第100回 M・ベンツ SLK(現行型) 【おいしい中古車】
2009/10/16
■人生を変えてくれそうなスペシャルカー
毎週金曜日に、狙い目の一台を紹介する「おいしい中古車」も、めでたく100回目。そこで今回は、スペシャルな一台、M・ベンツSLKをご紹介しようかと思います。普段出てくる車の価格帯より高めですが、頑張ればなんとかいけるレベル。自分の生活、ひいては人生をも変えてくれるような一台はいかがでしょう。M・ベンツといえば、誰もが知るステイタスの象徴。しかもオープンカーとなれば、その魅力はさらにアップします。そんなSLKの2代目(現行型)が登場したのは、2004年9月のこと。SLRマクラーレンを彷彿とさせるデザインで、注目度はバツグン。誰もが二度見するような、強烈なオーラを放っていました。
↑個性的なエクステリアは、見る者に強烈なインパクトを与える。クーペとオープン、どちらの状態でどこから見ても違和感のないデザインはさすが(左右)
発売当初は、V6の3.5Lエンジンと、みなさんご存じAMGのV8の5.5Lモデルの2種類のみでしたが、その後、3LのV6モデル(SLK280)や、直4の2L+スーパーチャージャー搭載モデル(SLK200コンプレッサー)など、多くの広がりを見せています(現在SLK280はなし)。ちなみにミッションは、7Gトロニックと呼ばれる7ATが搭載されています。先進技術が組み込まれたSLKですが、最大の特徴は、やはりバリオルーフにあるのではないでしょうか。これは電動開閉式のメタルトップで、ボタン一つでクーペにもオープンにもなるというものです。ホロと違って遮音性も高く、防犯の面でも安心感の高いシステムです。
内装に目を転じれば、こちらも非日常感バリバリ。シートに座ると、思わず「運転しちゃっていいの?」と感じてしまうほどです。運転すると、意外にもラグジュアリーな乗り心地で、すべての動きがおだやかです。しかし、ひとたびアクセルを踏み込めば瞬時に豹変。太いエグゾーストノートを響かせて、一瞬でワープしてしまいます。仕事で運転していて「この車もってたら、何か変わりそう」という分不相応なことまで思っちゃいました。
↑内装はため息が出るほどの仕上がり(左) ボタン一つでオープンに早変わりのバリオルーフ(中) AMGモデルはエアロパーツなどでさらに迫力もアップ(右)
■ミドルセダンの価格で非日常が手に入る
さて、そんな非日常が味わえるSLKですが、実はまったく高嶺の花というわけでもありません。例えばSLK350の走行距離1.6万km、修復歴なしの物件が、268万円です。新車時の価格が672万円なので、半額以下。人生を変えちゃいそうな一台が、ミドルセダンと同額で買えちゃうんです。お買い得度でいえば、AMGモデルも狙い目です。SLK55の走行距離1.5万km、修復歴なしの物件が、398万円。ベースモデルより100万円以上高くなりますが、こちらは新車時価格が1000万円級ですからね。値落ち額で考えれば、AMGモデルもかなり狙い目と言えます。
車の白物家電化が叫ばれて久しい昨今ですが、まだまだ“人生を変える可能性のある車”は存在します。しかもそれが安く手に入る。だから中古車はおもしろいのです。そんななかの一台SLK。買えるに越したことはないですが、難しかったら妄想ドライブなんていかがでしょう。それだけでも、なんだか楽しい気分になってきませんか?
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第100回 M・ベンツ SLK(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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