【2022年版】旧型メルセデス・ベンツ Gクラスの選び方指南|今、買いの年式グレードはコレ!
2022/03/23
▲長い歴史をもつGクラス。年代ごとにエンジンや外観が異なり、選択肢はあまりに豊富だ旧型Gクラスこそ孤高のプレミアムSUV
プレミアムSUVの先駆者であり、世界のへき地で活躍する硬派な本格四駆。そんな希有な存在がメルセデス・ベンツのGクラスだ。
現在、新車として販売されているのはフロントサスペンションが独立懸架化された新型だが、中古車市場で今アツイのは前後リジッド・サス、質実剛健な構造をもつ旧型。
ただし、長い販売期間の中で改良が重ねられているため、特性を見極めて物件を選ぶ必要がある。
▲どんな四駆にも負けない本格的な悪路走破性能と類い希な耐久性、ゴージャスな内外装はGクラスならでは▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型) AMG Gクラス(旧型) × 全国旧型Gクラスってどんな車?
1981年、軍用車両として提供された車を民生用にアレンジしたW460がそのルーツ。
その後、ボディは拡大され、エンジンはハイパワー化し、装備もどんどん豪華になっていった。
しかし、はしご型の強固なフレームと、前後車軸が一直線につながったコイル式リジッド・サスペンション、オフロードではうように走れる副変速機……といった要素は2018年に現行型にバトンタッチするまで変わらなかった。
私たちが目にするGクラスのほとんどは、1990年にフルタイム4WDを採用し、前後オーバーフェンダーが装着され、内装も乗用車的なデザインとなったW463型だ。このモデルから日本への正規導入が開始され、一躍人気となった。
年を経るごとにマイナーチェンジが繰り返され、エンジンやトランミッションなどの機関までリニューアルされていったが、中でも大きな変化がもたらされたのは2012年8月。
LEDドライビングライトやウインカー内蔵ドアミラー、開口部の大きいフロントバンパーなど、現代的なエクステリア、インテリアとなっている。
Gクラスにはロングボディ(4人、5人、7人乗り)とショートボディ(5人乗り)の2タイプが存在する。なお、中古車市場では前車が圧倒的に多い。
モデル名は「G」の後にエンジン排気量を組み合わせた(例えば、5461ccならG550。一部例外あり)、シンプルなもの。
そうした通常モデルの他に、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンス部門であるAMGがエンジンやサスペンションのチューニング、空力性能に優れたエクステリアパーツなどを手がけたAMGモデルも存在する。
AMGモデルはGクラスのポテンシャルを最大限に引き出したスペックもさることながら、通常モデルと明らかに差別化された内外装も人気の要因。Gクラスの最上級グレードと考えることができるだろう。
▼検索条件
メルセデスAMG Gクラス(旧型) × 全国
▲AMGモデルはエンジンや足回りなどがスポーティにセッティングされた別モノのGクラス。内外装でも差別化されている2018年6月に登場した現行型Gクラスは、新車の納車までに時間を要している現状。さらに中古車市場でも流通量は少なく、まだまだ高値だ。
その一方で、旧型Gクラスは製造期間が長かったこともあり、中古車流通台数が比較的多め。
年式、走行距離にこだわらなければ車両本体価格270万円台から、新車価格を上回るプレミアムな物件まで、選択肢も幅広い。
旧型Gクラスは「古くなっても値落ちが少ない車」として有名だが、それでも現行型に比べると中古車市場での相場はリーズナブルだ。
▲後期のモデルではインテリアがいくぶん乗用車的になった。ただし、タイトな車内空間などはオリジナルのままだ旧型はあまりにも選択肢が豊富なため、どのあたりの年式、どのモデルを選べば良いか分からない……という人は少なくないはず。
そこでロングボディ、ショートボディから、それぞれオススメの年式とモデルを選んでみたい。
ロングボディ・ガソリン車のオススメは「G550」
少々手荒に扱っても壊れにくいタフな作りが自慢の旧型Gクラスだが、経年による劣化はさすがに避けられない。
古いものでは1990年代の物件も見つかるが、「レトロなのが好き」「トラブルを修理するのも楽しみのひとつ」と考えるマニアックな人以外は、2012年8月マイナー以降のモデルを狙うのが無難だろう。
ロングのガソリン車なら、「G550」がオススメ。
2015年12月以降のモデルではエンジンが従来の5.5L V8から4L V8へと換装され、ハイスペック化されているが、その分、中古車相場も1500万円以上と高い。
2012年8月~2015年11月までのモデルでは、先進的な7速AT「7G-TRONIC PLUS」や前方の車両を監視し車間や速度を適切に保持する安全機能「ディストロニック・プラス」など装備が充実しているわりに、中古車平均価格は808万~855.3万円とリーズナブルだ。
ちなみに、この年代の旧型Gクラス・ガソリン車は全車左ハンドル仕様となっている。
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メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型) ×「G550」 × 全国
▲スムーズなエンジン特性、信頼性の高さが「G550」の魅力ロングボディ・ディーゼル車のオススメは「G350ブルーテック」
ディーゼルは日本で長らく販売されておらず、2013年9月、「G350ブルーテック」として23年ぶりの復活となった。
ガソリン車のマイナーチェンジと同じ2015年12月にエンジンスペック向上、アイドリングストップ機能の追加により燃費が向上しているが、この年式以降のモデルはやはり中古車市場での価格が高め。
オトクに入手するなら、復活直後の2013年9月~2015年11月までの物件が妥当だろう。650万円あたりから狙うことができる。
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メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型) ×「G350ブルーテック」 × 全国
▲「G350」ブルーテックはGクラスの重い車体をものともしないトルクが魅力ショートボディのオススメは「G320」
日本に旧型Gクラスのショートが正規輸入されていたのは2006年まで。
現在の中古車市場でも十数台しか流通しておらず、年式もほとんどが2000年以前と、かなりマニアックな選択肢となっている。
そんな中でも3.2L V6エンジンを搭載する「G320」は評価が高く、中古車市場での流通台数も比較的多い1台。
ただし、製造から20年近く経過しているので、ある程度のメンテナンス費用は覚悟のうえで購入しよう。
▲手に入れられるショートボディの旧型Gクラスは新しくても2006年式。さらにレアにはなるがカブリオという幌モデルも存在する▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型) × ショートボディ × 「G320」 × 全国▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型) × メルセデスAMG Gクラス(旧型) × 全国※記事内の情報は2022年3月18日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
この記事で紹介している物件
メルセデス・ベンツ
Gクラス G350 ブルーテック ロング ディーゼルターボ 4WD ラグジュアリーPKG サンルーフ F&Rシートヒーター ハーマンカードン
本体価格640.0万円
支払総額660万円
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