ジープ アベンジャーをマンガで解説! 人気の輸入コンパクトEVはどんな車?【人気車ゼミ】
2025/03/14

自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのは新型ジープ アベンジャー。
講師紹介

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。



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ジープ アベンジャー(初代) × 全国重要ワード(マンガ内※)解説
アベンジャーの登場以前、ジープで一番コンパクトだったのはレネゲード(写真)。アベンジャーはレネゲードより全長が150mm、全幅が30mm短い。小さいながらも前後のフェンダーを大きく盛り上げて踏ん張り感を出し、小ささを感じさせないデザインになっている。

2020年にレネゲード4xe、2022年にはアンリミテッド ルビコン 4xeというPHEVを発売して電動化を進めてきた。初のEVをオフロードブランドから出すうえで、アベンジャーはボディ下をスキッドプレートで覆い、バッテリーを衝撃から守る配慮を施した。
1940年に米国陸軍が135社の自動車メーカーに対して「軽量偵察車」の受注入札を要請。ここから3社共同開発で生まれたのがウィリスクアッドというジープの前身となるモデルだ。1941年には有名なウィリスMB(写真)が誕生。これが初代ジープといわれている。

プジョーやシトロエンを扱うグループPSAと、フィアット・クライスラー・オートモービルズが協業を計画。2021年1月にステランティスグループとなった。2023年はトヨタグループ、フォルクスワーゲングループ、ゼネラルモーターズに続く世界4位の販売台数を誇る。
買い物や通勤など、街中での使用を想定したコンパクトカーのこと。主に1~2名で乗車し、荷物もある程度積めるモデル。日本では軽自動車やリッターカーにあたる。ヨーロッパでは1~2人乗りで路地裏なども走りやすいサイズのEVシティコミューターもある。

空力性能を高めた流線型の車だと運転席から車の先端が見えなくて、運転に不慣れな人は左前方や左後方の感覚がつかみづらいこともある。箱型の車は運転席からボンネットが見え、タイヤの感覚もわかりやすいので、少し大きくても取り回しがしやすい。
最低地上高が高いSUVは重心の位置も高くなるため、コーナリング時にボディが左右に振られやすくなる。EVは重いバッテリーを床下に敷き詰めるため重心が低くなり、コーナリングが安定する。またバッテリーをしっかりプロテクトする補強も入るため、剛性が高くなる。
20世紀までのジープのモデルは足が柔らかく、「これぞアメ車」というトラック然とした乗り心地だったが、グローバル展開する中で、乗用車感覚で移動できる乗り心地に進化。代表モデルのラングラー(写真)も現行型になり乗り心地が飛躍的によくなった。

漫画内にあるフロントスポイラーのほか、テールゲート(写真)、ルーフレール、リアウインドウにジープのモチーフが隠れている。隠れジープはレネゲードやラングラーにも使われている。ジープは硬派なイメージがあるが、このような遊び心があるのも魅力。

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