最新型ディフェンダーの新車価格&値上がりに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、ランドローバー人気モデルの代わりにどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / ポルシェ / ジープ / ランドローバー / SUV / セレブ / 高級 / ディフェンダー / ラングラー / ランドクルーザー70 / マカン / カイエン / FJクルーザー / 伊達軍曹
2025/01/02
▲なんとも魅力的すぎる現行型ランドローバー ディフェンダーですが、新車価格は年々値上がりし、中古車平均価格も今や1000万円に到達しそうな勢い。「そんなには出せない!」ということで、現行型ディフェンダーのおおむね半額で狙える「似たような魅力をもつモデル」を探してみました最初期は新車価格489万円~だったが、今や855万円以上
2019年に上陸した現行型ランドローバー ディフェンダー。それは初代ディフェンダーから続く超本格オフローダーとしての資質はそのままに、現代のテクノロジーを投入することで超絶プレミアム性と快適性をも得るに至った、大人気の輸入SUVです。
それゆえ当然ながら「欲しい!」と思うわけですが、あいにく現行型ランドローバー ディフェンダーは安い車ではありません。というか、むしろ年々値上がりしています。
日本デビュー時の新車価格はショートホイールベース版の「90」が489万円~で、ロングホイールベース版の「110」が596.7万円~だったのですが、直近の新車価格は90が972万円~で、110は855万円~になってしまっています。そして直近の中古車平均価格も980.7万円ですので、要するに「ほぼ1000万円」ということです。
▲現行型ランドローバー ディフェンダーの運転運転まわり。なんとも上質かつクールな世界観であるさすがにその金額はキツい……ということで、現行型ディフェンダーの購入はあきらめるほかないのが一般的なマインドかと思います。
しかし世の中には、もしかしたら「現行型ディフェンダーの半額ぐらい(総額480万円ぐらい)で、現行型ディフェンダーと似たような満足感が得られる中古車」が存在している可能性はあります。
……現段階では本当にそんなモノがあるのかどうかわかりませんが、一緒に探してみることにしましょう。
▼検索条件
ランドローバー ディフェンダー(3代目) × 全国ディフェンダーの代わりその①|ジープ ラングラー アンリミテッド(JL型)
→想定予算:総額440万~490万円
▲2018年11月に登場した現行型となるJL型のジープ ラングラー アンリミテッド。写真は前期型これはもうテッパンでしょう。約半額であるにもかかわらず、現行型ランドローバー ディフェンダーの代わりとして十分に機能するはずです。
ご存じのとおりジープ ラングラーは、米国陸軍が第二次世界大戦中に開発した軍用車「ジープ」の直系子孫となるSUV。1948年に登場したディフェンダーの源流「ランドローバー シリーズ1」は大戦中のジープにならって作られたと言われていますので、ヒストリーの部分でも、ディフェンダーとジープ ラングラーには近いものがあります。
そして両モデルは「現行型はそれまでの悪路性能を維持しつつ、プレミアムで運転しやすい方向に振られた」という部分においてもほぼ共通しています。そして路上における軍事プレゼンス(存在感)は、現行型ディフェンダーの方が若干優勢に思えますが、現行型ジープ ラングラー アンリミテッドも決して大負けはしていません。
▲先代までは無骨なイメージのインテリアだったが、現行型ではラグジュアリー系デザインに変更そんな現行型ジープ ラングラー アンリミテッドは、さすがに2024年5月のマイナーチェンジを経た最新世代は総額800万円以上が中心ですが、前期型で良しとするのであれば総額480万円前後にて、走行距離3万~4万km台の物件を見つけることができます。
「完全に現行型ディフェンダーと同等!」かどうかはさておき、約半値で買えることを考えれば「十分以上!」といえるでしょう。
▼検索条件
ジープ ラングラー(JL型) × アンリミテッド サハラ × 全国ディフェンダーの代わりその②|トヨタ ランドクルーザー70(再販モデル)
→想定予算:総額450万~500万円
現行型ランドローバー ディフェンダーで本気の悪路走行をする人がどれぐらいいるかはわかりません。しかしディフェンダーという車の人気と価値を根本の部分で支えているのは、「本気を出せば悪路もイケる」という性能ないし神話です。
もしも現行型ディフェンダーの「本気を出せば悪路も相当イケる」という部分を重視した代替案を出すとしたら、2014年から2015年にかけて復活モデルが期間限定発売された「トヨタ ランドクルーザー70」でしょう。
▲こちらが2014年から2015年にかけて期間限定で再発されたトヨタ ランドクルーザー70
▲正直、インテリアデザインは現行型ディフェンダーとはずいぶん異なる超シンプル系だが……ランドクルーザー70はご存じのとおり「ヘビーデューティ系」に属するランドクルーザーで、日本を含む世界の荒れ地をものともせずに走破できる1台です。そして実際の悪路走破性能をベースとする「プロスペックなイメージ」が圧倒的にカッコいいため、悪路はさほど走らない人から「おしゃれアイテム」として高く支持されているケースもあります。このあたりも、現行型ディフェンダーとやや似ている部分だといえるでしょう。
最近になって「再々発版」のランドクルーザー70も登場しましたが、あちらの中古車相場は1000万円以上であるため、さすがに「現行型ディフェンダーの半額」では無理です。しかし前述した2014~2015年式の再発版であれば、総額400万円台の後半で見つけることが可能です。
走行距離が多めの物件もありますが、ランドクルーザー70の各部の耐久性は異様なほどに高いため、しっかりとメンテされた個体でさえあれば、走行距離の多寡をさほど気にする必要はありません。
▼検索条件
トヨタ ランドクルーザー70 × 2014年8月~2015年6月 × 全国ディフェンダーの代わりその③|トヨタ FJクルーザー(初代)
→想定予算:総額300万~490万円
再発版のトヨタ ランドクルーザー70は「約半額で狙える現行型ディフェンダーの代わり」としてなかなか良い選択だと思うものの、内外装デザインを含めてあまりにもヘビーデューティというかハードボイルドかもしれません。そのため、現行型ランドローバー ディフェンダーがもっている「おしゃれな感じ」を味わうのは少々難しいでしょう。
もしも悪路走破性能(およびそのイメージ)と「おしゃれ感」を同時に堪能したいというのであれば、最適なチョイスは「トヨタ FJクルーザー」になるかもしれません。
▲北米で人気を博し、日本でも発売されることになったトヨタ FJクルーザートヨタ FJクルーザーは、もともとはトヨタが北米向けに投入した(北米では)ミドルサイズのSUV。しかしSUVとはいえラダーフレーム構造のボディや車軸式リアサスペンション、パートタイム4WDなどを採用する本格オフローダーであり、往年の「ランドクルーザーFJ40」をイメージしたレトロなスタイルもウケて、彼の地でスマッシュヒットを記録。
そして北米仕様の逆輸入車が日本でも人気となったことで、2010年12月からは日本市場でも正規販売が開始されたモデルです。
▲シンプル系ではあるものの、しゃれた遊び心も感じられるFJクルーザーのインテリアファイナルエディションでも2017年式となるため、現行型ディフェンダーのような「ピカピカでゴージャスな感じ」はありません(そもそもディフェンダーとは価格帯が違います)。しかしFJクルーザーのデザインがもたらす「おしゃれ感」と、ラダーフレーム構造+パートタイム4WDであることから発生する「本格感」は、現行型ランドローバー ディフェンダーにもさほど負けていないのではないでしょうか。
そんなトヨタ FJクルーザーの中古車価格は総額160万~540万円と、相当上下に幅広いのですが、総額300万~490万円付近のゾーンにて、かなり状態の良い物件が見つかるはずです。
▼検索条件
トヨタ FJクルーザー(初代) × 全国ディフェンダーの代わりその④|ポルシェ カイエン(2代目)
→想定予算:総額330万~490万円
ここまでは「ラダーフレーム構造をもつ屈強なオフローダー」にこだわりながら「ディフェンダーの代わり」を探してまいりました。
しかし冷静に考えてみると、世の中の多くの人が現行型ディフェンダーの価値とみなしているのは「ブランド力」であり、ラダーフレームうんぬんは割とどうでもいいのかもしれません。そしてさらに冷静に考えてみると、ディフェンダーも現行型はラダーフレーム構造ではなく「モノコック構造」であることを思い出しました。
であるならば、現行型ディフェンダーにブランド力の部分で対抗しうる選択肢としてはこれになるでしょう。「ポルシェ カイエン」です。
▲こちらは2代目後期型のポルシェ カイエンS
▲運転席付近はこのような感じ。上質でありながら、ポルシェらしいスポーツマインドを感じさせるポルシェ カイエンは、今やSUVが主力になっているポルシェのラインナップ中で最もラージサイズかつラグジュアリーなSUV。超プレミアムブランドである「ポルシェ」のフラッグシップともいえるモデルですので、現行型ディフェンダーが相手であっても、ブランド力の部分ではまったく負けません。
もちろん最新世代のポルシェ カイエンが入手できればそれに越したことはないのですが、あいにく現行型(3代目)カイエンの中古車価格は安いものでも総額600万円以上であることが多く、高いものだと軽く1000万円以上です。
そのため、ここは先代(2代目)ポルシェ カイエンを総額330万~490万円ぐらいで探してみるのが得策となるでしょう。2014年途中までの前期型であればもっと安く買えるのですが、信頼性とビジュアルの面では2014年7月以降の後期型を選びたいところです。総額400万円台前半にて、まずまずいい感じの物件が見つかるはずです。
▼検索条件
ポルシェ カイエン(2代目) × 全国現行型ディフェンダーの代わりその⑤|ポルシェ マカン(初代)
→想定予算:総額520万~600万円
2代目ポルシェ カイエンの後期型も悪くないチョイスですが、「年式および世代的にもう少し新しくないと、現行型ディフェンダーの対抗馬にはなり得ない」という考え方もあるでしょう。
であるならば、カイエンや現行型ランドローバー ディフェンダーよりはやや小ぶりとなりますが、それでも十分以上の存在感を発揮するボディサイズの「初代ポルシェ マカン」でどうでしょうか? これであれば、最初のマイナーチェンジを経た2019年式を――現行型ディフェンダーの半額というには少々高くなってしまうのですが――総額500万円台で狙うことができます。
▲ポルシェの中では「コンパクトSUV」という扱いだが、実際は現行型ディフェンダー90とさほど大差ないボディサイズとなる初代ポルシェ マカン。写真は中期型
▲カイエンと同じく、きわめて上質なニュアンスがありながらスポーツマインドも感じさせる運転席まわり最高出力245psの2L直4ターボを搭載する「マカン」でもいいのですが、同354psの3L V6ツインターボを搭載する「マカンS」であれば、種類は異なりますが、ディフェンダーに勝るとも劣らぬ快楽と満足感を得ることが可能です。
「オフロード系の香り」を特には重視していないのであれば、ぜひ中期型のポルシェ マカンにもご注目ください。
▼検索条件
ポルシェ マカン(初代) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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