【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、「ネオ・ネオクラシック」を提唱する
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/01/30


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「ネオネオ」といっても美人双子ユニットとかではありません
車における「ネオクラシック」という言葉に公式な定義はないが、要するに「ちょっと古くて、でもその古さゆえ逆にステキに思える車」のことだ。年代でいえば80年代から90年代前半頃まで新車販売されたものを指す場合が多く、具体的にはW124型メルセデス(3世代前のEクラス)やE30型BMW(4世代前の3シリーズ)、初代レンジローバーなどが当てはまるだろう。
好みにもよるが、それらのたたずまいは非常にステキで、筆者の好みでもある。
しかし「ステキだ!」「好みだ!」とばかりも言っていられないのが車という機械で、古くなってくれば整備もなにかと大変になり、修理しようにも、そもそも部品が生産終了になっていたりする。つまりネオクラシック(以降、ネオクラ)趣味とは未来永劫続けられるものではないのだ。いや頑張れば続けられるだろうが、なかなか難しい部分もある、ということだ。
それゆえ我々は「次の何か」を、今のうちから考えておかねばならない。で、不肖筆者が考えているのが「ネオネオ」である。……いきなりネオネオと言っても何のことか意味不明だろうが、つまりは「ネオ・ネオクラシック」だ。
古い車が「逆に新鮮」になるサイクル理論を活用する
巷間よく知られているとおり、車の価値あるいは人気というのはおおむね以下の循環となる場合が多い。
1. 登場初期:「オシャレ! 最新! カッコいい!」という感じで人気に
2. その後数年:「ビミョーに古い?」 的に、ビミョーに人気が落ちる
3. さらに数年:「さすがにもう古いね」と視野の外に置かれる
4. しかし後日:「この古さが逆に良くない?」と再発見され、再び人気上昇
既存のネオクラというのは、もうおわかりのとおり上記4の位置に達したカテゴリーなわけだ。しかしそれらがさすがに(機械面で)かなり古くなった今、上記3を4の場所にスライドさせるべきではないか? というサイクル理論である。つまり、ここしばらくは「さすがにもう古いね」と考えられていたモデル群が、さらなる年月が経過したことで「……新鮮じゃね? 逆に?」となり、新たなネオクラシックすなわち「ネオ・ネオクラシック」になるのだ。
具体的には98年~06年まで販売された初代アウディ TTや、96年~02年にかけて現役を張ったBMW Z3などのフルノーマル車が、ネオネオの有力候補となるだろう。とりあえず筆者が考えるネオネオ候補を下記物件リンクに集約してみたので、以降は尊公ご自身のセンスと美意識で判断されたい。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
そろそろ「ネオ・ネオクラシック」の時代がくるかもしれません!?
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