現行JL型ジープ ラングラーの中古車価格が爆上がり中! それでも欲しいというあなたと、オススメの狙い方を考えてみたい
2022/08/06
▲2018年11月の上陸以来、その人気とともに「新車価格」と「中古車平均価格」もガンガン上がっている現行型ジープ ラングラー アンリミテッド。「……確かに値上がりはしているが、それでも絶対に欲しい!」と考えている人のため、その上手な狙い方を考えてみることにしましょう!直近の中古車平均価格は1年前より100万円以上高い!?
このところ、JL型こと現行型ジープ ラングラー アンリミテッドの人気が爆上がり中なわけですが、それと同時に、新車価格と中古車価格も爆上がっています。
まず、様々な原材料費の世界的高騰を理由に値上げしているラングラー アンリミテッドの新車価格は、例えば「アンリミテッド サハラ」は2019年3月時点で544万3200円でしたが、直近では830万円、つまり3年間で285万円以上(!)も値上がりしてしまったということです。
そして、それに伴って中古車相場も爆上がりしています。下のグラフをご覧ください。

2021年の秋頃までは「おおむね横ばい」というトレンドだったのですが、同年末あたりから微妙に上がりはじめ、2022年の初めからは完全な上昇トレンドに転換。
結果として今年6月の中古車平均価格は691.7万円と、「1年前より100万円以上高い」という状況になってしまったのです。
こうなってくると「中古車ならではのお買い得度」うんぬんの話はできなくなり、正直ちょっとオススメしかねる選択肢にはなってしまうのですが……それでも「いや、自分はJL型ラングラー アンリミテッドを絶対にあきらめたくない!」と考える人も多いでしょう。
その気持ちはよ~くわかるほど、確かにJL型ラングラーはステキな車です。
ならば本稿は、爆上がり中である現行型ジープ ラングラー アンリミテッドの中古車を「少しでもいい感じに、少しでも賢く狙うにはどうするべきか?」という観点で、もろもろを考えてみることにしましょう。
▲なんともシブいたたずまいの現行型ジープ ラングラー アンリミテッド。「……割高であっても、やっぱり欲しい!」と人に思わせるだけの“何か”がある車だ▼検索条件
ジープ ラングラー(現行型) × 全国相変わらず悪路マイスターだが舗装路での快適性も大幅に向上
まずは現行JL型ジープ ラングラーの概要をざっとおさらいしておきます。
ご承知のとおりジープ ラングラーは、1941年に米国陸軍が発注した「ウィリスMB」またはその民生版として1945年に登場した「CJ」、要するに「いわゆるジープ」の直系子孫にあたるクロカン四駆。
もともとは3ドア車のみでしたが、先代にあたるJK型(2007~2018年)から5ドア版が追加され、「ラングラー アンリミテッド」と名付けられたそれが、クロカン四駆ではなくSUV的にこの車を使いたい層の間で大ヒットを記録。
以降は5ドアのアンリミテッドこそがラングラーの中核的モデルになっていきます。
現行JL型が日本でデビューしたのは2018年11月のこと。エクステリアデザインは従来型を踏襲しているというか、ご先祖様である「第二次世界大戦時のジープ」にすら近い部分もありますが、中身は完全に刷新されました。
全長4870mm×全幅1895mm×全高1845mmのボディはしっかり軽量化され、4WDシステムはラングラー史上初の「フルタイムオンデマンド4×4システム」を全車に搭載。
パワーユニットは、改良を加えた3.6L V6自然吸気エンジンに加え、ダウンサイズコンセプトに基づく新開発の2L直4ターボも用意。トランスミッションは全車8速ATです。
ジープならではの悪路走破性はキープしつつも、舗装路での乗り心地は圧倒的に向上し、先代JK型の難点だった「7m超の最小回転半径」は6.2mまで小さくなり、日本の狭い道でもかなり普通に扱える車に変身しています。
▲11年ぶりのフルモデルチェンジで登場したJL型「ラングラー」。1987年に登場した初代ラングラーから数えて4代目のモデルにあたる
▲水平基調のダッシュボードが目を引くインテリア。最新世代のインフォテインメントシステムが全車に採用され、ホイールベースの拡大によって車内のゆとりも従来型以上に増しているアンリミテッドのグレードは、先代JK型同様に「ベーシックなスポーツ」「上級のサハラ」「超本格オフローダーであるルビコン」の3種類を基本としています。
しかし、現行JL型はデビューからの約3年間でエンジンが変わっていたりいなかったりで少々ややこしいため、以下、箇条書きにてラインナップの変遷をご説明します。
●2018年11月:日本発売
・アンリミテッド スポーツ|272psの2L直4ターボエンジンを搭載。
・アンリミテッド サハラ ローンチエディション|284psの3.6L V6自然吸気エンジン搭載。LEDライトシステムとレザーシートなどを装着。
●2019年3月:アンリミテッド サハラの受注開始
・アンリミテッド サハラ|284psの3.6L V6搭載。ブラインドスポットモニターやアダプティブクルーズコントロールなどを標準装備。
・アンリミテッド サハラ レザーパッケージ|上記にレザーシートやフロントシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイール等々を装備したグレード。
▲こちらが上級グレードであるアンリミテッド サハラ。2019年11月からは本革シートが標準に●2019年3月下旬:アンリミテッド サハラのエンジンを変更
・3.6L V6のサハラが完売となり、2L直4ターボ搭載のサハラを導入。納車は同年夏頃から。
●2019年4月:アンリミテッド ルビコンを追加
・アンリミテッド ルビコン|284psの3.6L V6自然吸気エンジン搭載。
▲アンリミテッド ルビコンは「最強のオフロード性能」をうたう本格クロスカントリーモデル。最上級グレードではあるが、舗装路での乗り心地が良好なわけではない●2019年11月:一部仕様変更
・アンリミテッド スポーツにアダプティブクルーズコントロール等を標準装備。
・アンリミテッド サハラのエンジンが2L直4ターボと3.6L V6の2本立てに。また、レザーシートが標準装備に(※受注生産でファブリックシートも選択可能)
●2020年12月:仕様と装備の見直しを実施
・アンリミテッド スポーツ|LEDランプシステムとブラインドスポットモニター等々が標準装備に。
・アンリミテッド サハラ|「セレクスピードコントロール」等が標準装備に。
・アンリミテッド ルビコン|「OffRoad+」ボタン等々が標準装備に。
●2022年3月:一部仕様変更
・「タイヤプレッシャーモニタリングシステム」と、フロントグリル内に「オフロードカメラ」を搭載。
・各車のエンジンを最高出力272psの2L直4ターボに統一。
……やや駆け足になってしまいましたが、以上を踏まえて次章以降、「どうしてもラングラーが欲しい今、どんな中古車を狙うべきなのか?」という部分について考えてみましょう。
可能な限りの「お手頃価格」で欲しい!
→注目は総額550万~650万円の低走行な「アンリミテッド スポーツ」
これだけ中古車価格が上がってしまうと「お買い得価格」も何もないわけですが、それでも2018年式から2020年式のアンリミテッド スポーツであれば、現時点の中古車平均価格よりお安い「550万~650万円ぐらい」という支払総額で、走行2万km台までの物件を見つけることができます。
▲前後フェンダーがボディ同色ではなく黒い樹脂製であることが目印となるアンリミテッド スポーツ支払総額には車両本体代に加え各種諸経費も含まれていますが、まぁそれにしたってアンリミテッド スポーツの新車時価格(2020年モデルの場合で511万円)から考えると割高です。
しかし、中古車には「即納」という非常に大きな魅力はあります。
現在、新車のアンリミテッド スポーツは販売されていませんが、例えばアンリミテッド サハラの新車を注文すると、納車は8ヵ月ほど先になってしまう場合が多い模様。……そんな状況に対しての「即納プレミアム」だと考えれば、この価格も納得の範囲内かもしれません。
2018年11月~2019年10月生産のアンリミテッド スポーツは最高出力272psの2L直4ターボエンジンを搭載しているのに対し、2019年11月以降生産のそれは同284psの3.6L V6自然吸気エンジンを積んでいます。
両者のパワー感/トルク感にはそれほど大きな差はなく、「どちらもイイ!」という感じですので、そこの違いにはあまりこだわらずとも良いかと思います。
ただし、2019年11月以降の3.6L V6搭載世代はクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付きの前面衝突警報とアダプティブクルーズコントロールが標準装備に変わっていますので、そのあたりを重視したい場合は、3.6L世代の方が適切でしょう。
▼検索条件
ジープ ラングラー(現行型) ×総額550万~650万円以内×走行距離2万km台以下×「アンリミテッド スポーツ」× 全国総額700万円台まで出して、「装備充実なもの」が欲しい!
→注目は総額660万~750万円の低走行な「2020年12月以降生産のアンリミテッド サハラ」または「希少限定車」
新車時価格より100万円ほど高い金額を投じることにはなりますが、支払総額で600万円台後半または700万円台前半を見込める場合は、2020年12月以降生産のアンリミテッド サハラの、走行1万km台までの物件を探してみるのが良さそうです。
▲こちらが2020年12月以降のアンリミテッド サハラ前述のとおり「サハラ」は「スポーツ」よりも各種装備が充実しているのに加え、2020年12月の仕様変更で「オートハイビームヘッドランプ」と「セレクスピードコントロール(ヒルディセントコントロール+ヒルアセントコントロール)」が標準装備に変わっています。
これの、走行数千kmから1万km台の中古車であれば、「即納!」という魅力もプラスして、十分に満足できそうな気がいたします。
2020年式から2021年式までのアンリミテッド サハラには2L直4ターボエンジン搭載車と3.6L V6自然吸気エンジン搭載車が混在していますが、これもアンリミテッド スポーツの場合と同様に「どちらもイイ!」と言えますので、それこそどちらでも構わないでしょう。
それよりも「好みのボディカラー」にこだわって探した方が、幸福度は上がるかもしれません。
▼検索条件
ジープ ラングラー(現行型) ×総額660万~750万円以内×2020年12月以降生産×「アンリミテッド サハラ」× 全国また、これよりももう少し予算を用意できるのであれば、スイッチ操作ひとつでトップが蛇腹状に折り畳まれる「スカイワンタッチパワートップ」を装備する限定車、その名も「ラングラー アンリミテッド サハラ スカイワンタッチパワートップ」などを探すこともできます。
このような希少限定モノにこだわってみるのも面白いでしょう。
▲アンリミテッド サハラをベースに、北米仕様車でオプションとなるスカイワンタッチパワートップを装備した限定車「ラングラー アンリミテッド サハラ スカイワンタッチパワートップ」。開閉それぞれに要する時間は約20秒で、走行中でも約96km/h以下であれば操作できる▼検索条件
ジープ ラングラー(現行型) ×「アンリミテッド サハラ スカイワンタッチパワートップ」× 全国いずれにせよ現行JL型ジープ ラングラー アンリミテッドの中古車は、単純に価格だけを見れば大してお買い得ではないのですが、「即納であること」という大きなメリットも考慮に入れるのであれば、注目してみる価値は絶対にあります。
最上級グレードである「アンリミテッド ルビコン」はあまりにも本格的なヨンクであるため、舗装路中心で考えている人にはまったくオススメできませんが、それ以外の現行JL型の中古車は、ぜひ検討対象に加えてみることをオススメいたします。
▼検索条件
ジープ ラングラー(現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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