え、マカンが200万円台で狙える!? ポルシェの人気SUV 初代モデルの中古車状況、オススメの狙い方解説
2025/12/24
▲初代マカンが200万円台前半で流通している模様です。今こそ初代マカンのモデル概要と中古車状況、上手な狙い方をチェックしましょう!いまだ大いに魅力的な「マカン」の平均総額が大幅ダウン!
ポルシェ初のコンパクトSUVとして2014年に登場した初代マカン。それはSUVとしての実用性と程よいサイズ感、そして「ポルシェ 911」にも近い運動性能とブランド性まで堪能できるという、なんとも素敵なSUVです。
そんな初代マカンが今、カーセンサーnet上では200万円台前半から流通しているとのこと。ということで、初代マカンのモデル概要をあらためて振り返りつつ、その上手な狙い方を検討してみることにしましょう!
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ポルシェ マカン(初代)モデル概要:911にも近いパフォーマンスを堪能可能なコンパクトSUV
初代マカンは2013年11月にロサンゼルスオートショーで発表され、日本へは2014年2月に上陸したポルシェ初のコンパクトSUV。
「コンパクト」といってもボディサイズは全長4680mm×全幅1925mm×全高1625mmであるため、日本の感覚でいうとミドルサイズSUVに相当するでしょう。
基本骨格にはアウディ Q5と共用のMLBプラットフォームを採用していますが、Q5よりもさらにワイドでローなフォルムはまさにポルシェそのもの。アウディ Q5との共通点を見つけるのは困難です。
▲こちらが初代マカンの前期型。写真のグレードは「マカンS」
▲ボディサイズは全長4680mm×全幅1925mm×全高1625mm。5名乗車時の荷室容量は500Lで、シートを倒せば最大1500Lまで拡大可能
▲トランスミッションはデュアルクラッチ式ATである7速PDK。エンジンなどの制御を悪路走破に適したものに切り替える「オフロードモード」は全グレードに用意されている当初用意されたグレードは、最高出力340psの3L V6ツインターボエンジンを搭載する「S」と、同400psの3.6L V6ツインターボを搭載する「ターボ」の2種類。そして少しだけ遅れて、同237psの2L直4ターボエンジンを搭載する「マカン(※カーセンサーnet上の表記はPDK 4WD)」を追加。トランスミッションは全車7速PDK(DCT)で、駆動方式も全車フルタイム4WDです。
2015年11月には、ターボとSの中間に位置する最高出力360psの3L V6ツインターボを搭載する「GTS」を追加し、その後は2018年11月から2020年1月にかけて、各グレードのマイナーチェンジを順次実施(このMC以降のモデルを中期型と表記)。
このマイナーチェンジでは内外装デザインや運転支援システムなどを変更するとともに、パワーユニットも刷新。マカン(PDK 4WD)の最高出力は252psとなり、マカンSは同354psに。そしてターボとGTSは2.9LにダウンサイズしたV6ツインターボとなり、最高出力はそれぞれ440ps/380psに増強されています。
▲最初のマイナーチェンジを受け、新デザインの4灯式LEDヘッドライトなどを採用した中期型(※この世代が「後期型」と呼ばれる場合もあります)
▲4灯式ブレーキランプを内蔵する新デザインの左右テールレンズ間が、「PORSCHE」ロゴが入ったリアガーニッシュでつながっているのが中期型以降の特徴そして2021年7月には2度目のマイナーチェンジが行われ(このMC以降のモデルを後期型と表記)、立体構造を用いたフロントバンパーを採用するなどしてエクステリアデザインを変更するとともに、タッチパネル式のセンターコンソールなどを採用。
そして全モデルのパワーユニットをさらに増強し、マカン(PDK 4WD)は最高出力265psに、SとGTSはそれぞれ380ps/440psとなっています。またSとGTSには四輪の減衰力を個別に、連続的かつアクティブに調整する「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」が標準装備され、マカンにはオプションとして設定されました。
▲こちらが2021年7月に2度目のマイナーチェンジを受けた世代。パワーユニットを刷新するとともに、立体構造を用いた新デザインのフロントバンパーを採用したさらに2022年2月にはポルシェ伝統のネーミングを受け継いだ「T」を追加し、EV(電気自動車)となった2代目マカンが登場する2024年7月まで販売が続けられた――というのが、初代マカンの大まかなモデル概要です。
中古車状況:実際の市場では200万円台から流通中
2023年中は順調にダウンし続けた初代マカンの平均総額でしたが、2024年になるといったん踊り場的な状況となり、平均総額680万円前後での横ばい状況が続きました。
しかし、同年11月頃からは再びダウントレンドに。直近で再び上昇気味ですが、結果として651.5万円に落ち着いています。
▲2024年12月から2025年11月までの平均総額推移ムラはありつつも平均総額が多少なりダウンした理由は、何らかのネガティブ要因が発覚したからというわけではなく、単に「経年」と「延べ掲載台数が増加したから」ということになるはずです。
2度目のマイナーチェンジを受けた2021年7月以降の世代はまだまだ高額な水準を保っていますが、考えてみれば、前期型はもはや7~11年落ち。そういった年式の中古車の平均総額がダウンするのは自然の摂理であり、モデル全体の平均総額を押し下げることになるのも当然といえば当然のこと。
そして実際の市場では、平均総額を大きく下回る総額200万円台前半の物件も数多く出回っているというのが、直近における初代マカンの中古車状況です。
そのように比較的安価な初代マカンの中古車とは、果たして買っても大丈夫な物件なのでしょうか? 次章以降、オススメの狙い方とともに考えてまいります。
中古車のオススメ①:価格重視で選ぶなら総額200万円台前半の「PDK」または「マカンS」
現在、総額200万円台前半の予算で検討可能な初代マカンのカーセンサーnet掲載台数は約35台。グレード別の内訳は、ベースグレードである「PDK」が流通全体の約5割で、高出力版である「S」が約3割。超高出力版である「ターボ」は希少です。
この価格帯で数多く流通しているPDK 4WDおよびSを狙うのはアリかナシかで言うと、答えは「ケース・バイ・ケースでしょう」という玉虫色なものになってしまいます。
▲総額200万円台前半の予算でも見つけることができるマカンおよびマカンSだが、中古車を選ぶ際は若干慎重になる必要もある総額190万~249万円付近で流通しているPDKおよびSは、年式的には2015年式、つまり10年落ちである場合が多く、走行距離は――もちろん物件により様々ではありますが、おおむね6万~10万kmぐらいの個体が多いという印象です。
そしてこのぐらいの中古車のコンディションというのは、同年式・同走行距離であったとしても、「それまでの扱われ方」によって大きく変わってきます。丁寧に扱われ、正規ディーラーで定期的な点検と整備(消耗部品の交換)を行ってきた中古車は、特にポルシェは、10年や10万km程度ではビクともしないものです。
しかしその逆に、ろくに点検も受けないで雑に扱われてきた個体は、10年または10万kmが経過する頃にはけっこうボロくなっていたりもします。
そのため、もしも総額200万円台前半の予算感で初代マカンを入手したいのであれば「丁寧に扱われてきた個体」を選ばなくてはなりません。
▲その個体が丁寧に扱われてきたか否かは、インテリアのこういった部分のコンディションの良し悪しを確認してみるのもひとつの方法となるポルシェ マカンに限らず、歴代オーナーから丁寧に扱われてきた中古車か否かは、おおむね下記のポイントで判断可能です(あくまでも「おおむね」であり、「絶対」ではないのですが)。
・内装がキレイ(小キズや大きなキズが少なく、嫌なにおいもこもっていない)
・有名ブランドの、山が残っているタイヤが装着されている
・正規ディーラーで定期的に点検と整備を受けてきたことが、記録簿から確認できる
・取扱説明書や整備を行なった際の伝票などがしっかり保管されている
もしも上記の条件に合致するPDKまたはSが総額240万円付近で見つかったならば、それは「アリ」である可能性が高いでしょう。走行距離の多寡ではなく、上記の条件に合致するかどうかを重視しながら、ぜひそういった物件を探し出してみてください。
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ポルシェ マカン(初代) × PDKまたはS系 × 総額250万円未満中古車のオススメ②:コスパ重視で選ぶなら総額500万円前後の前期型「GTS」
総額240万円付近でナイスなコンディションのPDKまたはSを探してみるのもオツなものですが、せっかくポルシェ マカンに乗るのであれば「ターボ」や「GTS」といったハイパフォーマンスグレードを、比較的手頃な予算で狙いたいと考える人も少なくないでしょう。
その場合は、「ターボ」の流通量は若干少なめであるため、基本的には「GTS」を総額400万円から500万円台前半ぐらいの予算感で狙うイメージになります。
▲最高出力360psの3L V6ツインターボエンジンを搭載するとともに、シャシーと内外装もスポーティな方向に振られている前期型GTS
▲トリムの素材には「アルカンターラ」がふんだんに用いられている前期型GTSの車内このぐらいの価格帯で狙えるGTSは、2015年11月に登場した最高出力360psの3L V6ツインターボを搭載する前期型になります。
最初のマイナーチェンジを経た中期型GTSや、2度目のマイナーチェンジを受けた後期型のGTSと比べれば出力は劣りますが、普通に乗る分には、360psの3L V6ツインターボでも十分以上。コンディションの良い物件であれば、GTSならではのスポーティなシャシー性能と、きわめてスポーティな内外装を大いに堪能できるでしょう。
そして総額400万円から500万円台前半ぐらいの前期型GTSを探す際のチェックポイントも、前述した内容とおおむね同様です。すなわち、内装がキレイ/有名ブランドの、山が残っているタイヤが装着されている/正規ディーラーへ定期的に入庫していたことが確認できる/取扱説明書や整備を行なった際の伝票などが保管されている、といったあたりを重視しながら探してみてください。
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ポルシェ マカン(初代) × GTS × 総額520万円以下 × 2014年4月~2018年11月生産モデルスポーティかつスパルタンなGTSよりもパワーユニットは強力ですが、どちらかといえばラグジュアリーなグランドツアラー的な性格となる「ターボ」がお好みという人もいるでしょう。
その場合は、残念ながら流通量はやや少なめとなるのですが、それでも総額400万円台半ばから後半付近にて、悪くないコンディションの物件が見つかるはずです。
▲こちらが最高出力400psの3.6L V6ツンターボエンジンを搭載する前期型ターボ▼検索条件
ポルシェ マカン(初代) × ターボ × 総額500万円未満中古車のオススメ③:中期型/後期型狙いなら総額550万円前後の「マカン」
前期型のマカンであっても「ポルシェならでは!」と言える世界観は十分に堪能できます。しかし、「やはり自分はマイナーチェンジ後の世代を狙いたい」と考える方も多いかもしれません。
もしもお金に糸目をつけないのであれば、「後期型の中でも一番最後に近い年式」を買うのが一番です。しかし、それを狙うとなると「T」でも総額800万円以上、「GTS」では軽く1000万円を超えることになりますので、あまり一般的な選択肢とは言えなくなります。
比較的コスパ良く中期型または後期型を入手したいのであれば、ベースグレードである「PDK」か、そのひとつ上のグレードである「S」を狙うのが現実的な策となるでしょう。
▲こちらが2018年12月に最初のマイナーチェンジを受けた中期型マカン
▲こちらは2021年7月に行われた2度目のマイナーチェンジを経た後期型マカンもちろんGTSと比べれば出力などは劣りますが、中期型・後期型のPDKとSはエンジンが刷新され、前期型以上にパワフルになっていますので、よほどの飛ばし屋さんでさえなければ、不満を覚えることはまずないはずです。
そんな中期型および後期型のPDKまたはSの、走行4万km台までの物件の価格と流通量の目安は現在、おおむね下記のとおりです。
・PDK|総額490万~670万円|約15台
・S|総額490万~670万円|約7台
・PDK|総額720万~870万円|約9台
・S|総額820万~1000万円|約5台
予算感や好みは人それぞれでしょうが、基本的には「中期型マカンの良質物件を総額550万円前後で探す」というのが、コスパ感と満足度が両立する選択になりやすいはず。まずはそのあたりの物件を重点的にチェックしてみることをオススメいたします。
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ポルシェ マカン(初代) × PDKまたはS系 × 2018年12月~2024年6月生産モデル▼検索条件
ポルシェ マカン(初代)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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