峠が得意なスポーツカーだけど妻も喜ぶ!? 一石二鳥の4WS搭載車3選!
2018/11/28

フェラーリやポルシェも採用している4WS
「久しぶりにコーナーを攻めたら、すごくうまくなった気がする」
最高出力などの数値ではなく、そんな“運転の気持ちよさ”に重きを置いてスポーツカーを選ぶなら、4WS(四輪操舵)を備えた車がオススメだ。
何しろ高速でコーナリングする際は前輪と後輪が同じ向きを向く(同位相)から、コーナーをグイグイと回っていける。
逆に駐車する際は、前輪と後輪が逆を向く(逆位相)から小回りが利く。
私のようなオッサン世代は4WSというと、ホンダ プレリュードを思い出すかもしれない。
当時はドライバーの意図と車の挙動がどうもちぐはぐで、時に4WSが邪魔だと感じることもあった。
しかし、最近の4WSの制御はとてもナチュラルだ。
冒頭のように、自分の運転がうまくなったと勘違いしても不思議ではないほど、スムーズに曲がる。
だから近年はフェラーリやポルシェなどにも4WSが採用されているほどだ。
例えば「最高出力は300馬力で、それに見合う足回りやトランスミッションを備えている」といわれても、そのスペックを存分に味わうにはサーキットしかない。
しかも得てして低速、つまりちょっと買い物に出かける程度だと乗り心地が硬く、助手席に座る、あるいは平日はステアリングを握ることもある妻から不満が出るだろう。
しかし、4WS搭載車なら小回りが利くので扱いやすく妻にも喜ばれるはずだ。
そんな夫婦円満になれる4WS搭載車を今回3台選んでみた。
扱いやすいサイズの現代版ホットハッチ

平日は妻がよく使うというなら、ルノー メガーヌか、そのワゴン版であるスポーツツアラーをオススメしたい。
フォルクスワーゲン ゴルフやプジョー 308などとほぼ同じサイズに、ルノーのスポーツ部門「ルノースポール」が手がけた4WS「4コントロール」を搭載するハッチバック&ワゴンだ。
1.6Lターボのダウンサイジングエンジンゆえ、燃費がよいうえに、7速のダブルクラッチトランスミッションとの組み合わせで軽快な走りが味わえる。
しかも山道では4コントロールの楽しさが加わり、スーパーの駐車場では止めやすい。
かつて峠を攻めるコンパクトカーを「ホットハッチ」と呼んでいたが、これは現代版ホットハッチといえるのではないか。
昨年デビューしたばかりのため中古車は数が少なく、原稿執筆時点でハッチバックのメガーヌが8台、ワゴンのスポーツツアラーは5台見つかる。
いずれも走行距離は1000km未満だ。
駆け抜ける歓びと上質な乗り心地のドライバーズセダン

スポーティさも感じつつ、高級感も欲しいなら、BMW5シリーズがいいのでは?
前後の重量配分50:50にこだわる、同社らしい素の走行性能の良さに加え、全車に標準装備されている四輪操舵「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」で同社の掲げる「駆け抜ける歓び」を体感できる。
現行型にも搭載されているこの技術が、コーナリングや駐車の際に5シリーズを3シリーズ並みのような身軽なサイズに感じさせてくれる。
一方で本革シートやリアウインドウローラーブラインド、12スピーカーなど高級車らしい装備も充実。
いわゆる自動ブレーキをはじめとした最新安全技術「ドライビング・アシスト・プラス」も2013年11月から標準装備されている。
8速ATに、3L、3Lツインスクロールターボ、4.4L、2Lディーゼル……と多彩なエンジンが組み合わされる。
約7年間販売されたゆえ原稿執筆時点で中古車台数は約500台。
100万円以下から約700万円までと価格帯も広く、予算や好みに応じて選びやすい。
レクサスのホットグレード「Fスポーツ」

子育てを終えたなどで夫婦2人の生活なら、スポーツクーペのレクサス RCはどうだろう。
同車の350Fスポーツはレクサスブランドのスポーツ性能をアピールするためのモデルで、四輪操舵のレクサス・ダイナミック・ハンドリングシステムが標準装備されている。
3.5Lエンジンに8速ATが組み合わせだが、パドルシフトによるシフトチェンジのスピードは0.2秒と普通にMTを操作するより速い。
もちろん、いわゆる自動ブレーキをはじめとした最新の安全技術も標準装備。
安心かつ胸のすくような走りが楽しめるクーペだ。
原稿執筆時点で14台の中古車が見つかる。
最廉価は支払総額で410万円。2015年式/走行距離5.7万km、修復歴なしだ。
14台中9台が車両本体価格400万円台で、中にはレクサスの認定中古車もある。
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