スポーティミニバンの”いかにも”な見た目はちょっと……と思っている人にオススメ! 実はスポーティな走りが可能な2代目日産 エルグランド
2021/03/14
▲エルグランドはスポーティで派手な加飾はありませんが、実はスポーティな走りが魅力のミニバンなんです!見た目からは想像できない!? スポーティな走りが魅力な2代目エルグランド
若いころはガンガンにスポーツカーに乗ってきたけど、家族ができてファミリーカーに……というシチュエーションは、古くから繰り返されてきた車好きにとっては通過儀礼のようなもの。
最近では、それなりに走りも良いクロスオーバーSUVも存在し、そちらをチョイスするユーザーも増えてきていますが、やはり使い勝手の良いスライドドアを備えたモデルでないと……というファミリーも少なくありません。
そんな需要を見越してか、トヨタ ノア/ヴォクシーのGRや日産 セレナNISMO、ホンダ ステップワゴンModulo Xといった、メーカー純正スポーツコンバージョンミニバンも登場していますが、まだまだ高年式ということもあって値段も高値安定。
そして何より、やる気マンマンな感じのエアロパーツ類やカラーリングに、やや気恥ずかしさを感じる方も一定数いるのではないでしょうか?
そんなアナタにぜひオススメしたいのが、"いかにも"な加飾がなく、実はスポーティな走りが可能な2代目日産 エルグランドです!!
▲空力性能がいいなど利点はたくさんあるのですが、いかにもな見た目がちょっと……と思っている方に……
▲こちらのエルグランドがオススメです! 見た目はラグジュアリーですが、実はスポーティな一面をもったモデルなんですFRで軽快なハンドリングとスカイラインにも採用されたエンジンを搭載
『高級ミニバンの元祖』と名高い初代の後を継いで登場した2代目モデルは、その堂々とした佇まいはそのままに、運動性能を向上させています。
初代と同じく、ミニバンでは珍しい後輪駆動のレイアウトは不変ですが、リアの足回りを日産が得意とする、マルチリンク式の独立懸架へと変更。さらに、リアブレーキもドラム式からディスク式にアップデートされました。
搭載されるエンジンは、先代の最終型に設定されていた、V6 3.5LのVQ35DE型を継続採用。このエンジンは、言わずと知れた日産の名機のひとつで、スカイラインやフェアレディZといった日産を代表するスポーツモデルに搭載されていたもの。
そこに組み合わされるミッションは、先代の4速ATからMTモード付きの5速ATへ進化を果たし、後輪駆動レイアウトと相まって、FRらしいハンドリングを楽しむことができる稀有なミニバンに仕上がっていたのです。
▲スポーツカーでは定番ですが、ミニバンでは珍しいFRレイアウトを採用。足回りの構造も走りの良さに一役買っています
▲3.5L V6エンジンは、最高出力240ps、最大トルクは36kg・mを発生しますマイナーチェンジ後の2004年12月には、3.5Lエンジンに加えて2.5Lエンジン搭載車を追加。2.5Lモデル自体は現行エルグランドにも設定されていますが、現行型のように直列4気筒エンジンではなく、2.5LながらV6エンジンを採用しています。さらに、レギュラーガソリン仕様となっている点も見逃せません。
このように、素の状態でも走らせて楽しいミニバンに仕上がっている2代目エルグランドですが、2007年にはオーテックジャパンが手がけた「ライダー パフォーマンススペック(2.5L)」と「ライダー ハイパフォーマンススペック(3.5L)」も登場しています。
このモデルは、ボディ下部の前後左右に5点の補強パーツと専用サスペンションを組み込み、しなやかで剛性感の高い乗り心地を実現したモデル。
さらに、3.5Lのハイパフォーマンススペックでは、ポート研磨やチューニングコンピューター、専用マフラーに専用ギア比&専用ATシフトスケジュールを組み込んだスペシャルなものだったのです。
▲こちらがライダーハイパフォーマンススペック。エクステリアはスポーティというよりラグジュアリーに仕上げられています走りの面で高い魅力を誇る2代目エルグランドですが、当然ながら日産のフラッグシップミニバンとして、ミニバン本来の居住性や使い勝手は当然ながらキープされていますので、家族をないがしろにすることもありませんのでご安心ください。
▲車体中央にドライブシャフトが通るFRですが、床面はフラットなので2列目や荷室もストレスなく使用できます
▲シートは、フルフラット可能な点はもちろん、2列目が回転し3列目と対面になる構造です掲載台数は400台オーバー! 2桁万円で十分購入可能
日産のフラッグシップミニバンとして、新車時は300万~500万円という価格帯であった2代目エルグランドですが、最終型でもすでに10年以上が経過したモデルということもあって、価格はだいぶこなれてきました。
掲載台数も、執筆時点で415台と比較的多め。最安値のものでは、総額20万円を切るものもあるほど。総額100万円ほどの予算があれば、5万km未満の個体も十分見つけることができます。
排気量の違いによる価格差はあまりなく、どちらかというと車両の状態で価格が付けられている印象で、近い年式と走行距離の個体であれば、2.5Lでも3.5Lでも近い価格帯となっています。それだけに、どちらのモデルを狙うかは、先に明確にしておきたいところでしょう。
ちなみに、ライダー パフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペックは、執筆時点で3台と極小。パフォーマンススペック1台、ハイパフォーマンススペック2台といった状況でした。
ハイパフォーマンススペックは、走行約5万~6万kmで総額160万~170万円と、2代目エルグランドの中古車としては高い部類に入りますが、装備内容を考えればお買い得です。
パフォーマンススペックについては、12万kmオーバーの修復歴アリということで、総額50万円というものでしたが、どちらにしてもそこまで台数が出た仕様ではないので、希望に見合った個体が出てきたならば即買いがオススメです。
FRの軽快なハンドリングに、ハイパフォーマンスエンジンを搭載しスポーティな走りが可能でなおかつお求めやすい2代目エルグランド。
前述のとおり「スポーティなミニバンが欲しい! けどいかにもな見た目はちょっとな……」と思った方は必見のモデルです!
▼検索条件
日産 エルグランド(2代目)×全国▼検索条件
日産 エルグランド(2代目・パフォーマンススペック/ハイパフォーマンススペック)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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