こんな素敵な4ドアクーペが200万円台前半で!? 初代2シリーズグランクーぺがお得なので買いなのか真剣に考えてみた
2026/04/27
▲初代2シリーズグランクーペが、どうやら総額200万円台前半から狙える模様。しかしそれって本当に“買い”なのでしょうか? モデル概要の振り返りを含め、検討してみることにしましょう!お手頃価格なのは嬉しいが、買っても大丈夫なのか?
全長4.5m級のコンパクトなボディに流麗な4ドアクーペデザインを組み合わせつつ、いかにもBMWらしい精密な操縦フィールも提供してくれる初代BMW 2シリーズグランクーペ。それは、上質かつ実用的でありながらも小ぶりでスポーティな輸入車を探している人にとっては、きわめて素敵な選択肢であるといえます。
そんな初代BMW 2シリーズグランクーペの中古車は今、総額200万円台前半からでも狙える状況になっているようです。
「高年式BMWが200万円台前半から!」というのは非常に魅力的な話ですが、とはいえお手頃価格になった初代2シリーズグランクーペとは「買っても大丈夫な中古車」なのでしょうか?
その他の価格帯における上手な狙い方を含め、初代BMW 2シリーズグランクーペの中古車事情を徹底研究してみることにしましょう。
▲このたたずまいを総額200万円台前半で入手できるというのはうれしい話ですが、実際のところはどうなんでしょうか?▼検索条件
BMW 2シリーズグランクーペ(初代)モデル概要:1シリーズの車台をベースとする流麗な4ドアクーペ
2019年10月に発表された初代BMW 2シリーズグランクーペは、同年8月に上陸した3代目1シリーズと同じFFプラットフォームをベースとする、BMW初のコンパクト4ドアクーペ。
ボディサイズは全長4540mm×全幅1800mm×全高1430mmという、日本の道路にジャストフィットする寸法です。
4ドア化とFFレイアウトの採用によって余裕ある室内空間が実現しており、ボディサイズが近い初代2シリーズクーペと比べると後席の足元スペースは約33mm拡大されており、荷室容量も40L増しの430Lが確保されています。
▲こちらが初代BMW 2シリーズグランクーペ
▲同世代の1シリーズと比べた場合、ホイールベースに違いはないが、全長は20cm以上延長されている
▲オプションの「BMWライブ・コックピット」装着車両では10.25インチのフルデジタルメーターパネルと、同じく10.25インチのコントロールディスプレイが配置されている当初用意されたパワーユニットは、最高出力140ps/最大トルク220N・mの1.5L直3ガソリンターボと、同306ps/同450N・mとなる2L直4ターボの2種類。トランスミッションは、1.5L直3ターボを搭載する218i系が7速DCTで、強力な2L直4ターボを搭載するM235i xドライブは8速スポーツATです。
そして2020年8月には待望の2L直4ディーゼルターボエンジンを追加。「218d」という車名をもつグレードが搭載するこちらのスペックは最高出力150ps/最大トルク350N・mという4Lエンジン並みのもので、トランスミッションは8速AT。WLTCモード燃費は17.1km/Lを実現しています。
その後2021年6月にはベーシックグレードの予防安全装備も強化し、2025年3月に2代目(現行型)2シリーズグランクーペが登場するまで販売が継続された――というのが、初代BMW 2シリーズグランクーペの大まかなモデル概要です。
中古車状況:平均支払総額は2025年春から下落傾向に。流通量は常に安定多数
2024年中はおおむね横ばい傾向だった初代2シリーズグランクーペの中古車平均支払総額ですが、2025年春頃からダウントレンドに転換。
その後は順調なペースで平均価格を下げ続け、2026年3月時点の平均支払総額は、300万円を切る「283万円」までダウンしています。
▲直近2年間の平均支払総額の推移
▲直近2年間の延べ流通台数の推移一方の延べ流通台数は、その時々によって増減はあるものの、直近においては特に大きな変動はなく、「350台前後」というニュアンスの豊富な台数をキープ。今月3月には300台割れになりましたが、中古車のコンディションや条件などの比較検討は行いやすい状況にあるといっていいでしょう。
そしてカーセンサーnetを見てみると、ここ最近は総額200万円前半の物件も多数流通している模様ですが、果たして最安値圏の初代2シリーズグランクーペは“買い”なのでしょうか?
次章以降、詳しく見てみることにしましょう。
▼検索条件
BMW 2シリーズグランクーペ(初代)中古車のオススメ①:価格重視で選ぶなら総額200万円台前半の218d Mスポーツ
2026年2月下旬現在、総額200万円台前半の価格帯では約40台の初代BMW 2シリーズグランクーペが流通中。
このうち、走行距離が極端に延びている物件や、内外装が著しく荒れている個体でない個体であれば、「買っても大丈夫でしょう!」と言うことができます。
▲総額200万円台前半という、初代2シリーズグランクーペとしては最安値圏に位置する物件であっても、慎重に吟味するのであれば特に大きな問題はない場合が多い約40台が流通している総額200万円台前半系物件の多くは2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載している「218d」系で、1.5L直3ガソリンエンジンの「218i」系はやや少なめ。そしてパッケージ別で見ると、スポーティな仕様である「Mスポーツ」が大半となり、シンプルな仕様の「プレイ」は希少です。
そのため、総額200万円台前半の予算で初代2シリーズグランクーペを狙う場合のメインターゲットは、とりあえず「218d Mスポーツ」および「218d Mスポーツ エディションジョイ プラス」の2種類に限定してしまっていいでしょう。
で、この2グレードの中身は、実はまったく同じです。「エディション ジョイ プラス」というのは2020年当時、BMWがディーゼルエンジン搭載車やEVなどの販促のため、車名だけを変えて戦略的なロープライスを適用したグレード群のこと。そのため「218d Mスポーツ」と「218d Mスポーツ エディション ジョイ プラス」の中身はまったく同じなのです。
そしてこの2グレード(実質的には1グレード)は2026年2月下旬現在、総額200万円台前半のゾーンでは約20台の中古車が流通しています。その中でも「総額200万円ギリギリ」ぐらいの物件は走行距離がけっこう延びてしまっていたりもしますが、「総額230万円以上」を目安にすれば、程よい走行距離の物件が見つかるようになります。
それらの中から「内外装が荒れている(妙に小キズが多かったり、車内に異臭が染み付いている)物件」と、「エンジンルームや足回りなどから妙な異音が発生していたり、なんとなく違和感を覚える物件」を除外するようにすれば、総額200万円台前半の予算であっても「まずまずいい感じの初代2シリーズグランクーペ」を購入することは十分に可能です。
▲もちろん一概にはいえないが、インテリアのコンディションがいまひとつな中古車は、初代2シリーズグランクーペに限らず、車全体としてのコンディションもいまひとつな場合が多い総額250万円以上の物件と比べた場合、「走行距離はやや延び気味である」「オプション装備が高額物件ほどには充実していない」という傾向はあります。しかしそこがさほど気にならないのであれば、総額200万円台前半の物件であっても特に問題はないでしょう。
▼検索条件
BMW 2シリーズグランクーペ(初代) × 総額250万円以下 × 218d Mスポーツ & 218d Mスポーツ エディション ジョイ プラス中古車のオススメ②:高年式車狙いなら300万円前後の218d Mスポーツまたは218i Mスポーツ
高年式モデル――具体的には2022年式以降を目安に初代BMW 2シリーズグランクーペを探したい場合は「総額300万円前後ぐらい」の予算感を持っておくと、走行距離1万km台レベルの上モノ物件を狙うことが可能になります。
▲3~4年落ち以内の低走行物件でも、初代2シリーズグランクーペの場合は総額300万円前後で検討可能だ2022年式以降というカテゴリーにおいても、ベーシックな仕様である「プレイ」は希少で、流通の中心はスポーティな仕様の「Mスポーツ」です。そしてパワーユニット別に見ると、総額200万円台前半では2L直4ディーゼルターボの比率が高かったのですが、このカテゴリーでは1.5L直3ガソリンターボ搭載グレードも、2L直4ディーゼルターボ搭載グレードとおおむね同数が流通しています。
2026年2月下旬、それぞれの流通状況は下記のとおりです。
●218d Mスポーツ|17台|総額260万~360万円
●218i Mスポーツ|16台|総額280万~360万円
上記のとおり両者の流通量と総額に大きな差はなく、いずれのパワーユニットを選ぶとしても総額280万~320万円付近のゾーンにて、かなり状態の良い1台が見つかるはずです。
それゆえ問題は「2L直4ディーゼルターボにするか、それとも1.5L直3ガソリンターボにするか?」という部分に絞られます。
▲経済的で力強い2Lディーゼルターボにするか? それとも軽快な回転感覚を堪能できる1.5Lガソリンターボにするか? 写真は2L直4ディーゼルターボエンジン搭載グレードのエンジンルーム本質的な結論は「どちらでもいい(どちらも悪くないパワーユニットである)」ということになるのですが、あえてアドバイスめいたことを述べるとしたら、下記のとおりとなるでしょう。
・力強さと燃費性能を重視したい→選ぶべきは218d Mスポーツ
・高回転域まで気持ちよく回るエンジンフィールを重視したい→選ぶべきは218i Mスポーツ
どちらもシャシー性能は大いに優秀ですし、1.5L直3ガソリンターボエンジンにも、いわゆる3気筒っぽいがさつな感じはほとんどありません。そのため、ここは本当に「どちらでもいい(人それぞれの好みと使用目的に応じてお選びください)」という結論にしかならないのです。
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BMW 2シリーズグランクーペ(初代) × 総額400万円以下 × 218d Mスポーツ & 218i Mスポーツ中古車のオススメ③:「BMWらしさ」を追求するなら総額300万円台前半のM235i xドライブ
2L直4ディーゼルターも1.5L直3ガソリンターボもまったく悪いエンジンではないのですが、「よりBMWらしい感じ」を味わいたい場合は、総額300万円台前半の予算感にてM235i xドライブを選ぶのが正解となるでしょう。
▲強力な2Lターボエンジンによって四輪を駆動するM235i xドライブM235i xドライブは、最高出力306ps/最大トルク450N・mの2L直4ガソリンターボエンジンを搭載する最上級グレード。駆動方式は他の2グレードと違ってフルタイム4WDとなり、トランスミッションも、クロスレシオ化された8速スポーツATが採用されています。
そんなM235i xドライブは、約30台の中古車が総額260万~450万円付近にて流通中。走行数千kmレベルの物件を見つけようとすると総額400万円以上の予算が必要になりますが、走行3万km台ぐらいまでの「程よい物件」で良しとするのであれば、総額300万~340万円付近で十分な1台を見つけることができるでしょう。
このグレードは306psという最高出力も魅力ですが、それ以上に魅力的なのは450N・mという4L車並みのトルクを1750rpmという低回転域で発生させる万能ぶり、そして最上級グレードならではの充実した装備内容です。
▲M235i xドライブは「Mリア・スポイラー」やセリウム・グレー仕上げの「デュアル・エキゾースト・テールパイプ」、「Mスポーツ・ブレーキ」等々を標準装備。また、インテリアでも「BMWライブ・コックピット」や「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(AI音声会話システム)」等々が標準装備となる700万円を軽く超えるM235i xドライブの新車時価格にはちょっとビビる部分もあったわけですが、「総額300万円台前半でBMW製超スポーティモデルの低走行物件が買える」となれば、話はずいぶん変わってくるはず。
あくまでもスポーティで速いBMWが大好きだという方は、ぜひぜひ初代BMW M235i xドライブにもご注目ください。
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BMW 2シリーズグランクーペ(初代) × 総額350万円以下 × M235i xドライブ▼検索条件
BMW 2シリーズグランクーペ(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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