トヨタとホンダの近未来パーソナルモビリティに試乗!【東京モーターショー2013】
2013/11/21
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来たるべき超高齢化社会に向け、各社は自動車だけでなく「誰もが簡単に移動を楽しむことができるパーソナルモビリティ」の開発に力を入れている。東京モーターショーのSMART MOBILITY CITY 2013で体験できるトヨタのパートナーロボット「ウィングレット」とホンダの「UNI-CUB」に編集部で試乗。結論として、まだ研究段階ゆえ、本当にそれらを必要とするお年寄りが簡単かつ安全に乗りこなせる製品レベルには至ってないと思われたが、しかし「これはこれで新たなドライビングプレジャーを感じるステキな乗り物かも?」とは強く思うのであった!
ぜひ会場で体感してほしい「もう一つのドライビングプレジャー」
まずはトヨタのパートナーロボット「ウィングレット」に試乗。体重移動だけで好きな方向に自然に動くという新感覚の乗り物。カタログによればモーター出力は約500Wで最高速度6km/h。しかし何はともあれ、係のお姉さんによる乗り方と降り方、走行方法のレクチャーを受ける
ステップ(ハンドルのようなもの)を水平に保ち、身体の重心を中心に保つとその場で静止できる。重心を前にかけると前進し、後ろにかけるとリバース。最初は緊張ゆえ身体に力が入ってしまい、静止しようと思っているのに微妙に前に進んでしまったり、後進してしまったり……
コーナリング時はステップを行きたい方向に倒し、そのうえで重心を前にかける。最初はおっかなびっくりだったが、割とすぐに慣熟することができた。が、お年寄りの場合はコレ、かなり難しいのでは? 慣れてくると「コース」に案内され、やや複雑な走行を試すことができる
試乗できるのは「ロングタイプ」で、こちらの「ショートタイプ」は試乗不可。が、ロングタイプの印象から言うと、ショートタイプはかなり楽しく“運転”できるはず。「商用車に対するフェラーリ」といった感じで。こういったモビリティの競技や趣味も、将来的には生まれるかも?
続いてはホンダのパーソナルモビリティ「UNI-CUB」を試す。「人の歩行のような前後左右や斜めへの自由自在な動きと、人の両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した、新たなパーソナルモビリティー」というものだ。ウィングレット同様、まずはお姉さんのレクチャーから
こちらも上半身を若干前に倒すと前進する。これは結構簡単で、お年寄りでもイケそうだ。コーナリングは斜め前に重心を傾けるのだが、意外と難しい。が、「大きな円を描くつもりで」というお姉さんのアドバイス通りにやってみるとスムーズに曲がれた。アウト・イン・アウトのイメージだ!
慣れてきたため「コース」での走行を許される。発進加速の鋭さや回頭時のクイックネスはトヨタのウィングレットに劣るが、その分ゆったり安定しているので、お年寄りには(あくまで現段階での話だが)こちらのほうが乗りやすいはず。ただ、これによる「競技」は想像不能!
運転技量を認められ(?)、ストレートで全開にする許可が下りる。写真のブレから結構な速度が出ていることがわかるかと。最高速度はウィングレットと同じだが、アイポイントが低いせいかスピード感はこちらのほうが感じる。いずれにせよ、どちらもぜひ会場で体験してほしい「未来の乗り物」だ
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