNAエンジンだけでなく、初代からレガシィの代名詞となっている2L水平対向ターボや3L水平対向6気筒エンジンを用意。「走りのワゴン」のイメージを踏襲していた。
ボディサイズはこの代から全幅が拡大され3ナンバーに。とはいえ、BP型はまだそこまでボディサイズが拡大されておらず、日本の道でも扱いやすいサイズ感をキープしていた。
また2006年5月のマイナーチェンジで、ダイヤル操作で走りのテイストを大きく変えられるSIドライブを、ターボ系と6気筒エンジン搭載車に初採用した。
2021年1月現在、約350台の中古車が流通。デビューから20年近くたっていることもあり、価格帯は10万~400万円となっている。
高価格帯は限定販売されたS402やチューンドバイSTIで、カタログモデルはほとんどの中古車が予算100万円以下で手に入る。
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スバル レガシィツーリングワゴン(4代目)×全国●第2位|BMW 3シリーズツーリング(F31型)
(2012年09月~2019年08月)
▲BMWの代名詞である“駆けぬける歓び”はワゴンでも健在!FRスポーツセダンである3シリーズの気持ち良い走りはそのままに、ワゴンとしての使い勝手を盛り込んだ3シリーズツーリング。先代F31型は、セダンより8ヵ月遅れで日本に導入された。
1つ前の世代となるE91型よりラゲージスペースを35L拡大。3人がけとなる2列目席の背もたれをそれぞれ前方に倒せるようにした他、バックドアの電動開閉機構を標準装備にするなど、利便性が大きくアップしている。
導入時はまず2L直4ディーゼルターボの320dと、2L直4ターボの328iをラインナップ。2012年末には主力モデルの320i(2L直4ターボ)を導入。2013年には4WDの320i xDriveと3L直ターボの335iを導入した。
また、2013年8月以降のモデルであれば、全グレードで先進安全装備が標準装備されている。
2021年1月現在、約400台の中古車が流通。価格帯は110万~420万円となっている。
人気のディーゼルエンジン搭載車の価格帯は110万~370万円で、Mスポーツは140万円から見つけることができる。
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BMW 3シリーズツーリング(F31型)×全国●第3位|マツダ アテンザワゴン(初代)
(2012年11月~2019年08月)
▲セダンとワゴンではホイールベースが異なるなど、それぞれ独自の作り込みがなされている3代目アテンザに設定されたステーションワゴンが、アテンザワゴン(初代と2代目アテンザのワゴンはスポーツワゴンという名称だった)。マツダのデザインコンセプトである「魂動」による、エレガントで美しいデザインが特徴的だ。
また、パワートレインやシャシーなど、スカイアクティブ技術を全面採用。燃費の良さと走りの良さを両立したモデルとなっている。
パワートレインは2Lと2.5Lのガソリンエンジン、2.2Lディーゼルターボが用意された。トランスミッションは6ATと6MTになる。
2015年1月のマイナーチェンジでは、先進安全装備の性能が大幅にアップ。2016年8月には操縦安定性を高めるG-ベクタリングコントロールが標準装備となった。
さらに2018年5月には、レーダークルーズコントロールが全車速追従式に変更されている。アテンザとアテンザワゴンは2019年7月から世界統一名称のMAZDA 6に車名変更された。
2021年1月現在、約280台の中古車が流通。価格帯は70万~360万円となっている。
人気のディーゼルモデルは2WDが70万~330万円で、流通台数が約170台と最も多い。4WDは50台ほど流通していて、価格帯は130万~360万円だ。
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マツダ アテンザワゴン(初代)×全国●第4位|スバル レヴォーグ(初代)
(2014年06月~2020年09月)
▲日本人ユーザーのことを第一に考え開発されたレヴォーグレガシィの主力モデルだったツーリングワゴンだが、6代目へとフルモデルチェンジする際に姿を消した。その代わりに登場したのが初代レヴォーグだ。
アメリカからの要望でボディサイズを拡大し続けたレガシィに対し、レヴォーグは日本で使うことを第一に考えたモデルで、全幅は1800mm未満にとどめられている。
搭載される水平対向エンジンは1.6Lターボと2Lターボが用意され、トランスミッションは全グレード4WDに。初代レガシィツーリングワゴンから続くスポーツツアラーとしての性格を継承している。
先進安全装備はカラー認識が可能になったアイサイトver.3を搭載。2017年7月のマイナーチェンジでは全車速でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作をサポートする、アイサイト・ツーリングアシストを搭載した。
2021年1月現在、約1000台の中古車が流通。価格帯は80万~360万円となっている。
予算150万円以下で探すと、走行距離10万km以上のものが中心に。アイサイト・ツーリングアシスト搭載車は車両本体価格200万円くらいから見つけることができる。
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スバル レヴォーグ(初代)×全国●第5位|プジョー 308SW(現行型)
(2014年11月~生産中)
▲2017年10月のマイナーチェンジで、立体感のある洗練されたエクステリアデザインに生まれ変わった2014年に日本導入された2代目308SW。ハッチバックの後部を拡大したステーションワゴンで、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモデルだ。
新開発のプラットフォームを採用したことで、先代に比べて大幅な軽量化を実現。さらに、先代よりも全長を伸ばしてワゴンとしての使い勝手を高めている。
搭載エンジンは最高出力130psの1.2L 3気筒ターボ。トランスミッションは6ATに。2016年7月には1.6Lクリーンディーゼルを搭載するアリュール ブルーHDiと、2Lクリーンディーゼルを搭載するGT ブルーHDiが追加された。
2021年1月現在、約100台の中古車が流通。価格帯は120万~320万円に。ガソリンモデルなら予算150万円でも見つけやすい。ディーゼルモデルは最低でも予算200万円はみておきたい。
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プジョー 308SW(現行型)×全国●第6位|BMW 3シリーズツーリング(E91型)
(2005年11月~2012年08月)
▲エクステリアデザインを日本人デザイナーが担当した先々代3シリーズスポーティな走りを楽しめる3シリーズのワゴンモデル。E91型はデビュー時の全幅が1815mmで、車幅制限のある機械式駐車場だと駐車できないケースがあった。そこで、2008年11月のマイナーチェンジで日本仕様はドアハンドル形状などを工夫し、全幅1800mmに抑えられた。
E91型は2列目席に人が座る状態で460L、座席を格納すると最大1385Lのラゲージスペースが出現。また、バックドアのガラス部分だけを開閉できるようにすることで使い勝手が高められている。
デビュー時は2.5L直6エンジン搭載の325iのみのラインナップで、追って2L直4の320iや3L直6ターボの335iが追加された。
2021年1月現在、約200台の中古車が流通。価格帯は20万~160万円と、かなり買いやすい価格帯になっている。
人気の320iのMスポーツパッケージも、予算100万円以下で走行距離5万km前後のものが見つかるのでぜひ注目してほしい。
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BMW 3シリーズツーリング(E91型)×全国●第7位|アウディ A4アバント(4代目)
(2008年08月~2016年03月)
▲使い勝手のいいサイズ感のA4アバント。荷室が広いので、たくさん荷物を積んで遊びに行く人にオススメ!ヨーロッパでDセグメントに分類されるA4をベースにしたワゴンモデル。BMW 3シリーズツーリングやメルセデス・ベンツ Cクラスワゴンの駆動方式がFRなのに対し、A4アバントの駆動方式はFFになる。
その利点を生かし、ラゲージスペースの容量は当時でクラス最大の490L(5名乗車時)に。オーディオ類は地デジ放送にも対応したアウディ ミュージック インターフェースが標準装備で、オプションで高級オーディオブランドであるバング&オルフセンを選ぶこともできた。
パワートレインは1.8L直4と3.2L V6で3.2Lは4WD(クワトロ)になる。2009年には2Lエンジンを搭載する2.0 TFSI クワトロが追加された。2009年12月には3.2Lエンジンが廃止され、2012年4月には1.8Lエンジンが廃止された。
2021年1月現在、約270台の中古車が流通しており、価格帯は40万~270万円。2012年4月以降の後期型は予算120万円から探すことが可能だ。
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アウディ A4アバント(4代目)×全国●第8位|スバル レガシィツーリングワゴン(5代目)
(2009年05月~2014年10月)
▲レガシィツーリングワゴンはコンパクトで走りのいいワゴンというイメージが強いため、5代目の人気は4代目よりも劣る。ただ、その分、お得な中古車が見つけやすくなっているアメリカからの要望でボディサイズが拡大された5代目レガシィツーリングワゴン。その分、車内は長さ、高さ、幅すべてが広くなり、乗員がゆったり移動できるようになっている。
搭載エンジンも先代までの2L水平対向から2.5L水平対向に。NAとターボが用意されるのはレガシィの伝統だ。2012年5月には2.5L NAエンジンを新世代に変更するとともに、2L直噴ターボエンジン搭載車が追加された。
搭載されるアイサイトは2012年5月からver.2へと進化。コーナーでの前走車に対する認識性能などが向上している。
2021年1月現在、約470台の中古車が流通。価格帯は30万~220万円。アイサイトver.2を搭載する2012年5月以降の後期型でも予算100万円以内から探すことができる。
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スバル レガシィツーリングワゴン(5代目)×全国●第9位|ボルボ V50(初代)
(2004年05月~2013年01月)
▲北欧テイストあふれるインテリアがボルボの魅力。エントリーモデルでもそれを存分に堪能できる2004年に導入されたボルボのエントリーモデル。元々は車名がS40(セダン)/V40(ワゴン)だったが、この代ではワゴンがV50と名付けられた。この次の世代は再びV40に車名が変更されている。
パワートレインは2.4L直列5気筒で140psと170psをラインナップ。また、2.5L直列5気筒ターボのT-5も用意される。駆動方式はデビュー時がFFのみの設定で、後にT-5に4WDが追加された。
インテリアは、センターパネルが浮き上がったようなデザインになるフリーフローティング・センタースタックが特徴的。シートの仕立ての良さもボルボならでは。
2021年1月現在、約150台の中古車が流通。価格帯は20万~140万円。ほぼ最終型となる2012年式でも予算100万円以内で探すことができる。
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ボルボ V50(初代)×全国●第10位|メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(S204型)
(2008年04月~2014年09月)
▲ワゴンはセダンより1年遅れで日本導入となった。写真は後期型Cクラスはこの世代からライバルに引けを取らないスポーティさが与えられている。
また、ボディ剛性を高めるとともにエンジン搭載位置を低くすることで、ステアリングレスポンスが高められている。
グレードは1.8Lにスーパーチャージャーを組み合わせたC200コンプレッサー系と、2.5L V6のC250系に。2010年からは新しい1.8Lターボを搭載したC200 CGIブルーエフィシェンシーになった。
2011年5月には2000ヵ所に及ぶ変更というフルモデルチェンジ並みの大改良を実施。内外装のデザイン変更はもちろん、1.8L直噴ターボや3.5L V6直噴エンジンの採用など、パワートレインも刷新された。
2021年1月現在、約250台の中古車が流通。価格帯は40万~240万円となっている。
2011年5月以降の後期型は180台ほど流通しており、C200 CGIブルーエフィシェンシーなら予算100万円以下でも探すことができる。
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メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(S204型)×全国総括
ステーションワゴンは1990年代に一世を風靡したが、2000年代以降は多人数乗車が可能なミニバンや、最低地上高を高くして見晴らしを良くしたSUVに人気がシフトしていった。
現在では、国産車だとステーションワゴンは数えるほどしかラインナップされていない。
しかし、加熱気味とも言える現在のSUVブームの中では、「積載性に優れた車が欲しいが、人と同じものには乗りたくない」という人も出てくるはずだ。
そんな人にとって、ステーションワゴンはぜひ注目してほしいカテゴリー。国産車ももちろん良いが、ヨーロッパではステーションワゴン文化が根付いているため、現在でも多くのメーカーがワゴンを作っている。機能だけではなく、走りの良さにも注目して選んでみてほしい。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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