スズキ スイフト(3代目)の中古車平均価格が順調に下落! 新車時の半額で狙える今、オススメの選び方をご紹介!
2021/12/24
▲スズキの世界戦略車として、海外でも高い評価を集めているスイフト日本のみならず欧州でも高い評価を受ける3代目スイフト
スズキというと、軽自動車メーカーのイメージが強いかもしれませんが、近年高い評価を集めているのがコンパクトカーたち。
中でも、ハッチバックモデルのスイフトは日本だけでなく欧州市場でも販売されており、海の向こうでも高評価を受けています。
日本では、2000年に初代モデルが登場したスイフト。初代モデルは軽自動車のKeiのボディパネルを流用するなど、軽自動車派生のイメージが強いものでしたが(実際は普通車用プラットフォームを使用)、2004年に登場した2代目モデルからは本格的な世界戦略車として一新しました。
その結果、日本だけでなく海外でも一定の評価を受けるモデルへと大きくレベルアップを果たしたというバックボーンがあるのです。
▲内装も派手さこそありませんが、しっかりとしたシートなどは評価が高い部分そして、2010年に登場した3代目モデルは、2代目で培ったスイフトらしさを継承しつつ、プラットフォームを刷新。
ルックスこそキープコンセプトながら、よりワンランク上のコンパクトカーへと進化を果たしました。
エンジンも先代の途中で採用された1.2Lエンジンに一本化し、トランスミッションも5速MTと副変速機付きのCVTへ統一。より低燃費化を実現しています。
2013年7月に実施されたマイナーチェンジでは、低燃費と力強い走りを両立した「デュアルジェット エンジン」に、減速エネルギー回生機構「エネチャージ」や、新アイドリングストップシステムなどを搭載。さらなる低燃費を実現した「DJE」系グレードを新設するなど、モデルライフ中も進化を止めないモデルとなっていました。
▲1気筒当たり2本のインジェクターを装備することで、燃焼効率の向上と各種損失の低減を実現したデュアルジェットエンジンスイフトシリーズもうひとつの主軸「スイフトスポーツ」
スイフトを語るうえで外せないのが、ホットモデルの「スイフトスポーツ」でしょう。
初代モデルから現行モデルまで、継続設定されているこのモデルは、スポーティな外観だけでなく、ベースグレードには搭載されていないエンジンや専用のサスペンション、クロスレシオ化されたトランスミッション(MT車)などを搭載した本格的なもの。
▲スイフトスポーツはワークスカラーでもある「チャンピオンイエロー4」がイメージカラー3代目モデルのスイフトスポーツでは、先代比+11psを達成した1.6Lエンジンや、日本向け車両としてはスズキ初となる6速MT(CVTモデルも設定)を搭載し、大幅にアップデート。
素の状態でも高い完成度を誇るスイフトスポーツではありますが、比較的安価な価格で購入できるモデルということもあってか、カスタマイズのベース車としても人気が高いのです。アフターパーツが豊富に揃っている点も魅力と言えるでしょう。
そんな高い完成度を誇る3代目スイフトシリーズですが、ついに中古車の平均車両価格が60万円台中盤となってきました。
新車時は最も安価なグレードでも約125万円だったことを考えると、ほぼ半値となっているのです。
気になる3代目スイフトの車両本体価格と掲載台数の推移は?
2017年1月まで販売されていただけに、そこまで古いモデルというワケではないですが、平均価格の推移を見てみると、2020年春ごろに70万円台を割り込んでからは、現在まで65万円前後で安定。いったん底を迎えたと言える状態です。
今後、さらに低年式化や多走行車が増えることで、平均価格が下がることはありそうですが、比較的高年式のうちに購入できるタイミングは今かもしれません。
掲載台数は1500~1700台とかなりの台数が安定しているため、焦ることなく自分好みの1台を探すことができるでしょう。
では、3代目スイフトを狙うならどんな仕様がオススメなのでしょうか?
▼検索条件
スズキ スイフト(3代目) × 全国やっぱりホットなスポーツモデル!
スイフトスポーツ × 車両本体価格100万円以下 × 走行距離6万km以下
スイフトシリーズのイメージリーダーでもあるスイフトスポーツは、やはり人気のグレード。
ベース車より400ccも排気量が大きいため、スポーツ走行時だけでなく普段乗りでも余裕を感じることができます。
▲136psを発生させるスイフトスポーツ専用のM16A型1.6Lエンジンまた、MT車に人気が集まってはいるものの、イージードライブが楽しめるCVTも設定されています。
このCVTも1.6Lエンジンに合わせて強化されており、ワインディングで走りを楽しむことも十分可能となっている点も見逃せません。
そんなスイフトスポーツですが、走行距離6万km以下かつ、車両本体価格100万円以下で絞ると65台ほどがヒット。
CVTモデルは車両本体価格60万円台から見つけることができ、買い得感が非常に高いです。MT車はやや高額となりますが、それでも車両本体価格100万円付近で狙うことができます。
▼検索条件
スズキ スイフト(3代目) × 車両本体価格100万円以下 × 走行距離6万km以下 × スポーツ × 全国欧州の味を感じたい!
RS系 × 走行距離4万km以下
冒頭で、3代目スイフトは欧州でも高い評価を集めている、とご紹介しました。
そんな欧州向けのスイフトと同様のダンパーやパワーステアリングコントローラー、専用タイヤを装着し、エアロスタイルを採用したのが「RS」系のグレードです。
▲通常のスイフトをベースに小ぶりなエアロパーツで精悍さもプラスされたスイフトRSパワートレインこそ通常のスイフトと共通の1.2Lエンジンですが、アベレージスピードの高い、欧州モデルと同様のチューニングがなされた足回りによって、スポーティかつ高い直進安定性を実現。
人によっては硬めの印象の乗り味となりますが、好きな人にはたまらない味付けとなっています。
それだけに、あまりに走行距離が進んでしまっていると、ダンパーが本来の性能を発揮できないということで、走行距離は少なめの4万km未満に設定。
安価なものは40万円台から存在し、非常に買いやすい価格帯になっています。
一方、後期型のRS-DJE系は高年式ということもあって100万円を超えるものも存在しますが、新車時価格がスイフトスポーツ同等だったためやむを得ないといったところでしょう。
▼検索条件
スズキ スイフト(3代目) × 走行距離4万km以下 × RS系 × 全国手ごろで状態の良い3代目スイフトが欲しい!
車両本体価格50万円以下 × 走行距離5万km以下
平均価格が新車時の半額になったと聞くと、「果たして大丈夫なのか?」と思う人もいるのでは。とはいえ、安く状態が良く、手ごろに手に入る物件は、もちろんあります。
そこで、車両本体価格50万円以下かつ走行距離5万km以下というワガママな条件で検索してみると、なんと70台弱がヒット。
ほとんどがベースグレードの「XG」。ですが、3代目スイフトではベースグレードでも運転席のシートリフターやステアリングのチルト&テレスコピックが付き、キーレスプッシュスタートも標準装備となるため、特に物足りなさは感じないでしょう。
▲アルミホイールすら備わらないプレーンなルックスは欧州の実用車を思わせる車両本体価格40万円から見つけることができるため、安価なコンパクトカーとしても十分買い得感があります。ベースグレードでも、スポーティな乗り味のスイフトだけに、普段の移動も楽しいものに変わるかもしれません。
▼検索条件
スズキ スイフト(3代目) × 車両本体価格50万円以下 × 走行距離5万km以下 × 全国ハイブリッドやターボといった、飛び道具的な特徴はないものの、全体的な完成度は高く、プレーンで飽きのこないスタイルの3代目スイフト。
日常の移動の相棒としてチョイスするのであれば、こういったシンプルなモデルの方が、長く付き合えるのかもしれませんね。
▼検索条件
スズキ スイフト(3代目) × 全国※記事内の情報は2021年12月20日時点のものです。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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