予算100万円台で探す! 維持費が安くてコンパクトな「輸入ディーゼル車」5選
2022/09/29
▲クリーンディーゼルエンジンを搭載する輸入車というのは、中古車であっても正直けっこう高いものです。しかし「ハッチバック」に的を絞れば、経済的で力強いディーゼルターボエンジンを積む輸入車であっても総額100万円台の予算で探せるもの。今オススメの「総額100万円台系輸入ディーゼルハッチバック」5モデルをピックアップしてみます!ランニングコストで考えればガソリン車より「ディーゼル車」が断然有利
様々なご意見はあるでしょうが、輸入車というのはなんだかんだで「おしゃれでカッコいい!」という存在であるため、「欲しい!」と考える人は多いもの。筆者も、そのうちのひとりです。
とはいえ無尽蔵に予算があるわけでもないので、検討できる輸入車は「総額100万円台」といったところでしょうか。なおかつ昨今は燃料費が超絶高騰しているため、安価な軽油を使うことでランニングコストを軽減できる「ディーゼルエンジン搭載モデル」にこだわりたいところです。
そして近年の流行りは「輸入SUV」なわけですが、さすがに総額100万円台でクリーンディーゼルの輸入SUVを狙うのはちょっと無理で、同じく輸入ステーションワゴンもかなり難しい……となると、狙うべきは必然的に「輸入ハッチバック」になります。
SUVと比べれば今イチ流行ってはいないハッチバックですが、よく考えてみれば比較的コンパクトなハッチバックこそが、実はヨーロッパの保守本流。使い勝手は抜群であり、それをリアルな生活の中でガンガン使いこなすことが、結果として“おしゃれ”に見えるわけです。
……ということで、現在の中古車マーケットで狙える「総額100万円台のクリーンディーゼル輸入ハッチバック」5モデルをピックアップしてみましょう!
▲ちなみに向かって左側の元祖ミニはディーゼルエンジンではないのですが、まぁこういったコンパクトハッチバックこそが、実は欧州車のメインストリームなわけです!候補1:ミニ クーパーD/ミニ クーパーSD(現行型)
言わずと知れた現行型(3代目)ミニのディーゼルターボエンジン搭載グレードです。
おしゃれでポップな内外装デザインと、「ゴーカートフィーリング」と呼ばれるキビキビしたハンドリング性能で大人気の輸入ハッチバックである現行型ミニは、ガソリンのターボエンジンを基本とはしていますが、一部のグレードで1.5Lまたは2Lのディーゼルターボエンジンを選ぶことができます。
▲こちらが現行型(3代目)のミニ。写真のモデルは3ドアのクーパーSD総額100万円台で狙えるのは「クーパーD」と「クーパーSD」で、それぞれの特徴と主なスペックは下記のとおりです。
●クーパーD|ディーゼル系ミニのベースグレード。最高出力116ps/最大トルク27.5kg・mという程よい力強さを持つ1.5L直3ディーゼルターボを搭載。2017年モデルのカタログ燃費は23.9km/L。3ドア版と5ドア版あり。
●クーパーSD|ディーゼル系ミニの上級グレード。最高出力170ps/最大トルク36.7kg・mという強力な2L直4ディーゼルターボを搭載。2017年モデルのカタログ燃費は23.8km/L。こちらも3ドア版と5ドア版あり。
総額100万円台の予算で上記のすべてを検討対象にすることはできますが、この価格帯だと、強力なエンジンを積むクーパーSDの流通量は希少。実質的には「クーパーDの3ドアまたは5ドアの二択」ということになるでしょう。総額100万円台前半だと走行距離がかなり多めになる場合が多いのですが、総額100万円台後半であれば、比較的低走行な物件を見つけることができます。
▲総額100万円台で狙えるディーゼルのミニは、実質的には写真の「クーパーD」のほぼ一択
▲ミニ クーパーDのインテリアはおおむねこのようなデザイン。細かい部分のデザインもいちいちポップだ▼検索条件
ミニ ミニ(現行型・ディーゼルモデル)×総額100万円以上200万円未満× 全国候補2:ボルボ V40 D4(2代目)の各グレード
2代目ボルボ V40は、北欧のおしゃれ番長であるボルボが2013年から2020年まで製造販売した5ドアハッチバック。車格としてはメルセデス・ベンツ AクラスやBMW 1シリーズあたりに相当するモデルです。
▲2020年の12月まで販売されていたボルボ V40デビュー当初はガソリンエンジンのみでしたが、2015年7月に2Lの直4ディーゼルターボエンジンを追加。この2Lディーゼルエンジンは、190psというなかなかの最高出力に加えて、40.8kg・mという4L車並みの極太トルクを発生します。つまり「ものすごく力強い!」ということです。
そして車体の骨格がしっかりしているため乗り心地やハンドリング性能も良好で、カタログ燃費も20.0km/Lとまずまず。さらにはインテリアのセンスも北欧モダンリビング調で、先進安全装備も全車標準装備……ということで、総額100万円台で狙える輸入ディーゼル車の中では「かなりの実力者!」といえる1台なのです。
価格としては総額110万~195万円あたりのレンジで豊富な数が流通していますが、中古車として何かと好バランスなのは総額140万~180万円ぐらいでしょうか。このレンジで、走行3万km台から4万km台の物件を多数見つけることができます。
総額100万円台で狙える2代目ボルボ V40 D4各グレードの主な特徴は下記のとおりです。
●D4|前期型のベースグレード。ホイール径は16インチ。
●D4 SE|前期型の上級グレード。ホイール径は17インチ。
●D4 モメンタム|2016年7月に行われたマイナーチェンジ以降の中間グレード。
●D4 インスクリプション|マイナーチェンジ以降の上級グレード。本革シートやプレミアムオーディオなどが標準装備。
●D4 Rデザイン|スポーティな専用内外装や18インチホイール、スポーツサスなどが採用された前期型の限定車。
●D4 ダイナミックエディション|エントリーグレードに18インチホイールや運転席パワーシートなどを加えた後期型の特別仕様車。
前期型も後期型もエンジンなどの基幹部分に変更はなく、また中間グレードでも装備は普通に充実していますので、グレードではなく「程度優先」で選んでも問題ないでしょう。
▲総額100万円台で選べる中でもいくつかのグレードが存在するボルボ V40 D4だが、仮にベーシックなグレードを選んだとしても、基本装備や安全装備は普通に充実している
▲北欧テイスト全開なボルボ V40の運転席まわり▼検索条件
ボルボ V40(2代目・ディーゼルモデル)×総額100万円以上200万円未満× 全国候補3:BMW 1シリーズ 118d(2代目)
1シリーズは、「天下のBMW」が製造販売しているプレミアムな5ドアハッチバック。2019年にデビューした現行型(3代目)は前輪駆動に変更されましたが、2011年から2019年途中まで販売された先代1シリーズは伝統的な「後輪駆動」で、かなりスイートなステアフィールを堪能できる1台です。
そんな先代1シリーズに2016年5月に追加されたのが、2Lの直4ディーゼルターボエンジンを搭載する「118d」。最高出力は150psという程よいレベルですが、最大トルクは32.6kg・mと強力。それでいてカタログ燃費は22.2km/Lですので、BMWの中ではかなり「おサイフにやさしい車」であるといえます。
▲こちらが先代BMW 118d。写真のグレードは「Mスポーツ」先代1シリーズのデビュー当初のエクステリアデザインは、失礼ながらちょっと「おとぼけフェイス」という感じだったのですが、2015年5月のマイナーチェンジでなかなかのイケメンに生まれ変わりました。そしてディーゼルの118dはマイチェン後の2016年5月に誕生していますので、エクステリアデザインにも不満は出ないはず。そして衝突回避・被害軽減ブレーキや車線逸脱警告システムなどを含む「ドライビングアシスト」も全車標準装備です。
中古車は総額120万円あたりから探すことができますが、中古車としてのバランス感に優れるのは総額140万~180万円付近の物件でしょう。
この価格帯で狙えるBMW 118dのグレードと、それぞれの主な特徴は下記のとおりです。
●スポーツ|ややスポーティなデザイン(キドニーグリル内部の色が黒)。ホイール径は16インチ。
●スタイル|ややラグジュアリー寄りなデザイン(キドニーグリル内部の色がクローム)。ホイール径は16インチ。
●Mスポーツ|専用のスポーティな内外装やスポーツサスなどを採用。ホイール径は17インチ。
ビジュアル的にカッコいいのはMスポーツですが、乗り心地はやや硬めですので、まったり系な乗り味がお好みならばスポーツまたはスタイルもハマるかもしれません。
また2017年8月以降の世代はインパネまわりに「ハイグロスブラック」が採用されてちょっとカッコよくなり、コントロールディスプレイもタッチ操作対応型になっています。もしも予算的に合うならば、この世代を探してみるのもアリです。
▲「Mスポーツ」以外のグレードだと、このようなおとなしめのバンパー形状になる
▲こちらは「Mスポーツ」の運転席まわり。「スポーツ」と「スタイル」には、これとは少し違うデザインのステアリングホイールやシートなどが採用されている▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目・ディーゼルモデル) ×総額100万円以上200万円未満× 全国候補4:BMW 2シリーズアクティブツアラー 218d(初代)
BMW 2シリーズ アクティブツアラーは、現行型ミニと基本的には共通のプラットフォームに「背が高いミニバン的な5ドアハッチバックボディ」を組み合わせた1台。あまりスタイリッシュではないかもしれませんが、実用性と「ギア感」は最高です。
そんな2シリーズ アクティブツアラーに2015年5月に追加されたのが、最高出力150ps/最大トルク33.7kg・mの2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載する「218d」です。
▲「ちょっと背が高い5ドアハッチバック」といえるBMW 2シリーズ アクティブツアラー33.7kg・mというのは、ノンターボ3.5Lエンジンぐらいに相当するビッグなトルク。それが2シリーズ アクティブツアラーの比較的コンパクトなボディに積まれるわけですから、218dの走りは相当いい感じです。
218dの中古車は総額110万円程度から見つけることができますが、価格と程度のバランスが良くなってくるのはおおむね140万円付近から。総額180万~200万円弱のゾーンであれば、相当いい感じの物件を見つけることも可能です。
この価格帯で狙えるBMW 218dアクティブツアラーのグレードと、それぞれの主な特徴は下記のとおりです。
●スタンダード|単に「218d」と標記される場合が多い標準グレード。「スポーツシートではない」などのちょっとした弱点(?)はあるが、基本装備は普通に充実。ホイール径は16インチ。
●ラグジュアリー|キドニーグリルがクロームバーになる他、ダコタ・レザーシートが標準装備になるなどするラグジュアリー寄りのグレード。この価格帯での流通量多め。
●Mスポーツ|スポーティな専用内外装や17インチの軽量アルミホイールなどが装着されるスポーティグレード。
「コンフォートパッケージ」と表記されている中古車には、テールゲートの自動開閉機能が付いています。なくてもいい装備ではありますが、この車の場合は「あった方が便利」とは言えるでしょう。
▲荷物を積み降ろしする機会が多そうなモデルゆえ、この種の装備はやはりあった方が何かと便利
▲「Mスポーツ」以外のグレードでは、コックピット周辺のデザインはおおむねこのようなデザインになる▼検索条件
BMW 2シリーズアクティブツアラー(初代・ディーゼルモデル) ×総額100万円以上200万円未満× 全国候補5:プジョー 308 BlueHDi(2代目)
ミニやBMW 1シリーズなどと比べるとやや地味なビジュアルかもしれませんが、ディーゼルターボエンジンならではの「走りの良さ」を重視したいと考えるややマニアな人には、このフランス車こそがうってつけかもしれません。
フランスのプジョーが以前から製造販売している「308」は、フォルクスワーゲン ゴルフぐらいのサイズ感の5ドアハッチバック。そして2014年末から2022年初頭まで販売された先代308に2017年7月に追加されたのが、力強くて低燃費なディーゼルターボエンジンを搭載する「BlueHDi」の各グレードです
▲こちらが2017年10月以降の先代プジョー 308先代プジョー 308のBlueHDi系各車はディーゼルターボエンジンの出来が良いだけでなく「ハンドリング性能」も大変に優秀で、なおかつさほどメジャーな車種ではないため「他人とカブりにくい」というある種の美点もあります。それゆえ、先ほど申し上げたとおり「ややマニアな人」には大いにオススメしたい次第なのです。
総額100万円台の予算で狙える先代プジョー 308 BlueHDiのグレードと、それぞれの主な特徴は下記のとおりです。
●アリュール BlueHDi|最高出力120ps、最大トルク300N・mの1.6L直4ディーゼルターボエンジン搭載を搭載するグレード。初期年式のカタログ燃費は21.0km/L。
●GT BlueHDi|最高出力180ps、最大トルク400N・mの2L直4ディーゼルターボエンジン搭載を搭載するグレード。初期年式のカタログ燃費は18.0km/L。
当然ながら2LディーゼルターボであるGT BlueHDiの方が動力性能は上で、400N・mという最大トルクは相当なモノなわけですが、1.6Lディーゼルターボのアリュール BlueHDiでも速さ的には十分であり、また「軽快感」「しなやかさ」みたいなものもアリュール BlueHDiならではの美点ですので、「絶対に2Lディーゼルターボの方がいい!」ということは特にはありません。
また先代プジョー 308 BlueHDiは2017年10月に顔つきを変え、2018年7月にはGT BlueHDiのATを6速から8速に進化させ、さらに2018年には全車のATを8速化すると同時に、1.5Lの新型ディーゼルターボエンジンへの刷新も行っています。
そのため、排気量ではなく「なるべく新しい年式であること」を重視し、予算やコンディションの兼ね合いを見ながら探していく――というのが、先代プジョー 308を総額100万円台で探す際の「上手な探し方」ということになるでしょう。
▲エンジンの力強さと車両全体のしっかり感が絶妙なバランスを見せる先代プジョー 308のBlueHDi。やや地味な存在ではあるが、選んで間違いのない1台だといえる!
▲先代プジョー 308 BlueHDiの運転席まわりはおおむねこのような世界観。シンプルなデザインではあるが、国産車ではなかなか見ることができない「気の利いたデザイン」かも?▼検索条件
プジョー 308(2代目・ディーゼルモデル)×総額100万円以上200万円未満×全国最後のプジョー 308の項目はややマニアックな話になってしまいましたが、いずれにせよここで挙げた5つの欧州系ディーゼルハッチバックはどれも「おしゃれで走りが良くて、実用性も高くて、さらには経済的でもある」という、なかなかステキな選択肢です。
ご予算100万円台で「何かイイもの」を探している方は、ぜひこの5モデルに注目してみることを本気でオススメいたします!

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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