メガーヌが総額100万円台で狙えるが買いなのか? 大人気のフレンチハッチバックのモデル概要、ルノー・スポールを含むオススメの狙い方を解説!
2026/03/11
▲生産終了となったものの「ルノー・スポール」はいまだ大人気の4代目ルノー メガーヌ。ここ半年ほどの間に中古車平均総額が続落し、総額100万円台で狙えるように。お手頃な4代目メガーヌは買いか、考えてみましょう!一部の物件は「総額100万円」でも検討可能に
日本では2017年から2018年にかけて発売された4代目ルノー メガーヌおよびメガーヌ ルノー・スポール。どこか彫刻的なエクステリアデザインや四輪操舵システム、そしてご存じルノー・スポールの強烈な走りなどが大いに魅力的なCセグメントハッチバックです。(※注:ルノー・スポールとしての最終モデル「R.S. ウルティム」は2023年に日本導入され、現在は新車販売を終了しています。)
そして今、4代目メガーヌの中古車平均支払総額は比較的大幅にダウンし、一部の物件は総額100万円台でも狙える状況になってきました。
とはいえ「総額100万円台のメガーヌ」とは、買っても大丈夫な代物なのでしょうか?
ルノー・スポールも含めた4代目ルノー メガーヌのモデル概要を振り返るとともに、中古車の上手な狙い方を検討してみることにしましょう。
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ルノー メガーヌ(4代目)モデル概要:四輪操舵システム採用のスポーティハッチバック
通算4代目のルノー メガーヌは2017年10月、まずは通常モデル(ルノー・スポールではないモデル)から販売スタートとなりました。
本国では様々なグレードが存在する4代目メガーヌですが、日本市場に投入されたのは、ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが手がけたスポーティグレードである「GT」と「GTライン」のみ。
こちらはいずれも全長4395mm×全幅1815mm×全高1445mmの5ドアハッチバックです。
▲こちらは2017年10月にいち早く導入されたルノー メガーヌ GT
▲メガーヌ GTのコックピットはこのような世界観。トランスミッションは7速DCT搭載されたパワーユニットは「GT」が最高出力205psの1.6Lガソリンターボで、「GTライン」は同132psの1.2Lガソリンターボ。トランスミッションは両グレードとも7速DCTで、どちらもルノー・スポールによってチューニングされた四輪操舵システム「4コントロール」を備えています。
そして2018年8月に、待望の高性能モデル「メガーヌ ルノー・スポール」が発売。こちらは全長4410mm×全幅1875mm×全高1435mmとなる超スポーティ5ドアハッチバックで、F1マシンをイメージしたエアインテークブレードを備えるフロントバンパーを採用するなど、エクステリアデザインも通常モデルとは大きく異なります。
▲GTおよびGTラインから約10ヵ月遅れて上陸したスポーツモデル「メガーヌ ルノー・スポール」
▲専用デザインのルーフスポイラーやリアディフューザーと一体化されたセンターマフラーなどが特徴となるルノー・スポールのリアビュー。リアフェンダーは通常モデルよりも45mmワイド
▲6EDCと呼ばれる6速DCTには、シフトダウン用の左側パドルを引き続けると最適なギアまで自動でシフトダウンする「マルチシフトダウン」機能が備わっている当初のパワートレインは最高出力279psの1.8Lガソリンターボ+6速DCT。「6EDC」と呼ばれるこの6速DCTは、大トルクエンジンに対応するために、ルノースポール カーズとゲトラグ社が新たに開発したものです。
2019年3月には、「シャシーカップ」というハードなセッティングのシャシーを採用した「ルノー・スポール カップ」を100台限定で発売。パワーユニットは標準モデルと同じ最高出力279psの1.8Lターボですが、こちらのトランスミッションは6MTのみです。
そして同年10月には、ハイパフォーマンスバージョンである「ルノー・スポール トロフィー」を追加。こちらもシャシーはハードな「シャシーカップ」で、パワーユニットは最高出力300psまでチューンした1.8Lターボ。このターボチャージャーには、F1マシンでも使用するセラミックボールベアリングシステムが採用されています。トランスミッションは6速DCTまたは6MTです。
▲写真は100台限定で発売されたルノー・スポール カップ。「シャシーカップ」というスポーティなシャシーを採用し、トランスミッションも6MTのみとなる硬派な仕様ださらに翌2020年11月には、2019年4月5日にドイツのニュルブルクリンクサーキットで量産FF車最速タイムを記録した「ルノー・スポール トロフィーR」を51台限定で発売。こちらのパワーユニットはトロフィーと同じ最高出力300ps/最大トルク400N・mの1.8Lターボですが、約130kgの減量を行うことで、怒涛の速さを実現させました。
2021年3月にはルノー・スポールのマイナーチェンジを行い、ベースグレードのパワーユニットもトロフィーと同様の最高出力300psバージョンに変更。そして同年8月には標準モデル(ルノー・スポールではないモデル)もマイナーチェンジを実施し、パワーユニットが最高出力159psの1.3Lガソリンターボに刷新されています。
▲2021年3月にマイナーチェンジを受けた世代のルノー・スポール トロフィー。前期型では6速DCTモデル限定だったローンチコントロールが、後期型ではMT車にも搭載されたそして2022年7月には、ルノー・スポールのデジタルパネルとタッチスクリーンを大型化するとともにBOSE サウンドシステムを採用するなどの仕様変更を行い、2023年4月にはファイナルモデルにあたる特別仕様車「ルノー・スポール ウルティム」が発売された。
――というのが、4代目ルノー メガーヌおよびメガーヌ ルノー・スポールの大まかなモデルヒストリーです。
中古車状況:平均総額は約50万円ダウンし、流通量も安定傾向
4代目ルノー メガーヌ全体としての中古車平均総額は2025年9月頃から下落トレンドに入り、その後の約4ヵ月間で50万円近いレベルで下落を記録しています。
▲2025年2月~2026年1月までの平均総額推移とはいえ延べ掲載台数は160~180台を行き来しており、おおむね横ばい状態。今後の流通量がどうなるかは未知数ですが、物件数が安定している今現在は「比較検討が行いやすい状況である」とはいえるでしょう。
それでは次章以降、「総額100万円台の物件は買いなのか?」という問題を含め、4代目ルノー メガーヌの具体的な狙い方を検討してまいります。
中古車のオススメ①:100万円台で狙うなら総額170万円前後の「GT」
現在、4代目ルノー メガーヌの中古車平均支払総額は約330万円ですが、総額100万円台の物件も20台ほどが流通しています。そしてこれらは「ルノー・スポールではない方のモデル」であれば、間違いなく“買い”であるといえます。
▲写真は最高出力205psの1.6Lターボエンジンを搭載する「GT」前述したとおり総額100万円台で流通している4代目メガーヌの数は約20台ですが、そのうちの14台が「ルノー・スポールではない方」で、さらにそのほとんどが「GT」の前期型、つまり最高出力205psの1.6Lターボエンジンを搭載するグレードです。
こちらはルノー・スポールほどの人気があるわけではないというか、率直にいってしまえば人気薄モデルなのですが、その分だけ、まずまず良質な物件でも総額140万~190万円ほどという低価格に落ち着いているのです。
そして4代目メガーヌの前期型GTは、なかなかいい車でもあります。さすがにルノー・スポールほどパワフルではありませんが、1.6Lターボエンジンは十分以上に力強く、四輪操舵システム「4コントロール」や、SPORTモードに入れた際の切れ味にもすさまじいものがあります。いわゆる車好き・運転好きであれば、きっと大満足できるでしょう。
▲低速域ではリアタイヤを逆位相、高速域では同位相に切る「4コントロール」。通常は60km/hを境に位相が変わるが、「SPORT」モードに以上に入れると、位相変化の境目は80km/hになるしかし、それでいていまひとつ人気薄であるため、走行3万kmぐらいの中古車であっても総額170万円前後で買えてしまうというのが、4代目メガーヌGTが置かれている状況なのです。
これはもうスポーティな高年式欧州車における“大穴”であり、ルノー・スポールに特にはこだわらないのであれば、絶対に注目してみるべき1台だといえます。
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ルノー メガーヌ(4代目) × 総額200万円未満 × GT系
一方のルノー・スポールも現在、総額170万~190万円付近のゾーンで何台かのベースグレードが流通しています。
こちらを狙ってみてもいいのですが、この価格帯は、ルノー・スポールとしては「格安」といえるゾーンです。そのため、内外装やエンジンおよび足回りの状態チェックと整備履歴の確認は、しっかりと行う必要があるかもしれません。
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ルノー メガーヌ(4代目) × 総額200万円未満 × ルノー・スポール中古車のオススメ②:「ルノー・スポール」狙いなら総額200万円台の前期型
総額100万円台の予算でルノー・スポールを狙うことも不可能ではありませんが、同グレードの“本場”は、なんといっても総額200万円台です。
200万円台の予算を投じれば、まずまずコンディション良好なマイナーチェンジ前の世代を、ごく普通に検討できるでしょう。
▲「総額200万円台半ばぐらい」を目安にすれば、十分に好条件なルノー・スポールが見つかるはず現在、総額200万円台で狙える4代目ルノー メガーヌ ルノー・スポールの流通状況はおおむね下記とおりです。
| グレード | 流通台数 | 価格帯(総額) |
|---|---|---|
| 前期型ルノー・スポール | 14台 | 総額220万~299万円 |
| ルノー・スポール カップ | 5台 | 総額200万~299万円 |
| 前期型ルノー・スポール トロフィー EDC | 4台 | 総額260万~290万円 |
| 前期型ルノー・スポール トロフィー MT | 3台 | 総額270万~299万円 |
| グレード | 流通台数 | 価格帯(総額) |
|---|---|---|
| 前期型ルノー・スポール | 14台 | 総額220万~299万円 |
| ルノー・スポール カップ | 5台 | 総額200万~299万円 |
| 前期型ルノー・スポール トロフィー EDC | 4台 | 総額260万~290万円 |
| 前期型ルノー・スポール トロフィー MT | 3台 | 総額270万~299万円 |
各部の状態や整備履歴などをチェックしたうえであれば、上記のうちからどれを選んでもよいかとは思います。
しかしながら「カップ」と「トロフィー(EDCまたはMT)」は乗り味的にハードなシャシーカップを採用しているというのと、中古車の流通台数がいまひとつ少ない(取捨選択を行いにくい)というのが、若干のネックにはなります。
▲硬い乗り心地となる「カップ(写真上)」と「トロフィー」も、ある種の人にはウェルカムなのだろうが……もちろん、そこを押してでもカップまたはトロフィーを選ぶのも、決して悪い話ではありません。しかし一般的には、流通量が比較的豊富で、なおかつしなやかな「シャシースポール」を採用しているルノー・スポール(ベースグレード)の中から、自分の好みや予算感に合う1台を探すのがオススメということになるでしょう。
総額250万円前後のゾーンでも十分いい感じの物件が見つかるはずですが、もしもそこに少々の物足りなさを感じた場合は「総額300万円台前半の物件」もサーチ対象にしてみれば、相当いい感じの1台が間違いなく見つかるはずです。
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ルノー メガーヌ(4代目) × 総額350万円未満 × ルノー・スポール系 × 2017年11月~2021年7月生産モデル中古車のオススメ③:後期型狙いなら総額400万円前後でお好きなモノを!
2021年8月に行われたマイナーチェンジ後の世代にこだわりたい場合は、総額350万~470万円付近の予算感を適用すると、十分に好条件なベースグレード(300psになったルノー・スポール)とトロフィー(EDCまたはMT)が検討可能になります。
▲写真はマイナーチェンジ後のルノー・スポール トロフィー。リアにシーケンシャルウインカーが採用された他、「ルノー・マルチセンス」による運転モード変更も、それまで以上に細かいカスタマイズが可能になった現在、2021年8月以降のルノー・スポールおよびトロフィー系の流通状況はおおむね下記とおりです。
| グレード | 流通台数 | 価格帯(総額) |
|---|---|---|
| 後期型ルノー・スポール | 5台 | 総額350万~410万円 |
| 後期型ルノー・スポール トロフィー EDC | 7台 | 総額370万~460万円 |
| 後期型ルノー・スポール トロフィー MT | 10台 | 総額380万~470万円 |
| グレード | 流通台数 | 価格帯(総額) |
|---|---|---|
| 後期型ルノー・スポール | 5台 | 総額350万~410万円 |
| 後期型ルノー・スポール トロフィー EDC | 7台 | 総額370万~460万円 |
| 後期型ルノー・スポール トロフィー MT | 10台 | 総額380万~470万円 |
総額200万円台ではベースグレード(ルノー・スポール)の流通量が圧倒的に多いため、「取捨選択が行いやすいから」という理由でベースグレードをオススメとしました。しかし、後期型においてはそれぞれの流通量に顕著な差はありません。
またこのぐらいの価格の高性能車というのは、メディアなどの客観的な意見を参考にしてもいいのですが、「自分はとにかくコレが欲しいのだ!」という愛と情熱でもってグレードを決めるのが、実は一番だったりもします。
幸いにしてマイナーチェンジ後のルノー・スポール各グレードは年式的にもまずまず新しいため、よほど手荒く扱われた個体でさえなければ、どれを選んだとしても中古車としてのコンディションに大きな問題はないはず。
そのため、しなやかなベースグレードでも、ハードでスポーティな乗り味のトロフィーでも、そして6速EDCでも6MTでも、とにかく「自分が好きなモノ」を選べばそれでOKです。
▲後期型ルノー・スポール トロフィーの運転席まわり。トロフィーの場合、ステアリングホイールはナッパレザーとアルカンターラのコンビタイプになる▼検索条件
ルノー メガーヌ(4代目) × 2021年8月以降生産モデル × ルノー・スポール × トロフィー(EDCまたはMT) × 総額500万円未満
また予算に余裕があって、なおかつ「超絶スポーティな4代目メガーヌが欲しい」ということであれば、総額520万~670万円の予算感で最終限定車の「ウルティム(EDCまたはMT)」を選ぶか、または――これは後期型ではありませんが、総額500万円付近にて、ニュルブルクリンク最速の「トロフィーR」を選んでみるのも素敵な話ではあります。
いずれにせよ「貴殿にとってベストな4代目ルノー メガーヌ」を、カーセンサーnetを通じて見つけていただけたならば幸いです。
▼検索条件
ルノー メガーヌ(4代目) × ウルティム系 × トロフィーR系▼検索条件
ルノー メガーヌ(4代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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