BMWに安く乗りたい人、必見! 100万円以下で狙える「走りが楽しい」モデル5選
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / セダン / ハッチバック / クーペ / SUV / お手頃 / 1シリーズ / 3シリーズクーペ / X1 / 3シリーズ / 3シリーズツーリング / ぴえいる
2022/12/21
▲1916年にバイエルン発動機製造株式会社としてスタートしたBMW。社名に表れるように、数々の名器と呼ばれるエンジンを開発してきた、長い歴史を持つ自動車メーカーだ。そのエンジンを余すところなく“駆けぬける歓び”に変えてくれるのが、同社の車の特徴だ“駆けぬける歓び”BMWを100万円で手に入れよう!
予算100万円で走りが楽しい中古車を求めるのならば、BMWをチェックしてみてはいかがだろう?
比較的手頃な価格でも、同社が掲げる“駆けぬける歓び”、つまり、この予算でプレミアムブランドの質感と、走る楽しさを手に入れることができるモデルが存在するのだ。
“駆けぬける歓び”を生み出す秘密は、こだわりの「FRレイアウト」にある。
フロントにエンジンを置き、後輪を駆動させるFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトは、前後の重量バランスが取りやすく、そのためコーナリング性能が高いというメリットがあり、さらにBMWは前50:後50の黄金比率に徹底的にこだわっている。
加えてBMWはエンジン屋と異名を持つほど、気持ち良く回るエンジンが魅力の1つ。
BMWブランドの中から、総額100万円以内で狙えるオススメモデルをピックアップ! 各車の魅力を1台ずつ紹介していこう。
BMW 3シリーズ(E90型)
人気の高い、道の狭い日本でも取り回しやすいスポーツセダン
▲速く走るためにはブレーキ性能も重要。そのため325i系や330i系には、濡れた路面を走った際に自動でディスクブレーキ表面を乾燥させる機能や、あらかじめブレーキパッドをディスクに接近させておき瞬時にブレーキが利くような機能が備わる
▲パンクしても一定距離を走ることができるランフラットタイヤを全車に標準装着。また325i系や330i系には、ステアリングのギアレシオを変え、低速時は取り回しやすく、高速時は安定感を高めるアクティブステアリングが備わる同社を代表するモデルの1つが、3シリーズセダンだ。道の狭い日本でも取り回しやすいスポーツセダンで、人気が高い。
旧々型となる3シリーズ(E90型)は2005年4月にデビュー。当初のラインナップは2Lエンジン搭載の320i系、2.5Lの325i系、3Lの330i系という3タイプだ。全車に6速ATが備わる他、320i系は6速MTも選べたのが特徴。
その後、330i系の4WD車となる330xi系と、325i系よりエンジンパワーが抑えられた323i系が追加され(2005年10月)、さらに3Lツインターボを搭載する335i系(2006年10月)、325i系の4WD車となる325xi系(2007年11月)が相次いで加えられた。
▲エンジンスタートはプッシュボタン式。前席電動シートは全車に標準で備わる。HDDナビやオーディオなどを統合制御するiDriveコントローラーは330i系に標準、他はオプションで用意された2008年11月のマイナーチェンジではラインアップが320i系と325i系、335i系の3タイプのみに整理され、唯一の4WD車である325xiは名称が325xDriveに改められた。
また、装備面では全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveが新型に替えられた。
原稿執筆時点で掲載台数は約250台あるが、その約8割が支払総額100万円で狙える。価格帯は約20万~220万円で、平均価格は約54万円とかなり手頃。それでいて平均走行距離は約6.6万kmと、まだまだ旬な中古車が多い印象だ。
支払総額100万円以下で最も多いのは、約3割を占めるベーシックな320i。次いで約2割を占める320i Mスポーツパッケージ。
どちらも2Lエンジンを搭載し、MスポーツパッケージはBMWのスポーツ部門を担うM社製のスポーツサスペンションやエアロパーツなどを装備するモデル。
手頃な価格で狙いたいならベーシックな320iがオススメだ。この価格帯で5万km以下が最も多いので、良コンディションの中古車を探しやすいだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズ(E90型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW3シリーズ(E90型)×全国BMW 3シリーズツーリング(E91型)
スポーティでスタイリッシュな5ドアモデル
▲基本的に装備は同じエンジンを積んだセダンと同じだが、ワゴンは全車にルーフレールとが標準装備された。タイヤはセダン同様ランフラットタイヤを装着
▲ラゲージ容量は通常時で460L、後席を倒すと1385Lに拡大できる。また、バックドアのガラス部分のみ開閉できるので、狭い場所で荷物の出し入れがしやすい上記の旧々型3シリーズセダン(E90型)のワゴンモデルが3シリーズツーリング(E91型)だ。
荷物をたっぷり積むワゴンというより、スポーティでスタイリッシュな5ドアモデルというポジショニング。だから日本でイメージの強いワゴン=商用バンとは一線を画し、「サーフィンなどアウトドアライフを楽しむ」という雰囲気がある。
2005年10月のデビュー時のパワートレインは、2.5L×6速AT(325i系)のみ。その後、2006年5月に2L×6速AT(320i系)、同年10月に3Lツインターボ×6速AT(335i系)とラインアップが拡充された。
2008年11月にはセダンと一緒にマイナーチェンジが施され、内外装のデザイン変更とともに全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveも新型に切り替えられた。
原稿執筆時点で掲載台数は約140台で、こちらもセダン同様支払総額100万円以下が多く、8割以上を占める。
価格帯は約20万~200万円で平均価格は約50万円と、セダン同様にかなり手頃。平均走行距離は約7.2万kmだ。
支払総額100万円以下で台数が多く選びやすいグレードは、4割以上を占めるベーシックな320i、次いで3割以上を占める320iMスポーツパッケージ。
この価格帯では、上記の2グレード狙いで探すのが得策といえるだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(E91型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(E91型)×全国BMW 3シリーズクーペ(E92型)
走りが楽しくスタイリッシュなスポーツクーペ
▲335i系が搭載した3Lツインターボエンジンは最高出力306ps/最大トルク400N・mを発揮(デビュー時)。また、セダンよりも軽量化が図れた。タイヤはセダン同様ランフラットタイヤを装着
▲後席はセンターコンソールが備わる2人乗り仕様になっているので、乗車定員は4名。ドアの大きいクーペのため、前席のシートベルトは本来手が届きにくいが、3シリーズクーペは手が届きやすいところまで自動で引きだしてくれる機能が備わる走りが楽しく、しかもスタイリッシュなクーペなら、3シリーズクーペ(E92型)がある。
上記のセダンやツーリングと同じ世代、つまり中身はほぼ同じなのだが、エクステリアはご覧のとおり大きく異なる。
何しろエクステリアパーツでセダンと同じなのは、わずかにドアハンドルのみ。それ以外はクーペオリジナルなのだ。
セダンから遅れること約1年、2006年9月にデビューした3シリーズクーペ(E92型)は、当初パワフルな3Lツインターボ×6速ATの335i系のみだった。
その後、2007年5月に2Lの320系が追加された。この320系には、右ハンドル+6速ATの他に、左ハンドル+6速MTモデルも用意されたのは、 “駆けぬける歓び”を追求するBMWならではだ。
2008年11月には、セダンやツーリング同様に全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveが新型に切り替えられた。
さらに、335i系のトランスミッションが7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)となり、従来の6速ATと比べて0-100km/h加速が0.3秒短くなって、燃費も向上した。
マイナーチェンジは2010年5月。エクステリアがリファインされた他、320i系に右ハンドル+6速MTモデルと、2.5L×6速ATの325i系が追加された。
原稿執筆時点で掲載台数は約90台で、そのうちの約半数が支払総額100万円以下だ。
価格帯は約30万~320万円で、平均価格は約80万円とセダンやツーリングよりはやや高めとなるが、それでも十分にお手頃と言える。平均走行距離は約7.7万km。
支払総額100万円以下で台数が多いのは、2Lエンジン搭載の320i系でこの価格帯の約9割を占める。
ただし、320i系に設定されていた6速MT車はそもそも台数が少なく、あっても100万円以上の価格だ。6速MT車を狙うなら、もう少し予算を上げた、じっくりと探した方がいいだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズクーペ(E92型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 3シリーズクーペ(E92型)×全国BMW 1シリーズ(2代目)
このクラス唯一で、BMWとしても最後のFRハッチバック
▲走行性能を任意のモードに変更できるドライビングパフォーマンスコントロールは全車に標準装備。ECO PRO/コンフォート/スポーツ/スポーツ+の4つのモードから選べる
▲デビュー時にはスポーティさを協調した「スポーツ」と、スタイリッシュなデザインを重視した「スタイル」という2種類のデザイングレードが各系に用意された。タイヤはランフラットを装着予算100万円で、通勤や買い物など街乗り用の車が欲しいという人は多いだろう。
そこでオススメしたいのが、1シリーズ(2代目)だ。交差点を曲がるだけでも、なんだかシュッと走れたような気になり、毎日の通勤がきっと楽しくなるに違いない。
2011年10月に登場した2代目(旧型)は、フォルクスワーゲン ゴルフを筆頭としたカテゴリーに属する5ドアハッチバックだが、このクラス唯一となるFR(後輪駆動)車という魅力を備えていた。
衝突被害軽減ブレーキを含む「ドライビングアシストパッケージ」は、2013年8月に全車オプションとして設定され、2015年5月には全車に標準装備(118iのスタンダードモデルを除く)されているなど、安全装備も充実している。
▲エンジンスタートはプッシュボタン式。HDDナビはオプション(135i系は標準)だが、オーディオなどをコントロールできるiDriveコントローラーは全車標準装備。120i系以上は、前席電動シートやETC車載器が標準で備わるなお、パワートレインのバリエーションが豊富で、変更も多かったため、中古車を探す際には下記を参考にしてほしい。
・116i系:最高出力136psの1.6Lターボ×8速AT
・120i系:最高出力170psの1.6Lターボ(2016年11月からは2Lターボ)×8速AT
・M135i系:最高出力320ps(2015年5月以降は326ps)の3Lターボ×8速AT
・118i系:1.5Lターボ×8速AT
・118d系:2Lディーゼルターボ×8速AT
・M140i系:最高出力340psの2Lターボ×8速AT
2019年8月のフルモデルチェンジではFF(フロントエンジン・フロントドライブ)の現行型に切り替わった。つまりこの旧型は、BMWこだわりのFRレイアウトを採用した最後の1シリーズという、貴重な車なのだ。
原稿執筆時点で掲載台数は約750台と多く、価格帯は約40万~480万円とレンジが広いが、平均価格は約130万円とこなれてきている。平均走行距離は約4.1万kmだ。
支払総額100万円以下に絞ると約9割が116i系で、ベーシックな116iと、デザイン性を重視した「スタイル」、スポーティなパーツが備わる「スポーツ」がほぼ同数を占める。基本的な装備は変わらないので、あとは見た目の好みで選んでいいだろう。
また、2013年8月から衝突被害軽減ブレーキがオプションで選べるようになった(2015年5月から全車標準装備)が、この価格帯でも、台数は少ないが見つけることができる。
なお、ディーゼル車やM135i、M140iなどのスポーツモデルを狙いたい人は、もう少し予算を上げる必要がある。
▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目)×全国BMW X1(初代)
走りの楽しさがあるFRレイアウトベースのコンパクトSUV
▲日本の一般的な機械式駐車場にも収まるよう、全幅1800mm×全高1545mmとされた。全長は3シリーズ(E90型)より60mm短い4470mm
▲ラゲージ容量は通常時で420L、後席を倒すと最大1350L。全高は1545mmに抑えられているが、最低地上高はライバルより高い195mm確保されているので、石が転がるような荒れた道や雪道でも進んでいきやすい予算100万円あれば、BMWの人気SUVモデルも狙える。それがX1(初代)だ。
ライバルとなるメルセデス・ベンツのGLAやGLB、アウディ Q3より一足早い2010年4月に日本へやってきた。
これらのライバルと違い、FRレイアウトをベースにしているのが特徴で、走りの楽しさもライバルとはひと味違う。
デビュー時のラインナップは2L×6速ATでFRのsDrive18i系と、3L×6速ATで4WDのxDrive25i系の2種類。翌2011年10月に最高出力184psの2Lターボ×4WDのxDrive20i系と、245psの2Lターボ×4WDのxDrive28i系が追加され、代わりにxDrive25i系が外れて計3種類となった。
▲1シリーズとも3シリーズとも異なる独自のインテリアが与えられた。12V電源ソケットがセンターコンソールに3ヵ所、ラゲージルームに1ヵ所の合計4ヵ所も備えられた2012年9月のマイナーチェンジではxDrive20i系のFR(2WD)モデルのsDrive20i系も追加された。
装備面では従来オプションだった「iDriveナビゲーション・システム・パッケージ」と「パーキング・サポート・パッケージ(バックモニターなど)」が、2015年4月に全車標準装備となった。
2015年10月のフルモデルチェンジでは、FFベースの2代目X1が登場したことで販売が終了した。
原稿執筆時点で掲載台数は約220台。価格帯は約30万~250万円で、平均価格は約90万円、平均走行距離は約5.8万kmだ。
総額100万円以内で最も多いのは、エントリーグレードの2WDのsDrive18i系で、7割以上を占める。中でもベーシックなsDrive18iが約5割を占め、次いでM社製のパーツを備える同Mスポーツパッケージが約4割となる。
どちらも走行距離10万km以下がほとんどで、5万km以下でも十分狙える。
▼検索条件
BMW X1(初代)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW X1(初代)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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