親子で熱中するストライダーとは?クルマが支えるスポーツと子育て
2018/11/07

育児に大切なのは情熱と忍耐力、そして遊びごころ。思い切りおだてて、長所を伸ばせばココロもカラダも丈夫に育ってくれるもの。山や海、街に繰り出して成功体験を積み上げるためにクルマで出かけよう。とにかくなんでもいい。子どもと一緒にアツくなれれば子育ては“イージー・ドライブ”だ。
今回は、子育て世代をアツくしている「ストライダー」に注目。ストライダーとはペダルがなく、地面を足で蹴るランニングバイク。重さはわずか3キロと一般的な三輪車より軽く、1歳半から5歳が対象となる。2007年にアメリカで誕生して歴史はまだ浅いが、すでに世界中で200万人が楽しんでいて日本でも熱狂的なファミリーが現れている。
そこで、ストライダーを楽しむ岩村さんファミリーに密着。ストライダーと子育ての関係に迫った。
ストライダー経験者からオリンピック選手が出てくるのでは?

「ストライダーって軽いんですよ、ほら。その気になればバッグに入れて日本中どこへでも行けます。でも、こういう雨の日は、子供も一緒だと、やっぱりクルマがいいですよね(笑)」
そう言い、岩村比呂彦さんはストライダーを持ち上げた。次男、信幸くんは今年3歳。兄の影響でストライダーを始めた。
アルファードの後席でふざけているのが、その兄の昌幸くん。彼は全日本ランバイク選手権でリザルトを残したトップライダー。今はステップアップしてバイクトライアルの世界でメラメラと燃えているという。

「次男の信幸がランニングバイクに乗り始めたのは1歳前。まだ歩き始めて間がなかった(笑)。2歳になるとレースで結果を残したり、その影響もあって運動能力がまわりの子たちに比べてめざましく伸びました。すごくアクティブな子に育ちましたね」

せっかくなので、公園のクローズドエリアを駆けてもらった。「ノブくん、こっち来て」と撮影のためにユルく走ってもらうはずが、足の運びが尋常ではない。意表を突くほどに俊敏だった。
「バランス感覚が養われて、体の使い方も自然と覚える。この運動神経はどのスポーツにも活きてくるので、いずれストライダー上がりの子どもがオリンピックなどスポーツの世界で活躍する日がくると感じています」

ストライダーのイベントで岩村さんファミリーと知り合った、日本全国でストライダー教室を開く元バイクトライアル世界チャンピオンの有薗啓剛さんはこう語る。
「レースでスタートしてゴールまで帰ってくる。簡単なことのようですが、それは『親のもとを離れて自分でひとつのことを成し遂げる』ということ。幼少期の成功体験は自信を生み、心の成長にもつながるはずです」
つまり、ストライダーは体と心を同時に育むというのだ。
ストライダーはカスタマイズも楽しみのひとつです

ストライダーのメリットは気軽に始められるところにある。必要な物はストライダー本体にヘルメット、そしてグローブだ。始めて間もない頃は、子どもの不安を和らげるため、肘や膝のプロテクターもあると良い。

さて、こちらは兄から譲り受けた信幸くんのストライダーだ。MotoGPを走るホンダのワークスカラーに塗装されている。

アルミ製のフレームこそ活かされているものの、他はカスタムパーツのオンパレード。徹底した軽量化が図られている。例えばハンドルバーはカーボン製。ちらりと見える3Kの織りが美しい。

ハブベアリングにはセラミックスピード社のもの。ロードレースで使われる大人のための本気パーツが投入されている。まったく妥協がない。

サドルは熱で温めて手作業で細くしたナロータイプだ。表皮の破れが激しい闘いを思わせる。実にたくましい。シートポストもカーボン製だ。

ホイールもカーボン製。カーボンリムはOCF製でランバイク専用に開発されたもの。このホイールセットを含めるとカスタマイズの総額は3桁万円代に突入するという。
ストライダーは間口が広く、敷居がとても低い。しかし一方で、岩村ファミリーのストライダーは玩具の域を超えて、もはやレースのための機材になっている。親と子が真剣に遊びながら感動や達成感を共有してきたら、自然とこうなった。
子育ては、自然とエスカレートするくらいアツいのがちょうど良い。親と子で楽しめるストライダーは、子育てに有効だ。
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