4代目メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンの中古車平均価格が1年半で40万円ダウン! 今現在のオススメは?
2022/09/25
▲デザインの面でも機能の面でも、いまだ古さを感じることはほとんどない先代(4代目)メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン。とってもステキな輸入ワゴンですが、その中古車平均価格はこの1年半で約40万円もダウンしています。お手頃相場となった今から狙うなら“どれ”を選ぶのが得策なのでしょうか? もろもろ考えてみることにしましょう!約40万円下落した理由は特にネガティブなものではない
2014年10月から2021年6月まで生産されていた、S205こと先代のメルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン。前身にあたるS204と比べて、外観も中身も飛躍的なまでにレベルが向上した世代ですが、その中古車価格平均価格がこの1年半で約40万円も下がっています。

大きく値落ちした理由は特にネガティブな何かではなく、単に「価格が安めな前期型の流通量が増えたから」「デビューから約8年というそこそこ長い年月が経過したから」ぐらいの理由であると考えられます。
で、そんな先代メルセデス・ベンツ Cクラステーションスワゴンを今から狙うとしたら、どんなグレードをいくらいぐらいで狙うべきなのでしょうか?
中古車相場とモデル概要を振り返りつつ、チェックしていきます。
▲なんともステキなたたずまいの先代Cクラス ステーションワゴン。直近の平均価格は310.9万円だが、平均価格以下で、なおかつ比較的低走行な中古車も多数流通している▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 全国モデル概要:ひと回り大きくなって使い勝手は大幅に向上
まずは先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンの概要をざっとおさらいしておきましょう。
先代Cクラスは、メルセデスのコンパクトクラスが「Cクラス」と名乗るようになってから4代目のモデル。2014年7月にまずはセダンがデビューし、少し遅れて同年10月にステーションワゴン版が登場しました。
ボディサイズは前身のS204型よりひと回り大きい全長4705mm×全幅1810×全高1440mmとなり、荷室容量も20~25L拡大されましたが、車両重量の増加は最低限で済んでいます。アルミニウムと高張力鋼板を適材適所に組み合わせた、革新的な軽量高剛性ボディである「アルミハイブリッドボディ」の恩恵だといえるでしょう。
荷室のフロアマットには、片面にベロア素材、裏面にラバー素材を採用した「リバーシブルラゲッジルームマット」が全車に標準装備され、テールゲートを運転席やキーのスイッチで自動開閉できる他、テールゲート部のスイッチでも自動的に閉られる「EASY PACK自動開閉テールゲート」も全車標準です。
登場時のパワーユニットは3種類。C180系には最高出力156psの1.6L直4ガソリンターボが搭載され、C200系は同184psの2Lの直4ガソリンターボを搭載。C250 スポーツには、同じく2L直4ガソリンターボながら最高出力211psのバージョンが搭載されました。この時点でのトランスミッションはいずれも7速ATです。
▲こちらが先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンの前期型
▲外光のまぶしさや室内の温度上昇を抑え、快適性を高めるプライバシーガラスは全車標準装備
▲グレードやパッケージによって細部はいろいろ異なるが、先代Cクラス ステーションワゴンの運転席まわりはおおむねこのようなデザイン
▲5名乗車時の荷室容量は470Lと、従来型より20L拡大。最大積載容量も1490Lとなり、従来型を25L上回っている登場翌年の2015年9月には最高出力170ps/最大トルク40.8kg・mの2.1L直4ディーゼルターボエンジンに9速ATを組み合わせたC220 d系が追加され、2017年2月にはC200を4WD化した「C200 4マチック アバンギャルド」を追加。またこのタイミングで、C180系とC200系のトランスミッションが9速ATに進化しています。
そして2018年8月には変更部品点数が約6500点にのぼるビッグマイナーチェンジを実施。内外装デザインを少々変更するとともに、C200のパワーユニットをマイルドハイブリッドシステム付きに変更。C220 dの直4ディーゼルターボエンジンも、Eクラスなどと同じ最高出力194psの2Lに変更されました。またこのとき、運転支援システムの「インテリジェントドライブ」もSクラスと同等の仕様にアップグレードされています。
その後2019年9月には、マイナーチェンジ時には据え置かれたC180のエンジンが1.6Lターボから1.5Lターボに変更され、2021年6月に現行S206型へとフルモデルチェンジされた――というのが、S205こと先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンの大まかなヒストリーです。
なお、ここに記載した各グレードのほかに強力なエンジンを搭載するメルセデスAMGの各モデルや、プラグインハイブリッドの「C300e」も存在するのですが、今回の原稿では、それらのやや特殊なモデルについては割愛させていただきます。
▲こちらは2018年8月にビッグマイナーチェンジを受けた後期型。新たに採用された「マルチビームLEDヘッドライト」は周囲を幻惑することなくハイビームが使え、最長650m先まで照射可能な「ウルトラハイビーム」を搭載している狙い方1:お安く狙うなら総額200万円前後のC180またはC200
これから先代メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの中古車を狙う場合、もしも「なるべく手頃な予算で入手したい」と考えるのであれば、2014~2016年式C180系またはC200系の走行5万km台までの物件を、総額190万~220万円あたりのゾーンで探すのが得策となるでしょう。
▲直4ガソリンターボエンジン搭載グレードであれば、走行5万km台までの2014~2017年式を総額200万円前後で探すことが可能トルクフルなディーゼルターボエンジンを積む220 dと、9速ATになった2017年式は平均価格がいささか高いのですが、2016年式以前は年式による価格差が小さく、なおかつ1.6Lターボを積むC180系と2Lターボを搭載するC200系との価格差もさほどありません。
価格差がさほどないとなると「ならば2LターボのC200系を選びたい!」と思うかもしれませんが、動力性能の点では1.6LターボのC180系でもまったく不満は感じないはず。そのためエンジンの違いにはあまりこだわる必要はなく、それよりも「程度と整備履歴の良し悪し」にこだわって選んだ方が、購入後の満足度はアップするでしょう。
またC180 アバンギャルドとC200 アバンギャルドでは「C180 アバンギャルドにはLEDインテリジェントライトシステムが付かない」などの違いは一部ありますが、おおむねの豪華快適装備のレベルもほぼ同等です。
▲受注生産で、中古車市場でもほとんど流通していない「C180」は別だが、「C180 アバンギャルド」であれば、2Lターボエンジンを積むC200 アバンギャルドとの装備差は小さい。運転支援システムに関しても、初期年式のC180 アバンギャルドはレーダーセーフティパッケージが標準装備で、オプション扱いとなった年式でも、同パッケージは装着されている場合が多いこの価格帯および年式でも少数ながら選ぶことができる「スポーツ」と付くグレード(C180 スポーツ/C200 スポーツ/C200 スポーツ本革仕様)はAMGデザインのバンパー類や18インチのAMG 5スポークアルミホイール、AMGデザインの本革巻きステアリングなどがなかなかカッコよく映えるグレードです。
しかし18インチホイール+スポーツサスによる乗り味はいささか硬めですので、まったり乗りたい人には「アバンギャルド」の方がハマるでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン「C180」「C200」(4代目) × 全国狙い方2:ディーゼルターボにこだわるなら総額300万~350万円のC220 dで
C180 アバンギャルドとC200 アバンギャルドに搭載される1.6Lまたは2Lのガソリンターボエンジンも、前述したとおりまったく悪いモノではありません。しかしせっかくメルセデスのステーションワゴンに乗るなら、40.8kg・mという極太な最大トルクを発生するディーゼルターボエンジンを搭載する「C220 d」を選びたいという人も多いでしょう。
その場合、C220 d系自体は総額200万円前後から探すこともできますが、中古車としてのバランスが良好なのは総額300万~350万円付近の2015~2017年式でしょう。この条件であれば、走行3万km台から5万km台ぐらいのC220 d系を見つけることができます。
▲4L超級の自然吸気エンジンに匹敵するほどの極太トルクが魅力となるC220 dもちろん中古車のコンディションというのは走行距離だけで測れるものではありません。しかし走行8万km、9万kmぐらいの中古車というのは――消耗部品一式が交換済みであれば逆意お買い得だったりもしますが、そうでない場合は「納車後早々に消耗部品の交換が必要となり、そのための予算がけっこう高くついた」となる場合も多いもの。そのためにも、C220d系を選ぶならば最初から「総額300万~350万円ぐらいのゾーン」で物事を考えたいところなのです。
このゾーンで見つけられるC220 d系は「アバンギャルド」と「スポーツ」「ローレウス エディション」の3種類。アバンギャルドは通常の上級仕様で、スポーツはC180/C200のところで申し上げたとおりの、AMGデザインのバンパーや18インチホイールなどが付くグレードです。
そしてローレウス エディションは、2017年7月に発売された特別仕様車。AMGラインのエクステリア&インテリアとパノラミックスライディングルーフが追加される他、電子制御可変ダンパー「AIRMATICアジリティパッケージ」が装着されています。
▲こちらはAMGデザインのバンパー&スポイラーや18インチホイール、そしてパノラミックスライディングルーフなどが追加された特別仕様車「ローレウス エディション」▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目・ディーゼルモデル) × 全国狙い方3:予算に余裕があるなら2018年式以降の「AMGライン」もステキだが?
カーセンサーnetでは、本来はパッケージオプションの名称であるAMGラインが「ひとつのグレード」として扱われている関係で、「スタイリッシュでスポーティなビジュアルを備えたAMGラインが欲しい!」と考えている人もいらっしゃるかもしれません。
AMGラインは2018年モデルから採用されたパッケージオプションで、パッケージに含まれる内容は下記のとおりです。
・AMGスタイリングパッケージ(フロントスポイラー、サイド&リアスカート)
・18インチAMG 5スポークアルミホイール
・Mercedes-Benzロゴ付きブレーキキャリパー&ドリルドベンチレーテッドディスク
・レザーARTICOスポーツシート(前席)
・AMGスポーツステアリング、レザーARTICOダッシュボード、ブラックアッシュインテリアトリム
・ステンレス アクセル&ブレーキペダル
・AIRMATICアジリティパッケージ
そしてAMGラインを装着している2018年式以降車の、2022年9月下旬現在の中古車流通状況は下記のとおりです。
●C180 アバンギャルド AMGライン|16台|総額360万~490万円
●C200 アバンギャルド AMGライン|37台|総額360万~550万円
●C200 4マチック アバンギャルド AMGライン|6台|総額460万~550万円
●C200 d アバンギャルド AMGライン|13台|総額390万~580万円
「総額400万円以上」というのが、2018年式以降に存在する「AMGライン」のおおむねの相場であるようです。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン AMGライン(4代目) × 全国そのため、予算に余裕がある人にとってはカッコよくてステキな選択かと思いますが、もう少し手頃な予算で先代Cクラス ステーションワゴンを探したい人にとっては、これとほぼ同じパッケージ内容となる2017年式以前の「スポーツ」または「ローレウス エディション」でも十分だといえるでしょう
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン「スポーツ」(4代目) × 全国▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン「ローレウスエディション」(4代目) × 全国
▲写真のように「ラジコンのヘリコプター」を積み込むかどうかはさておき、4代目メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンがあれば、生活というか人生の幅が大いに広がることはほぼ間違いない以上のとおり先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンは、総額200万円から300万円ちょいあたりのレンジで狙える車としてはかなりコストパフォーマンスが高い、「ステイタス性と実用性」を上手に兼ね備えた1台であることは間違いありません。
現行型も当然ステキではあるのですが、まだまだ現役バリバリでコスパも良好な“先代”にも、ぜひご注目いただきたいと願っています。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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