日産 スカイラインクーペ 【ちょい乗り試乗】
2007/10/12
<%image(editor/skyline_run_1.jpg|565|385|)%>
スカイラインクーペ、私のような40代にはきっと刺さるのではないでしょうか?
まずはスポーツタイプである370GT Type SP。試乗会場から出る刹那に、もう「こりゃすげぇ!」です。ボディの剛性感が半端じゃないし、比較的重めなアクセルにも関わらず、足を乗せた分だけ、もっと正確に言おうとすると、足の指先に力を加えた分だけ、車がスーッと進む感じ。エンジンのレスポンスはめちゃくちゃいいけど、まったく軽々しくない。道路へと出てみれば思わずニヤリとしてしまう、その乗り心地。実にしっかりとしていて、安心して車に身を任せておける。余計な音や振動は遮断され、確かに「ゴツゴツ感」は感じるものの、そのゴツゴツは角が丸いものです。
さらに芦ノ湖スカイラインまで走らせた日には、ニヤリではなくニンマリ。セダンに比べて熟成の進んだ4WASによって、こんな私でもヒラリヒラリと登っていけます。下りも怖くない。適度に手ごたえがあり、かつあまり切らなくてもワインディングを思い通りに走れます。MTを選ばず5AT車にしたのですが、DSモードは私より遥かに賢く素早く、ギアをチェンジしてくれます。電子デバイス万歳!
<%image(editor/skyline_shijo73-2.jpg|565|424|)%>
一方、4WASがなく、19ではなく18インチを履くノーマル使用のType P。こちらの乗り心地はさらにマイルド。同乗したSカメラマンが「ウチの車(旧型BMW3シリーズ)みたい」とぼそり。確かに欧州車っぽいのですが、それともまた微妙に違うというか…いや、乗り心地は比較すればそうかな、ただ先ほどのアクセルに対するレスポンスが欧州車とは違うか…いや同じかな?この辺は自動車評論家の方々にお任せします。
まぁとにかく良い乗り心地です。これまた絶賛。さすがに先ほどのようにヒラリヒラリとまではいきませんが、2台とも非常によくできた「グランドツーリングカー」です。
確かにType SPはスポーツカー的な走りが楽しめますが、それは私でも楽しめる、という意味でです。例えばランエボや、もうすぐ出るGT-Rなどとは、明らかにベクトルが違うと思われます。試乗後、技術者の方と少し話しましたが、例えば同じ日産車でもフェアレディZはスポーツカーで、こちらはやはりグランドツーリングカー、ということでした。確かに乗り味はZとは明らかに違います。
<%image(editor/skyline_sijo73.jpg|565|424|)%>
思ったのですが、まずGT-Rをスカイラインから作らなければならないという宿命から解き放たれ、また「日本の大人気車」という呪縛からも逃れて世界へと旅立った(なにしろ日本の販売目標は月200台ですよ)この車は、世界のグランドツーリングカーとは何か?に対して迷わず突き進めていけたのではないかと。日本の市場ウケを考えて迷走したR32~R34とは違うからこそ、ここまで仕上がったのではと。
…あれ?ちょい乗りのくせに、なんだか珍しく熱くなってしまいましたが、まぁそれだけ40代の男子にはグサッと突き刺さる一台だと思いますよ。
ちなみに、先に市場に出たセダンから様々なフィードバックがもらえたらしく、その辺は進化(熟成と言い換えてもいいですが)しているそうです。例えば4WASのフィーリング、アクセル、段差を乗り越える際の角の丸め方…。
GT-Rが頭から抜けたことで、もう一ついいのは、購入者が堂々とこのクーペを選べるということ。今までだと下手をすればGT-Rのスペック落ちに乗っている、と感じたり思われたりすることもあったのではないでしょうか。しかし、そんな心配はもうないわけです。
さて、試乗後にもっともっと乗りたくなりました。グランドツーリングカーなら、やはり長距離を乗ってみたいですからね。例えば、東京~京都500km、その往復でずっと楽しんで乗っていられるのかな、とか。まぁ贅沢な希望かもしれませんが、そう思わせるくらい刺さりまくっているのは確かです。
スカイラインクーペ、私のような40代にはきっと刺さるのではないでしょうか?
まずはスポーツタイプである370GT Type SP。試乗会場から出る刹那に、もう「こりゃすげぇ!」です。ボディの剛性感が半端じゃないし、比較的重めなアクセルにも関わらず、足を乗せた分だけ、もっと正確に言おうとすると、足の指先に力を加えた分だけ、車がスーッと進む感じ。エンジンのレスポンスはめちゃくちゃいいけど、まったく軽々しくない。道路へと出てみれば思わずニヤリとしてしまう、その乗り心地。実にしっかりとしていて、安心して車に身を任せておける。余計な音や振動は遮断され、確かに「ゴツゴツ感」は感じるものの、そのゴツゴツは角が丸いものです。
さらに芦ノ湖スカイラインまで走らせた日には、ニヤリではなくニンマリ。セダンに比べて熟成の進んだ4WASによって、こんな私でもヒラリヒラリと登っていけます。下りも怖くない。適度に手ごたえがあり、かつあまり切らなくてもワインディングを思い通りに走れます。MTを選ばず5AT車にしたのですが、DSモードは私より遥かに賢く素早く、ギアをチェンジしてくれます。電子デバイス万歳!
<%image(editor/skyline_shijo73-2.jpg|565|424|)%>
一方、4WASがなく、19ではなく18インチを履くノーマル使用のType P。こちらの乗り心地はさらにマイルド。同乗したSカメラマンが「ウチの車(旧型BMW3シリーズ)みたい」とぼそり。確かに欧州車っぽいのですが、それともまた微妙に違うというか…いや、乗り心地は比較すればそうかな、ただ先ほどのアクセルに対するレスポンスが欧州車とは違うか…いや同じかな?この辺は自動車評論家の方々にお任せします。
まぁとにかく良い乗り心地です。これまた絶賛。さすがに先ほどのようにヒラリヒラリとまではいきませんが、2台とも非常によくできた「グランドツーリングカー」です。
確かにType SPはスポーツカー的な走りが楽しめますが、それは私でも楽しめる、という意味でです。例えばランエボや、もうすぐ出るGT-Rなどとは、明らかにベクトルが違うと思われます。試乗後、技術者の方と少し話しましたが、例えば同じ日産車でもフェアレディZはスポーツカーで、こちらはやはりグランドツーリングカー、ということでした。確かに乗り味はZとは明らかに違います。
<%image(editor/skyline_sijo73.jpg|565|424|)%>
思ったのですが、まずGT-Rをスカイラインから作らなければならないという宿命から解き放たれ、また「日本の大人気車」という呪縛からも逃れて世界へと旅立った(なにしろ日本の販売目標は月200台ですよ)この車は、世界のグランドツーリングカーとは何か?に対して迷わず突き進めていけたのではないかと。日本の市場ウケを考えて迷走したR32~R34とは違うからこそ、ここまで仕上がったのではと。
…あれ?ちょい乗りのくせに、なんだか珍しく熱くなってしまいましたが、まぁそれだけ40代の男子にはグサッと突き刺さる一台だと思いますよ。
ちなみに、先に市場に出たセダンから様々なフィードバックがもらえたらしく、その辺は進化(熟成と言い換えてもいいですが)しているそうです。例えば4WASのフィーリング、アクセル、段差を乗り越える際の角の丸め方…。
GT-Rが頭から抜けたことで、もう一ついいのは、購入者が堂々とこのクーペを選べるということ。今までだと下手をすればGT-Rのスペック落ちに乗っている、と感じたり思われたりすることもあったのではないでしょうか。しかし、そんな心配はもうないわけです。
さて、試乗後にもっともっと乗りたくなりました。グランドツーリングカーなら、やはり長距離を乗ってみたいですからね。例えば、東京~京都500km、その往復でずっと楽しんで乗っていられるのかな、とか。まぁ贅沢な希望かもしれませんが、そう思わせるくらい刺さりまくっているのは確かです。
<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
日産 スカイラインクーペ 【ちょい乗り試乗】/旬ネタ
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
トヨタ スープラ(A90型)生産終了の発表に絶望した人に贈る「代わりコレ、新車在庫がなくなったときに備えてどうですか?」5選
【海外試乗】新型 フェラーリ 296 スペチアーレ|こだわったのはドライビングファン! エレガントさを残したハイブリッドスーパースポーツの高性能モデル
今絶対乗っておくべき「マルチシリンダー・大排気量・自然吸気」のMTという絶滅寸前モデル5選!!
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選
【試乗】BMW M2クーペ(2代目)|乗りこなす「腕」を必要とする希少価値のあるMTモデル
R34スカイラインGT-Rの中古車価格2500万円に絶望した人に贈る「1/3以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
トヨタ MR2(SW20型)は意外と運転しやすい? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが“エスダブ”に試乗&ミッドシップ車の魅力を語る 【カーセンサー中谷塾】#2
マツダ RX-7(FD3S)の中古車価格約500万円超えに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選