隠れたオールマイティカー!? それが初代コペンだ!
2019/02/16

コペンは通勤通学のスペシャルモデルなのでは……

通勤に毎日車を使っている方も多いと思います。
往復のその時間、みなさんにとってはどんな時間ですか?
僕にとっては、うれしい「自分だけの時間」です。
もし通勤の足がオープンカーだったら……。
帰宅ラッシュの渋滞を避け、屋根を開け、夜の澄んだ空気を全身に浴びる。思わず遠回りしたいですね。
景色の良い高台まで上り一服。
眼下には街の明かりや、テールライトの光が並ぶバイパス。
渋滞も見下ろしてみればなんだかとてもきれい……なんて感じで、単なる通勤時間が「現実から少し距離を置けるプチドライブ」になるかも。
ハンドリングも楽しめるコペンなら、日々の生活にちょっとした楽しみをもたらしてくれます。
まさに、つまらない通勤時間をガラリと楽しさに変える、こんな使い方にピッタリな1台かもしれません。
コストのかけられ方やコンセプトはまさに贅沢

その初代コペンは、軽自動車の2シーターオープンカー。
ルーフがトランクに電動で格納される「アクティブトップ」ならば、気軽にルーフの開閉ができます。
また、生産は「エキスパートセンター」と呼ばれる専用工場での熟練したスタッフによる事実上の「手作り」で、これも当時話題になりました。
それでいて新車時価格150万円台からというリーズナブルさにも驚きでした。
デザインはとても個性的。
丸いフロントとリアライト、おわんを伏せたようなフォルムは、カリカリのオープンスポーツカーらしいスタイルの平成ABCトリオ(マツダ AZ-1、ホンダ ビート、スズキ カプチーノ)とはイメージが大きく違っていました。

同じ軽オープンスポーツでも、コペンのイメージが平成ABCトリオと大きく異なるのは駆動方式です。
平成ABCトリオはスポーツカーとしての運動性能を追求するために、MR(車体中央にエンジン+後輪駆動)もしくは、FR(フロントエンジン+後輪駆動)を採用していました。
対してコペンは、FF(フロントエンジン+前輪駆動)という構造を採用しています。
これはコペンが、鋭く向きを変えるようなコーナリング性能を追求したカリカリのスポーツカーではないからです。
ATでゆったりのんびりとオープンエアドライブを堪能する、“優雅なオープンカー”という乗り方をイメージして作られた車ということなのです。
製造期間中も、MT車よりAT車の方が販売比率が高かったことからもその傾向がうかがえます。
実際に、現在流通しているコペンの中古車物件の約65%がAT車です。
一方、カプチーノの中古車物件のAT車は10%程度とある意味希少。AZ-1とビートにはもとからAT車の設定すらないのです。

ただ、コペンの走行性能はFFの軽自動車としてはかなり高レベルです。
ボディの軽量化はもちろん、ホイールベースも短めに設定されていることや、スポーツ走行に必須のLSD(リミテッドスリップデフ)も用意されています。
そのため、いざワインディングに入ればヒョイヒョイとコーナーをクリアできる優れたハンドリングももっているのです。
しかも、初代コペンは4気筒ターボエンジンを採用。コストがかかっているうえ、フィーリングもグッと洗練されています。
乗り手を選ばない性能こそが魅力!? しかも中古車は今が買い!
ズバリ、ユーザーが望む乗り方に合わせて、「屋根が開くシティコミューター」にも「本格的な軽のオープンカー」にもなる……コペンの魅力はそこにあると思います。
今、初代コペンを手に入れるには、もちろん中古車を購入することになります。
販売されていた10年間で内外装の変化はほぼありません。電動ルーフを簡易的な着脱式にして軽量化したバージョンや装備が充実したアルティメットエディションなどを追加したのみです。
年式による外観差が少ないのは選ぶ側からしたらうれしいところ。
しかも中古車価格は最安値で総額30万円から選べます。
平均価格も70万円台と、通勤カーやセカンドカー、初めてのマイカーとしても選びやすい相場が魅力ではないでしょうか。
2シーターなので乗車定員は少ないものの、軽自動車ならではの維持費の安さ、燃費、気軽に扱えるボディの絶対的小ささも大きな魅力です。
乗り心地も良く車内の質感も高いため、壮年層や熟年層にも選びやすい1台ですね。
実際、当時新車で買って年齢を重ねた多くのオーナーが、今も大事に乗り続けているようなモデルなのです。
トランクルームはカリカリ系のスポーツモデルに比べれば案外広く、工夫次第では日々の生活にも使えます。
ルーフを開ければ頭上は広大な空。夜なら遥か宇宙まで見渡している感覚を覚えます。まさに無限大!
コペンは2シーターオープンの姿をした、“隠れたオールマイティカー”なのです。
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