Be a driver!! 走る楽しさを再発見するロードスターの祭典「メディア4耐」
2013/09/12

「走る」のが楽しい。そんな車の魅力を改めて思い出させてくれるメディア対抗ロードスター4時間耐久レース(以下、メディア4耐)が9月7日(土)に開催されました。今年で24回目を迎えたこのレース。参加チームは、その名のとおり、すべて雑誌やWEB媒体などの自動車メディア。普段、車の楽しさを読者に伝えている人たちが、自らマツダ ロードスターを駆り、筑波サーキットで鎬を削る。そんな伝統の一戦にカーセンサー編集部も参加しました!
目標は「完走」!他力本願のレースの行方は?

レース車両はマツダ ロードスター(現行型)。まるでドライバーの手足のように操ることができる、正に“人馬一体”の名がふさわしい名車です。各チームともまったく同じ仕様のいわゆる「ワンメイクレース」で、ドライバーの技量が順位に直結します

今年は23チームが参加。カーセンサーのメンバーは写真左からカーセンサーnet編集長を務める後藤、編集部員の中島、松井、安島。そして助っ人のスーパー耐久などで活躍するプロレーサーの吉田広樹選手。ちなみに、松井と安島はこの日がサーキットデビューでした

目標に反して予選わずか2週目で他チームと接触! しかし、幸いにも被害はフェンダーの凹みとホイールの擦れだけと軽微でした。タイヤにフェンダーが当たらないよう応急処置をし、念のためタイヤもホイールごと交換。無事、決勝レースに出場できました

第1走者を務めるのは各チームとも編集長。スタート直前のコース上で「無理はせず次の走者に必ずバトンを渡すこと」を再確認。速いタイムを望めないメンバーにある程度見切りをつけ、最終走者である吉田選手に一気に追い上げてもらおうという人任せな作戦です

第3走者、松井へ交代のタイミングで1回目の給油。ガソリンタンクを持つ人、入れる人、万が一の場合に備えて消火器を構える人の3人態勢で行います。時間にして3分程度でしたが、この間も当然、他のチームは周回を重ねています。前を走るチームとの差がさらに広がりました

夜間で視界が悪い中、1分11秒台というさすがの速さで先行車を追い上げる吉田選手。しかし、最終走者は各チームとも早い人が走っているため、なかなか差が縮まりません。先行車にあと半周まで追いついたところで無情にもチェッカーフラッグが……

最後にイベント自体の魅力を少し。メディア4耐はメインのレースだけでなくマツダ車の祭典という側面もあります。今回は、モーターショーで発表されたばかりのマツダ3(日本名:アクセラ)のコンセプトモデルが展示され、集まったマツダファンの注目を集めました

レースのルールは単純明快。「4時間を4~5人のドライバーで分担して走り、いかに多くの周回を重ねられるか」というものです。しかし、どのタイミングで給油やドライバー交代を行うかが順位に影響するので戦略も重要。シンプルながら奥の深いレースです

予選前の打ち合わせ。サーキット初心者を抱えるカーセンサーは「完走」が目標。決められたガソリン量内で走る耐久レースなので、例年ガス欠でリタイヤする車が続出。完走するだけでも必然的に順位は上がります。無理をせず完走するのも作戦なのです!

決勝レースを前に給油。不正がないように給油口に封印シールを張ります。これは、ガソリンの節約がレースの勝敗に関わるため。レース開始直前までエンジンをかけず、ここからはメンバーが押して車を移動。耐久レースならではの光景です

速いチームが1週1分10秒~11秒台で走る中、カーセンサーチームは作戦を忠実に守り1分16秒~18秒で周回を重ねました。走者は後藤から安島へとチェンジ。もちろん順位はこの時点で最下位。次走者である松井の走行中から日が傾き始め、ついにナイトレースに突入

松井から中島、そして吉田選手へとドライバーチェンジ。最下位は変わらずなものの、ひとつ前を走るチームとの差は2周差まで広がっていました。この時点で「完走」の目標はほぼ安泰でしたが、吉田選手の追い込みで最下位を阻止できるかどうかが焦点に

「完走」という目標は達成したものの、今年はガス欠によるリタイアはわずかに2台。完走した21チーム中21位という結果に終わりました。作戦にほとんどミスがなかったため、これがカーセンサーチームの実力ということ。来年はもう少し上の順位を目指して頑張ります!

ロードスターオーナーたちによるパーティレースや、マツダ車ならどんな車でも走れるサーキット走行会なども同時開催。中には、1977年に発売された初代RX-7で走る筋金入りのマツダファンも! 当日はたくさんの車好きに囲まれ、どこを取っても自動車の楽しさを再発見できる1日でした
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