スバル フォレスターの中古車価格が1年で55万円ダウン! 注目の人気国産SUV、今オススメの選び方は?
2024/01/15
▲きわめて快適であり、安全であり、しかも本格クロカンに匹敵する悪路走破性能も持ち合わせているということで大人気の現行型スバル フォレスター。しかし、その中古車平均価格はこの1年で55万円以上ダウンしているとのこと。それは聞き捨てならん! ということで現行型フォレスターの直近の中古車事情をチェックしてみることにしましょう!今買うとしたら何年式のどれを、いくらぐらいで狙うべきなのか?
オンロードではスバルグローバルプラットフォームと低重心なシンメトリカルAWDにより「抜群!」と言える乗り味を示し、とはいえオフロードでも「完璧!」と言いたくなる走破性を披露。そのうえで、きわめて信頼できる運転支援システム「アイサイト」は全車標準装備であり、サイズ的にも「ちょうどいいぐらい!」である現行型スバル フォレスターは、デザインがやや地味に感じられることと実燃費がいまひとつ伸びないことを除けば、「ほぼ理想のSUV!」と言えてしまう可能性があります。
そんな現行型スバル フォレスターの中古車平均価格が、2022年12月からの約1年間で55万円以上ダウンしました。

なんともお手頃価格になってきた現行型フォレスターを今狙うとしたら、何年式のどんなグレードをいくらぐらいで探してみるのが得策なのでしょうか?
各方面からみっちり考えてみることにしましょう。

▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 全国モデル概要:「スバルグローバルプラットフォーム」を採用した万能SUV
通算5代目となる現行型スバル フォレスターは、2018年5月に国内での受注が開始されたミドルサイズのSUV。車台はスバルが自信をもって開発した「スバルグローバルプラットフォーム」で、ボディサイズは全長4625mm×全幅1815mm×全高1715mm(ルーフレール装着車は1730mm)。駆動方式は当然ながら全車フルタイム4WDです。
当初搭載されたパワーユニットは、新開発された2.5L水平対向4気筒自然吸気エンジン(最高出力184ps/最大トルク239N・m)と、2L水平対向4気筒エンジン(同145ps/同188N・m)を、同13.6ps/同65N・mのモーターがアシストする「e-BOXER」の2種類。トランスミッションは、スバルが「リニアトロニック」と呼んでいるCVTです。
お馴染みの運転支援システム「アイサイト」は全車標準装備で、スバル車としては初めて乗員認識技術の「ドライバーモニタリングシステム」も搭載されました。また、シートポジションやドアミラー角度、空調の設定をドライバーごとに自動調節する乗員認識機能も備わっています。
▲こちらが現行型スバル フォレスターの前期型。写真のグレードはX-BREAK
▲荷室容量は写真のエンジン車が520Lで、マイルドハイブリッドの「e-BOXER」搭載グレードは509L。開口部が広いということもあって、荷室はいずれもかなり使いやすい
▲現行型フォレスターの車内はおおむねこのようなデザイン。写真はメーカーオプションの本革シート装着車2020年10月には2.5L自然吸気エンジンが廃止され、それまで2.5L NAを搭載していたグレードも2Lの「e-BOXER」を搭載することに。またこのとき、最高出力177ps/最大トルク300N・mの1.8Lターボエンジンを搭載する「スポーツ」というグレードが追加されています。
そして、2021年8月には大幅改良が行われ、スバル愛好家からは「D型」と呼ばれる後期型へのマイナーチェンジを実施。デザインを大きく変えるとともに足回りも改良。さらに「e-BOXER」搭載車の全車にアダプティブ変速制御「e-アクティブシフトコントロール(カーブに差し掛かったときの運転操作から、車が「スポーティな走りをしていると判断すると、エンジン回転数やモーターアシストの作動が自動的に制御される機構)」が搭載されることになりました。また、運転支援システムもこのタイミングで「新世代アイサイト」に進化しています。
▲フロントまわりのデザインなどを大幅に変更した2021年8月以降の後期型その後2022年8月の年次改良時には「STIスポーツ」を追加。これは、パワーユニットは「スポーツ」と同じ最高出力177psの1.8Lターボですが、フロントサスペンションにSTIチューニングの日立Astemo製SFRDダンパー(Sensitive Frequency Response Damper=周波数応答型ダンパー)を採用し、リアサスペンションにもフロントの特性に合わせた専用チューニングを施したモデルとなっています。また、エクステリアデザインも専用で、インテリアにはボルドー&ブラックの専用ナッパレザーシートが装備されました。
翌2023年8月にも小規模な年次改良を行い、同年11月にはアメリカで次期型が世界初公開された――というのが、現行型スバル フォレスターの大まかなモデル概要です。
価格状況&考察:平均価格ダウンの理由は「単に流通量が増えたから」?
中古車平均価格が1年間で55万円以上もダウンしたと聞くと「……何かあったのか?」と勘ぐりたくなりますが、結論から申し上げますと、特に何もありません。
強いていえば、「CB型」という1.8Lの直噴ターボエンジンでオイル漏れが発生してしまうケースがなくはないのですが、このエンジンを搭載している「スポーツ」と「STIスポーツ」は中古車の流通量が少めであるため、モデル全体の平均価格に大きなインパクトを与える存在ではありません。
結局は「デビューから5年が経過したことでやや新鮮味を失い、流通量も昨年12月から今年にかけて900台、1000台前後と順当な推移で増え続けたことで、現行型フォレスターの中古車平均価格は、昨年末あたりから緩やかに下落し始めた」というニュアンスの、どんな車にも当てはまる普通の話でしかないと推察されます。

それでは、平均価格がダウンしたからといって特に何か問題があるわけでもないことがわかったということで、次章にて「具体的なオススメグレード」を考えてみることにしましょう。
コスパ重視で選ぶなら?|オススメは前期型「プレミアム」
コスパ重視で、つまり「なるべくいい中古車を、なるべくお安く入手したい」という考えで臨むのであれば、イチ推しは2.5L自然吸気エンジンを搭載した前期型の上級グレード「プレミアム」です。これの走行5万km以下の物件を、総額180万~240万円ぐらいのゾーンで探してみるのがとりあえずの得策となるでしょう。
▲2.5L自然吸気エンジンを搭載し、18インチホイールを履く前期型の上級グレード「プレミアム」
▲「プレミアム」のシート表皮は、プレミアム用ファブリック/トリコット+合成皮革。その他の様々な装備類も、ベーシックグレードである「ツーリング」とはいろいろと異なっている同じエンジンを搭載した前期型のベーシックグレード「ツーリング」も悪くないのですが(18インチではなく17インチタイヤゆえの柔らかな乗り味は、実はけっこうステキです)、プレミアムとの価格差はあまりなく、「そもそも流通量が少ない」という難点もあります。
であるならば、豊富な流通量の中から自分の価値観に合う1台を探すことができ、なおかつ「運転席8wayパワーシート」や「プレミアム用ファブリック/トリコット+合成皮革」のシートなどを採用しているプレミアムを選んだ方が話は早いですし、なんだかんだで最終的な満足度は高くなるはずです。
そして2.5Lの自然吸気エンジンは、特に派手な部分はないエンジンですが、とにかく下から上までビンビンにトルクフルな素晴らしいエンジンです。燃費以外は、きっと大満足できるでしょう。
▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 前期型 × プレミアム × 全国また、この他「おおむねプラス20万円」というイメージで予算をアップできるのであれば、2.5L自然吸気エンジンにアウトドア調の内外装を組み合わせた前期型の「エックスブレイク」が狙えますし、同じく約20万円プラスのイメージにて、2Lエンジンにモーターを組み合わせた前期型の最上級グレード「アドバンス」を狙うこともできます。
前期型エックスブレイクもアドバンスも流通量は豊富ですので、プレミアムにするか、それともこれらにするかは、ご予算とお好みに応じて各自ご検討ください。
▲こちらが前期型の「X-BREAK」。パワーユニットは自然吸気の2.5L水平対向4気筒エンジン
▲こちらは2Lエンジンをモーターが補助するe-BOXERを搭載する前期型の最上級グレード「アドバンス」▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 前期型 × エックスブレイク × 全国▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 前期型 × アドバンス × 全国「走破性」と「走り」で選ぶなら?|オススメは「スポーツ」または「STIスポーツ」
現行型スバル フォレスターの「走破性」は、グレードによる差はほとんどなく、どのグレードを選んだとしても非常に優秀です。しかし「オンロードでの走り」にこだわりたいとしたら、狙うべきは「スポーツ」または「STIスポーツ」でしょう。
2020年10月の年次改良時に追加されたスポーツは、現行型レヴォーグと同じ最高出力177psの1.8L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、専用開発のダンパーとコイルスプリングを採用しており、2020年10月時点での最上級グレードです。
中古車価格は、これの走行距離5万km以下の前期型が総額290万~360万円といったところで、大幅改良が行われた後期型は総額290万~390万円ぐらい。両者の価格差は小さいため、各自のお好みと価値観に応じて選べばいいでしょう。中身重視であれば後期型、デザイン重視でいくなら前期型……といった感じでしょうか。
▲1.8Lの直噴ターボエンジンを搭載する「スポーツ」の前期型
▲「スポーツ」のシートは、ホールド性に優れた「ウルトラスエード」と本革のコンビシートになる▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × スポーツ × 全国もう少し予算をプラスできるのであれば、「オンロードでの走り」という面では2022年8月に追加された「STIスポーツ」こそが本命となります。
こちらのエンジンはスポーツと同じですが、フロントサスペンションに、モデル概要の章でもご紹介したSTIチューンによる周波数応答型ダンパーが採用されています。
このダンパーは、コーナリングなどで車体に大きな力が加わった際には高い減衰力を発生させ、ロールを抑制しタイヤの接地性を向上させます。一方、通常走行時には低めの減衰力となり、ロードノイズなどの車両に伝わる微振動を軽減する――というものです。
この周波数応答型ダンパーの具合がきわめてよろしく、なおかつ専用デザインの内外装もなかなかカッコいいため、基本的にはこれがイチ推しです。しかし、後期型のスポーティグレードだけあって、予算的には総額380万~420万円ほど必要になるというのが少々ネックかもしれません。
▲1.8L直噴ターボエンジンの他、フロントに周波数応答型ダンパーを採用する「STIスポーツ」
▲ボルドーレッド×ブラックのカラーリングが印象的なSTIスポーツのインテリア
▲小ストローク用と大ストローク用に別々の油圧経路を持ち、入力時のオイル流量によって切り替えながら作動させる周波数応答型ダンパー。日立Astemo製だが、チューニングはSTIが行っている▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × STIスポーツ × 全国後期型にこだわるなら?|注目は「アドバンス」または「エックスブレイク」
現行型スバル フォレスターは2021年6月に大幅改良を行い、俗にいう後期型に進化しました。
後期型ではエクステリアデザインが大きく変わり、電動パワートレイン「e-BOXER」搭載車のすべてにアダプティブ変速制御「e-アクティブシフトコントロール」を採用。さらにアイサイトも「新世代アイサイト」に刷新され、ステレオカメラの広角化やソフトウエアの改良により、性能向上と機能拡充が図られています。また、足回りにも細かな改良が加えられています。
そんな後期型フォレスターの良質物件をこれから狙うとしたら、候補は「アドバンス」または「エックスブレイク」ということになるでしょう。比較的お安く狙えるベーシックグレード「ツーリング」でもいいのですが、これの中古車流通量は残念ながら激少です。
アドバンスとエックスブレイクが搭載するパワーユニットはいずれも2Lエンジン+モーターの「e-BOXER」で、アイサイトのコアテクノロジー部分も同一です。
違うのは、「内外装ともにしっとりとしたデザイン」になっているのがアドバンスで、「いかにもアウトドアっぽい雰囲気」になっているのがエックスブレイクです。また、エックスブレイクはシート表皮に撥水性ポリウレタンを使用するなど、実際にアウトドアでガンガン使ううえで支障の少ない仕様になっています。
▲e-BOXERを採用する後期型「アドバンス」
▲こちらはアウトドアテイスト全開な後期型「エックスブレイク」。パワーユニットは2020年10月以降、前期型エックスブレイクが搭載していた2.5L自然吸気から2L e-BOXERに変更されたアイサイトのコア部分は両者同じなのですが、後側方軽快支援システムなどを含む「アイサイトセイフティプラス」は、アドバンスにおいては標準装備ですが、エックスブレイクではメーカーオプションとなっています。
そんな両者は中古車価格もだいたい同じぐらいですので、後は「しっとり」と「アウトドア感」のどちらがお好みかで決めればよろしいでしょう。参考までに、両者のおおむねの中古車価格と流通状況は下記のとおりです。
●アドバンス|総額330万~390万円ぐらい|登録済未使用車がほとんど
●エックスブレイク|総額310万~370万円ぐらい|登録済未使用車が多いが、1万~2万kmぐらいの物件もちらほら
以上、ご参考になったならば幸いです。
▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 後期型 × アドバンス × 全国▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 後期型 × エックスブレイク × 全国▼検索条件
スバル フォレスター(現行型) × 全国スバル フォレスター(現行型)について動画でもチェック!
この記事で紹介したスバル フォレスター(現行型)については、カーセンサーの公式YouTubeチャンネルの動画でも紹介しています。

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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