大自然の中で楽しむサウナと出合うきっかけを与えてくれたジープ レネゲード
2023/09/01

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
人とかぶらない、カッコかわいいSUVが欲しい!
栃木県日光市にある、1日1組限定のプライベートキャンプ場『TERA』。キャンプサイト内を流れる川の水はとてもキレイで、テントサウナでたっぷり汗をかいたら、そのまま川に飛び込める。サウナ好きにとって、この上なく贅沢な場所だ。

今回話を伺った有田晟杜さんも現在ブームとなっているサウナの魅力にハマり、時間を見つけては、大自然の中でととのっている。有田さんの愛車はコンパクトSUVのジープ レネゲード。有田さんが自分の車を手に入れようと考えたのは、就職がきっかけだった。四国の高知県で育った有田さんは大学進学を機に大阪で暮らすようになり、そして就職後に栃木県の営業所に配属になった。
学生時代の友人はほとんどが関西にいるため、休日は各拠点に配属された同期と遊ぶことが多くなった。しかし拠点は県をまたぎ、しかも都市部のように公共交通機関が発達しているわけではないので、有田さんは休日のたびにレンタカーを借りていた。そうなると毎月必要になるレンタカー代はバカにならず、しかも返却時間を気にしながら遊ばなければならない。それならいっそのこと自分の車を手に入れた方が便利だし安上がりなのではないか。そう考えたのだ。
春から秋はキャンプ、冬はスノーボードに出かけるので、SUVにしようということはすぐ決まった。初めての車なので、サイズはそこまで大きくない方がいい。そして有田さんは自分が所有するモノが人とかぶるのを避けたいタイプだったので、コンパクトな輸入SUVを調べていった。候補に挙がったのはジープ レネゲードとミニ ミニクロスオーバー。最終的にデザインが気に入り、レネゲードを選んだ。
「自分が乗るようになってから気づいたのですが、レネゲードに乗っている人って意外と多いですね。人とかぶらないようにと思って選んだのに、同じ車とすれ違うことが多いので驚いています。ギリギリ許容範囲ですが(笑)」
街で同じ車とすれ違う機会が多いのは想定外だったが、レネゲードが手元にやってきたことで有田さんの休日は大きく変わった。レネゲードで友人を迎えに行き大自然の中でキャンプを存分に楽しむ。そしてキャンプの帰りにサウナに立ち寄るようになり、“ととのう”気持ちよさを知った。もしレンタカー生活で返却時間を気にしているままだったら、サウナと出合うことはなかっただろう。

キャンプに行かない週末は、1人でドライブを楽しんだりするようになった。好きな音楽を聴きながら、何も考えずに高速道路を自分のペースで走るのは気楽で気持ちいい。この時間も有田さんにとって大切なものとなった。

「夜、レネゲードのライトがついている姿を見たときにすごくカッコよく感じて、『買ってよかった』と思いました。やっぱり気に入ったものがいつも自分のそばにあるのはうれしいですね。車は親にお金を借りて買いましたが、自分の大切なものを手に入れたのだからきちんと返していこうという気持ちが、仕事を頑張るモチベーションにもなっています」

真冬の東北6県をレネゲードで制覇!
レネゲードの話をしているとき、有田さんはずっと笑顔。それも無理やり作ったものではなく、自然に笑顔になっている感じだ。気に入った車が手元にやってきてから、暮らしが充実しているということが、話しているだけで伝わってくる。
そんな有田さんにレネゲードでのドライブの思い出を訪ねたら、少し考えてからこんな話を教えてくれた。
「栃木県への配属が決まったとき、栃木にいる間に東北の6県を巡ってみたいなとぼんやり考えていました。レネゲードを乗り始めて少したってから、弟を誘ってそれを実行しました。冬だったので青森と秋田のゲレンデでスノーボードを楽しんで、他の4県もドライブしました。2泊3日の強行軍で、冬の東北だから雪もすごかったのでとてもハードでしたが、楽しかったですね」

キャンプの楽しみ方も大きく変わった。キャンプ中の写真を撮る際に自分の車を写し込むことで写真の雰囲気がガラッと変わることに気づき、以前にも増して写真を撮る機会が増えたという。中でも富士山が見えるキャンプ場で撮影した写真はお気に入りだそう。

いつか高知県の実家にも自分の車で帰ってみたい。そんな夢も持っている。「でも片道900kmほどあるので、覚悟を持って行かないとキツイでしょうね」と笑うが、大丈夫。景色とレネゲードの走りを楽しみながらドライブすれば、900kmくらいの道のりはあっという間だろうから。

有田晟杜さんのマイカーレビュー
ジープ レネゲード(初代)
●年間走行距離/1万km
●マイカーの好きなところ/絶妙なサイズ感! 丸目のヘッドライトと携行缶デザインのテールライト
●マイカーの愛すべきダメなところ/純正ナビの地図が見にくい
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/輸入車×SUV×普段は街乗り時々アウトドアな人

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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