BMW 3シリーズツーリングの中古車価格が1年で40万円ダウン! 注目の輸入ステーションワゴン、今オススメな買い方・選び方は?
2024/04/13
▲ちまたで大人気の輸入ステーションワゴン「現行型BMW 3シリーズツーリング」の平均価格が今、けっこう大きめにダウンしています。これを機に、現行型3シリーズツーリングの直近の中古車状況とオススメグレードについて検討してみましょう!平均価格はこの1年間で43万円以上ダウン
数ある輸入車の中で「今、一番人気かも?」と言えそうな、ドイツのBMW 3シリーズ。そのステーションワゴン版が「BMW 3シリーズツーリング」です。
BMWならではの各部の精密感と痛快なエンジンフィールはセダンそのままで、そこにステーションワゴンとしての実用性や“イメージの良さ”もプラスされた3シリーズツーリングは、いつの時代も大人気の一台。特に2019年に登場した現行型は、シュッとしたビジュアルと充実した先進安全装備などにより、これまでの世代以上の人気を博しているように思えます。
そんな現行型BMW 3シリーズツーリングの中古車平均価格が、この1年間で43万円以上ダウンしています。
今、比較的お手頃価格となってきた現行型3シリーズツーリングの中古車を探すとしたら、どんなグレードをどのように狙うべきなのでしょうか?
次章以降、モデル概要のおさらいを含めて考えてまいりましょう。
▲こちらは現行型BMW 3シリーズツーリングの後期型▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 全国モデル概要:運転支援システムも充実した人気ステーションワゴンの最新世代
現行型BMW 3シリーズツーリングは、BMWのDセグメントモデル「3シリーズ」のステーションワゴン版として、セダンから約半年遅れて2019年9月に発売されました。
ボディサイズは全長4715mm×全幅1825mm×全高1470mmで、ラゲージは従来型より5L大きな500Lの容量を確保。後席を倒した状態での容量も、従来型から10L増えて1510Lとなっています。
ラゲージ上部のガラス部分だけを開閉可能な独立開閉リアウインドウは相変わらず採用されるとともに、両手がふさがっている場合でも足の操作のみでラゲージドアの開閉が可能な「オートマチック・テールゲート・オペレーション」を標準装備。また、オプションの「アンチ・スリップ・システム」は、車両が走行開始すると床面からゴム製の滑り止めが自動でせり上がり、ラゲージスペース内の荷物の横滑りを防止するという便利な装置です。
▲こちらが現行型BMW 3シリーズツーリングの前期型
▲同モデルのセダンと比べて車高は25mm高いが、全長と全幅は同一値
▲5人乗車時の荷室容量は、従来モデルより5L大きな500Lを確保。後席の背もたれをすべて前方に倒した場合の容量は、従来型比で10L増の1510L
▲10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルで構成される「BMWライブコックピット」インテリアには、10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルを搭載する新世代のコックピット・コンセプトを採用。運転支援システムも充実しており、高速道路でドライバーの運転負荷を軽減する「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を、最廉価グレードだった320i SE以外の全グレードに標準装備。また、音声によって車両やマルチメディアシステムの操作が可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も搭載されています。
パワーユニットは2L直4ガソリンターボと、同じく2L直4のディーゼルターボが中心。各グレードに搭載されたエンジンは下記のとおりです。
●320i|2L直4ガソリンターボ(最高出力184ps/最大トルク300N・m)
●330i|2L直4ガソリンターボ(最高出力258ps/最大トルク400N・m)
●320d|2L直4ディーゼルターボ(最高出力190ps/最大トルク400N・m)
●M340i|3L直6ガソリンターボ(最高出力387ps/最大トルク500N・m)
2020年9月には当初の最廉価グレード「320i SE」が販売終了となり、代わって2L直4ガソリンターボエンジンの出力をやや抑えめの156ps/250N・mとした「318iツーリング」が、新たなエントリーグレードに。
320i SEはいくつかの重要装備が省略されたグレードでしたが、318iツーリングは、高性能3眼カメラや高性能プロセッサー、レーダーを用いた運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備。高速道路の渋滞時などに手放し運転が可能になる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も用意されています。
2022年9月にはマイナーチェンジが行われ、内外装のデザインを変更。エクステリアでは、よりシャープな印象のデイタイムランニングライト機能付きヘッドランプを採用。そしてBMW伝統のキドニーグリルはダブルバーデザインとなり、フロントエプロンをワイド化。リアコンビランプはより細く水平なラインに変更され、テールパイプの径も90mmまたは100mmとすることで、パワフルな印象に変わっています。
▲ヘッドランプの下部にあったくぼみがなくなり、後期型のヘッドランプはよりスムーズな造形に。バンパー下部の開口部も前期型より大きくなっている
▲より細く、よりフラットになったリアコンビランプも後期型の特徴。そしてマフラーエンドの径も拡大されている
▲12.3インチの液晶メーターと14.9インチのセンターディスプレイをつなげた「カーブドディスプレイ」を採用。シフトセレクターは、それまでのレバー式から背丈の低いトグル式に変更されたインテリアでは、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを統合した「BMWカーブドディスプレイ」を採用。そしてシフトセレクターはレバー式から背丈の短いトグルスイッチ式に変更し、レバーによる手動変速ができなくなったため、全車にシフトパドルが標準装備されることになりました。
以上が、現行型BMW 3シリーズツーリングのデビューから現時点までの概要です。
価格状況&考察:平均価格ダウンの理由は、単純に「デビューから4年以上経過したから」?
2022年中はおおむね横ばいといえる推移だった現行型BMW 3シリーズツーリングの中古車平均価格ですが、2023年になると、決して急激ではないものの緩やか下降トレンドが継続。その結果、2024年2月時点の平均価格は前年同月よりも43万円以上安い431.9万円までダウンしました。

下降のペースが緩やで、なおかつ極端な波形は見られないことからもわかるとおり、現行型BMW 3シリーズツーリングの平均価格がこの1年間で比較的大きく下がった理由は、決してネガティブな何かではなく、単に「登場から4年以上が経過し、それなりに古くなってきたから」というだけだと考えられます。
どんな人気モデルでも、何らかの事情により“希少性”のようなものが出てこない限り、中古車の平均価格というのは時間とともに下がっていくのが当たり前です。そして現行型BMW 3シリーズツーリングにも、その“当たり前”がやってきただけである――というのが、今回の「1年間で40万円以上ダウン」の真相であるはずです。
それでは次章、具体的なオススメモデルの選出へと移りましょう。
▲3シリーズに限らずBMWのツーリングではお馴染みの「単独で開閉可能なガラスハッチ」は、現行型3シリーズツーリングでもやはり採用されたコスパ重視で選ぶなら:総額350万円前後の318i Mスポーツ
2024年4月上旬現在、現行型BMW 3シリーズツーリングの中古車流通量は約160台で、中古車価格は総額280万~850万円といったところ。その中で“コスパ”を重視したいというのであれば、選ぶべき物件の総額は最高でもサンキュッパ(398万円)ぐらいに収めたいところです。
そしてサンキュッパまで、つまり「総額300万円台」の予算で選べる現行型3シリーズツーリングは、おおむね下記のとおりです。
●318i Mスポーツ|総額320万~398万円
●320i Mスポーツ|総額320万~398万円
●320d xドライブ Mスポーツ|総額340万~398万円
上記の他に「Mスポーツじゃない方=スタンダード」も選択可能で、乗り心地的にはスタンダードの方がやや快適です。しかし、残念ながら各グレードのスタンダードは流通量少なめで、探すのに少々難儀します。希少なスタンダードを熱心に探すのも一興ですが、基本的には「各グレードのMスポーツを狙う」というのが王道にはなるでしょう。
▲「Mスポーツ・サスペンション」や「Mエアロダイナミクス・パッケージ」等々が標準装備となるMスポーツ
▲こちらは標準サスペンションを装着し、おとなしめな造形のフロントバンパーなどが標準となるスタンダード。窓枠の色もMスポーツはブラックだが、スタンダードはクロームメッキそしてそのうえで、
●2Lガソリンターボエンジンの出力は抑えめだが、比較的新しめな年式も狙える318iにするか?
●それとも最高出力184psの2Lガソリンターボを積む320iにするか?
●値段は少しだけ高めだが、やはり2Lディーゼルターボの320dが良いのでは? 四駆だし。
というのは、なかなか答えが出しにくい難問です。どれを選んでもパフォーマンスは良好であり(156psの318iでもパワー感は十分以上です)、コストも似たようなものであるからです。
それゆえ結論としては「各自お好きなモノをどうぞ……」と言いたくなるのですが、より慎重に検討してみると、高出力な2Lガソリンターボ車である320i Mスポーツは300万円台の物件数がやや少なく、トルクフルな2Lディーゼルターボを搭載する320d xドライブ Mスポーツは、300万円台といっても「390万円前後」がボリュームゾーンです。
となると、やはり最も高コスパなのは、総額350万円前後の予算でもけっこういい状態の物件が探せてしまう「318i Mスポーツ」ということになるでしょう。
▲総額300万円台半ばぐらいで、なおかつコンディションの良い318i Mスポーツのコスパは非常に優秀先ほど申し上げたとおり、318iは最高出力156psでもパワー感は普通に十分というか十分以上ですし、先進安全装備も上位グレードとまったく同じです。そんなBMWの現行型ステーションワゴンが総額350万円前後で入手できるというのは、まったくもって高コスパであるとしか言いようがありません。
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 318i Mスポーツ × 全国ディーゼル車でいくなら:総額390万円前後の320d xドライブ Mスポーツ
前章の「コスパ重視ならこのモデル!」と若干重複する部分はありますが、2024年4月上旬現在、ディーゼルターボエンジンを搭載する現行型BMW 3シリーズツーリングの流通量や価格状況はおおむね下記のとおりです。
●320d xドライブ|6台|総額290万~460万円
●320d xドライブ Mスポーツ|約50台|総額280万~640万円
落ち着いたビジュアルと落ち着いた乗り味が特徴となるスタンダード(320d xドライブ)も素敵なのですが、流通量の観点から言うと、やはりここでも探しやすいのはMスポーツです。スタンダードを探したいとなると、少々難儀することもあるでしょう。
そして320d xドライブ Mスポーツを狙う場合、例えば総額500万円以上を拠出すれば「……新車か?」みたいな中古車を購入することもできます。しかし、そこまでのお金を出すとなると、「……いっそ新車を注文した方がいいのでは?」という迷いも生じてしまうはず。
そのため「中古車としてちょうどいい塩梅のディーゼルターボ車を探す」と決めるのであれば、狙い目は総額360万~410万円ぐらいの320d xドライブ Mスポーツになります。
▲こちらが前期型ディーゼルターボのエクステリア。写真は日本仕様には存在しない「330d」
▲トルクフルなだけでなく、2L直4ディーゼルターボは燃費も比較的良好。燃料費をさほど気にすることなく長距離を走破できる(※写真は本国仕様の330d)総額390万円前後で入手する走行2万km台ぐらいの320d xドライブ Mスポーツは、走りも装備も、そして燃費性能と運転支援システムに関しても、世界トップクラスのコスパの良さを感じるはず。かなりオススメの選択肢です。
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 320d xドライブ Mスポーツ × 全国後期型にこだわるなら:選択肢は総額500万~600万円目安の予算によりけり
現行型3シリーズツーリングは2022年9月に、内外装デザインの変更を中心とするマイナーチェンジが行われました。マイナーチェンジ前のデザインもぜんぜん悪くないとは思うものの、両者を直接見比べてしまうと「やっぱり後期型の方が今っぽくてカッコいいな……」となるのが、多くの人にとっての本音でしょう。
▲見比べると、やはりぐっと現代的な造形に生まれ変わっている2022年9月以降の後期型
▲テールパイプの径がやや拡大されたことによっても、絶妙な重厚感のようなものが生まれているそんな後期型の現行型3シリーズツーリングは現在、おおむね下記のニュアンスで流通しています。
●318i Mスポーツ|約30台|総額460万~560万円
●320i Mスポーツ|約20台|総額490万~590万円
●320d xドライブ Mスポーツ|約10台|総額570万~640万円
コスパと探しやすさで考えるなら、選ぶべきは明らかに318i Mスポーツです。しかしこのあたりの価格帯の中古車というのは、コスパだけで選ばれるものでもありません。人によっては「600万円以上出しても構わないので、自分はとにかくディーゼルターボが欲しいのだ。安いからといって318iを選ぶつもりはない!」的に考えているはずです。
したがって、このパートでは筆者が何かを断定するのは非常に難しいため、あくまでも客観的な価格だけを軸に、オススメではなく“状況のご説明”をしたいと思います。
●総額500万円前後の予算感なら?
→探せるのは走行1万km前後の318i Mスポーツ
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 後期型 × 318i Mスポーツ × 走行距離走行1万km前後 × 全国●総額550万円前後の予算感なら?
→探せるのは走行距離数千kmの320i Mスポーツ
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 後期型 × 320i Mスポーツ × 走行距離数千km × 全国●総額600万円前後の予算感なら?
→探せるのは走行距離数千kmの320d xドライブ Mスポーツまたは320i Mスポーツ
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 後期型 × 320d xドライブ Mスポーツまたは320i Mスポーツ × 走行距離数千km × 全国好みと予算に応じて、お好きなモノを選んでいただけましたら幸いです。そしてどれを選んだとしても、超絶大満足のカーライフが送れることはほぼ間違いありません。
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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