世界初のクラフトコーラを提供するカワセミ印のフードトラック|ダイハツ ミラウォークスルーバン
2021/01/12

オリジナルコーラを販売するためのフードトラック
車を自由に使いこなす達人たち。彼らのこだわりを参考に、自分らしく車を楽しむヒントを見つけよう。
今回は、ちまたで人気沸騰中の「伊良(いよし)コーラ」創業者、コーラ小林さんが愛用するフードトラックを紹介。プロユースとはいえ、自分色に染めるためのポイントが満載だ。

クラフトコーラ 発祥人
コーラ小林
1989年東京生まれ。感動するコーラを目指して様々なレシピや製法を試し、2018年に世界初のクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」を立ち上げる。現在、移動販売は休止中だが、クラフトコーラ発祥人として通販や百貨店、飲食店などでの販売を通じ「伊良コーラ」の普及に努めている。

コーラ小林さんの愛車
ダイハツ ミラウォークスルーバン
1980年代半ばから90年代終盤までのミラに設定されていた、ハイルーフの商用バン。運転席と荷室に隔たりがなく、歩いて行き来できるのが特徴。小林さんの「カワセミ号」は第2世代のウォークスルーバンがベース。購入価格は、車両本体とカスタム費用合わせて約300万円。ナンバーはブランド名に合わせ「144」に。
独創的なクラフトコーラを1人で開発
コーヒーに様々な種類や飲み方があるように、清涼飲料水のコーラも多種多様。
釣りが好きで、海外も旅した“コーラ小林”こと小林隆英さんは、各地で個性豊かなコーラを楽しんだ。
そして行き着いたのが、自家製のクラフトコーラだった。漢方の調合を営んでいた祖父の姿を見て育ち、国立大学の農学部で学んだ小林さんは、試行錯誤の末に様々なスパイスを調合した、世界でも類を見ない「伊良コーラ(「IYOSHI COLA」)を創り上げる。
その味はとてもスパイシーで、すっきりと飲みやすい。漢方由来の成分を使っているので体に良く、誰もが安心して飲めるのが特徴だ。
「コカ・コーラがオリジナルなので、参考にはしています。とはいえ、『○○を入れればいい』という法則があるわけではありません。その分、味で個性を出す、遊べる範囲が広いとも言えます」
▲店頭ではパウチに入れて販売。スパイシーで一度飲んだら忘れられない独創的な味だ
▲「伊良コーラ総本店下落合」の店内。写真には写っていないが、祖父の代で使われていた古い粉砕機が今も現役で使われている
▲「伊良コーラ総本店下落合」は神田川沿いの遊歩道に面した場所にある。店頭で販売されるのは土曜・日曜・祝日のみ下落合を拠点に「伊良」ブランドを育てる
一番難しいのは、深みとコクを出すことだとか。
「3年前に亡くなった祖父の工房を整理したときに出てきた調合のメモや古い道具、生前の仕事ぶりを思い出しながら、理想の味を追求しました。味は今も進化しています」
2020年2月には、祖父の工房をリノベーションした店舗をオープン。東京・下落合の神田川沿いにあり、車体にカワセミのイラストを描いたフードトラック(ベース車両はダイハツ ミラウォークスルーバン)が目印のように駐車してある。
実は小林さん、独立する前は広告代理店に勤務していた経験をもつ。
だから伊良コーラの立ち上げでは、ブランドロゴを始めとする様々なクリエイティブを綿密にプランニングしている。カワセミのイラストも自分でスケッチを描き、プロに図案化してもらったという。
▲車内は材料や発電機などの道具が満載。出店の際は現地に到着して1時間ほどで開店できる状態に。ちなみに小林さんが着用する白衣も、自身でクリエイティブを担当した
▲フードトラック「カワセミ号」は、小林さんの初マイカー。自転車でリヤカーの『小カワセミ号』を引く構想があり、ルーフキャリアに自転車を積めるようにしてある伊良コーラの原点「カワセミ号」
「『伊良コーラ』の出発点は、青山のファーマーズマーケット。出店にあたり、知り合いの業者にフードトラックを製作してもらいました。クラシックカーが好きなので、古いミニにあった『アイランドブルー』で塗装し、船をイメージした架装に。『伊良コーラ』という船に乗って、みんなで世界を目指そう! という思いを込めているんです」
「伊良コーラ」を立ち上げた頃はすべてを1人でやっていたが、今は10人のスタッフを抱えるほどに。カワセミ号は、2025年までニューヨークへの出店を夢見て奮闘する小林さんの原点だ。
持ち主の夢が詰まった車は、年式や程度を超越した普遍の輝きを放つ。
▲フードトラックから世界へ。伊良コーラの夢は続く【ショップデータ】
伊良コーラ総本店下落合
住所:東京都新宿区高田馬場3-44-2
営業時間:11:00~17:00
休み:平日(営業は土・日・祝日のみ)

フリーエディター
櫻井 香
男性総合誌の編集者を経て、フリーランスに。雑誌メディアを中心に、カルチャー、アウトドア、ファッションなど、様々な企画を編集・執筆。これらのジャンルとクロスオーバーする形で車の楽しみ方を俯瞰し、非マニア層にもわかりやすい企画を得意とする。
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