マツダ CX-5▲マイルドハイブリッド化されるなど、全面的に進化した3代目CX-5。気になる新型の燃費性能を紹介

荷物をたっぷり積めながらも小回りが利く絶妙なボディサイズと、マツダ車らしい走りの良さで日本でも大人気のCX-5。2026年5月にフルモデルチェンジされ、その燃費性能が気になる人もいるのでは?

この記事では、カタログ燃費や先代・ライバル車との比較など新型CX-5の燃費性能を検証。初期費用を抑えるための経済的な買い方も紹介します。

CX-5の燃費をサクッとまとめ

【燃費性能】新型CX-5はマイルドハイブリッド仕様のみ。燃費はWLTCモードで最高15.2km/L
【新旧比較】先代のディーゼル車ほどではないが、小排気量のガソリン車よりも低燃費
【車種比較】燃費ではRAV4(5代目)とCR-V(6代目)に押されているが、初期費用を含めたコストでは新型CX-5が有利

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マツダ CX-5(3代目)
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新型マツダ CX-5のカタログ燃費はWLTCモードで最大15.2km/L

新型CX-5のパワートレインは現在、マイルドハイブリッド仕様の2.5Lガソリンエンジンのみ。旧型で設定されていた2.2L ディーゼルターボや、2L ガソリンエンジンは廃止されました。

グレードは「S」「G」「L」の3種類が設定されています。

グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
S/G/L 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L
グレード 駆動方式 WLTCモード燃費
S/G/L 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L

グレードによる燃費性能の差はなく、2WDか4WDか、駆動方式によって異なっています

当然、走行抵抗の大きな4WDより2WDの方が優秀ですが、その差はかなり僅差に抑えられています。これは高効率な4WDシステムを搭載している影響でしょう。

2WDにしても4WDにしてもミドルクラスSUVのガソリン車としては優秀。遠出するときも燃費をそこまで気にせずに済みそうです。

田端邦彦

著者・田端邦彦新型CX-5では、現在開発中の「スカイアクティブZ」による独自のハイブリッド車を2027年中に導入予定。どのようなパワートレインになるか詳細は未発表ですが、より低燃費となることが期待できます!

走行モード別の燃費性能を比較

新型CX-5の燃費をより詳しく、走行モードごとに見ていきましょう。WLTCモードには全体の平均燃費の他に、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」といった各走行シーンを想定した測定結果も記載されています。

駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
2WD 11.7km/L 15.5km/L 17.2km/L
4WD 10.9km/L 14.4km/L 16.2km/L
駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
2WD 11.7km/L 15.5km/L 17.2km/L
4WD 10.9km/L 14.4km/L 16.2km/L

一般的には高速道路モードが最も良好な数値となりますが、新型CX-5ではさらに郊外モードも比較的優秀なことが分かります。

郊外モードは、信号や渋滞が少ない中速域での走行を想定した走行モードのこと。つまり、都市部以外に住んでいてバイパスなどを走る機会が多い人には、特に有利な燃費特性と言えそうです。

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CX-5の燃費を新型(3代目)と先代(2代目)で比較

先代となった2代目と新型ではどちらの燃費が良いのか、WLTCモードを比較してみました。

世代 グレード パワーユニット 駆動方式 WLTCモード燃費
新型(3代目) S 2.5Lマイルドハイブリッド 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L
先代(2代目) 20S iセレクション 2Lガソリン 2WD 14.6km/L
4WD 14km/L
XD スポーツアピアランス 2.2Lディーゼルターボ 2WD 17.4km/L
4WD 16.6km/L
25S スポーツアピアランス 2.5Lガソリン 2WD 13.8km/L
4WD 13km/L
25T Lパッケージ 2.5Lガソリンターボ 2WD 12.6km/L
4WD 12.2km/L
世代 グレード パワーユニット 駆動方式 WLTCモード燃費
新型(3代目) S 2.5Lマイルドハイブリッド 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L
先代(2代目) 20S iセレクション 2Lガソリン 2WD 14.6km/L
4WD 14km/L
XD スポーツアピアランス 2.2Lディーゼルターボ 2WD 17.4km/L
4WD 16.6km/L
25S スポーツアピアランス 2.5Lガソリン 2WD 13.8km/L
4WD 13km/L
25T Lパッケージ 2.5Lガソリンターボ 2WD 12.6km/L
4WD 12.2km/L

2代目のパワーユニットは2.2Lディーゼルターボに加えて、2Lと2.5L ガソリンエンジン、さらに2.5Lガソリンターボの計4種類が設定されていました。

新型の燃費性能は、さすがに2代目のディーゼル車にはかなわないものの、2.5Lガソリンと同ターボ車だけでなく、2Lガソリン車よりも良好。これは、マイルドハイブリッド化がもたらした恩恵に違いありません。

2代目CX-5▲こちらが2代目CX-5。生産期間は2016年12月~2026年5月
 

新型CX-5の燃費を同程度のサイズであるRAV4、CR-Vと比較

では新型CX-5は競合となる他のミドルサイズSUVと比べても燃費が良いと言えるのでしょうか?

2026年に発売された新型トヨタ RAV4(5代目 ※国内)、ホンダ CR-V(6代目)と比較してみましょう。

世代 グレード パワーユニット 駆動方式 WLTCモード燃費
新型CX-5 S 2.5Lマイルドハイブリッド 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L
新型RAV4 Z 2.5Lハイブリッド 4WD 22.5km/L
アドベンチャー 4WD 22.9km/L
新型CR-V e:HEV RS 2Lハイブリッド 2WD 19.8km/L
4WD 18.2km/L
世代 グレード パワーユニット 駆動方式 WLTCモード燃費
新型CX-5 S 2.5Lマイルドハイブリッド 2WD 15.2km/L
4WD 14.2km/L
新型RAV4 Z 2.5Lハイブリッド 4WD 22.5km/L
アドベンチャー 4WD 22.9km/L
新型CR-V e:HEV RS 2Lハイブリッド 2WD 19.8km/L
4WD 18.2km/L

RAV4とCR-Vともに、モーター走行が可能なストロングハイブリッド車です。マイルドハイブリッドである新型CX-5が燃費性能でかなわないのは仕方ないところでしょう。

RAV4とCR-V▲RAV4はハイブリッドまたはプラグインハイブリッド、CR-Vはハイブリッドのみ設定。いずれもモーターを積極的に使うシリーズ・パラレル式ハイブリッド

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トヨタ RAV4(5代目)

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ホンダ CR-V(6代目)

しかし、マイルドハイブリッドはストロングハイブリッドより構造がシンプルで、車両価格を抑えやすいのが利点。RAV4の新車車両本体価格は450万円~、CR-Vは約512万円~であるのに対して、新型CX-5は330万円~と120万円以上も安くなっています

一般的な使用方法の場合、この車両価格差を燃費性能で埋めるには、少なくとも20万km以上を走る必要がある計算。毎月の走行距離が500kmなら33年以上、1000kmと長めに走る人でも16年以上かかります。

つまり、初期費用を含めたコストでは新型CX-5が有利と言えるでしょう。

田端邦彦

著者・田端邦彦新型CX-5のマイルドハイブリッドにはガソリン車独特のテイストがあり、マツダらしい走りを楽しめるのも魅力です。

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好燃費でブレない安定感! 新型CX-5の走りが良い理由を解説

マイルドハイブリッドは、低コストで燃費を高められるシステム。ただ、新型CX-5の魅力はマイルドハイブリッドだけにとどまりません。走りの質も洗練されています

ここからは、新型CX-5の走りが優れている理由について解説しましょう。

  • 理由①:エンジンの持ち味を生かす絶妙なモーター制御
  • 理由②:G-ベクタリングコントロールとの相性も抜群
  • 理由③:i-ACTIV AWDで4WDの燃費性能も向上

理由①:エンジンの持ち味を生かす絶妙なモーター制御

CX-5の2.5Lガソリンエンジンは、上り坂などでもグイグイ進む力強さと高速走行時のノビに定評があるユニットです。新型の「e-SKYACTIV G 2.5」では、走りの楽しさとエコを両立。小型モーターと組み合わせることで、発進時や低速域も得意分野になりました

イメージどおりに加速してくれるから、追い越しや発進時などの加速もスムーズ。2代目で設定のあった2Lガソリンや2.2Lディーゼルターボの長所を兼ね備えたパワーユニットと言えるでしょう。

新型CX-5 マイルドハイブリッドシステム▲新型CX-5では24Vのマイルドハイブリッドシステムを採用。減速時の電力回生やモーターアシストによって、なめらかな走りと燃費の両立を図っている

理由②:「G-ベクタリングコントロールプラス」との相性も抜群

新型CX-5の「G-ベクタリングコントロールプラス」も、走りが良い理由のひとつ。これは、ハンドル操作に応じてエンジンとブレーキを自動制御し、コーナリングの安定性を高めてくれる技術です。

その恩恵は多岐にわたります。車体の揺れが少ないため、乗り心地がよくなり、ドライバーの負担軽減にも効果的。長距離運転での疲労や乗員の車酔いを抑えてくれます。

さらに、無駄なハンドル操作が減るので、間接的に燃費性能にも寄与。マツダ車ファンから「運転が上手くなったように感じる」と評される、優れたシステムです。

理由③:「i-ACTIV AWD」は悪路だけでなく舗装路でも活躍

新型CX-5の4WD車に搭載される「i-ACTIV AWD」は、路面状況などに合わせて四輪へのトルク配分を自動的に調整してくれるシステムです。

悪路での走破性向上はもちろん、前述のG-ベクタリングコントロールプラスと協調制御することで、舗装路でのコーナリングや直進安定性もアップ。さらに不要なときは後輪に駆動力を伝えないため、燃費向上にも役立ちます

i-ACTIV AWD▲走行性能に優れたi-ACTIV AWDは「オンロードしか走らない」という人にも役立つだろう
 

新型CX-5は中古車で買える? 高コスパな2代目の中古車にも注目

非常に魅力的な新型CX-5ですが、購入を検討するなら、新車だけでなく中古車の情報も気になるところ。

原稿執筆時点でカーセンサーに掲載されている中古車はまだありませんが、メーカー公式サイトによると新車の工場出荷時期目処は「1.5~2ヵ月程度」となっています。順調にデリバリーされれば、中古車は徐々に増えていくことでしょう。

前述のとおり、新型はパワートレインに差はないため、グレードや装備、カラーなど希望に合った物件が見つかったなら、積極的に狙っていきたいところです。

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マツダ CX-5(3代目)
※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。

一方で、コストを抑えてCX-5を手に入れたい人、早くCX-5に乗りたい人は、先代となった2代目に注目するのも一案。

2代目も依然として素晴らしい車であり、パフォーマンスは今も一線級と言って過言ではありません。

2代目CX-5▲新型CX-5と2代目はよく似たデザイン。2代目を選んでも古さを感じることはないはず

2代目CX-5の魅力は? いま注目したい理由を解説

2代目CX-5には、独特の魅力がたくさんあります。例えば、パワーユニットが豊富で、好みに合わせて選べる点。特に新型では設定のないディーゼルターボを選べるのは、パワフルな走りを好む人にとって大きな魅力でしょう。

さらに、年式によっては「フィールドジャーニー」や「エクスクルーシブモード」といった個性的な仕様もラインナップ。こちらも中古車で好みに合う仕様が見つかれば狙い目です。

そして、なによりも初期費用を低く抑えられるのは最大の魅力。2026年4月時点の中古車の平均総額は250万円前後とお値頃で、流通数も約2900台と豊富です。

田端邦彦

著者・田端邦彦モデルチェンジ直後の現在は、年式が新しく、走行距離の少ない物件を狙えるラストチャンスかもしれません。

オススメの選び方①:価格を抑えたいなら「20S」

CX-5 20S▲グレードによる外観の差異が少ないのもCX-5の美点

新車での販売価格帯は、ディーゼル車の方がガソリン車より30万円ほど高めでした。そのため、同じ予算で狙うなら、中古車でもガソリン車の方がコンディションの良い物件を見つけやすくなっています

ということで価格重視、かつ程度も妥協なく選ぶなら、2Lガソリン車がオススメです

2代目CX-5 コックピット▲ドライバーが運転に集中できるレイアウトにこだわった、2代目CX-5のコックピット

価格帯は総額で約130万~445万円。例えば、走行距離3万km以下の「20S プロアクティブ」なら、総額230万円前後から探せます。デビュー直後の前期型ですが、基本的な設計も後期型と変わりません。

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マツダ CX-5(2代目) × 20S系

オススメの選び方②:ディーゼル車が欲しいなら前期型がコスパ良し

2代目CX-5 ディーゼル車▲2代目CX-5の中古車市場では、ディーゼル車が約7割を占める

力強いのに静か、燃費も良好と評判が良かった2代目CX-5のディーゼル車。中古車市場の物件数も豊富で、選びやすい状況にあります。

動力性能で選ぶなら2021年12月以降の改良型がベストですが、今のところ中古車市場での価格もやや高め。コスパにも優れているのは2021年11月以前の前期型でしょう。

2016年12月と2020年12月の改良で最高出力が高められていますが、それ以前の初期モデルでも175psと日常使いで不満を感じることはないはずです。

2代目CX-5 シート▲シートは乗員の体幹をしっかりと支える形状とし、安心感と快適性を向上。なお、Lパッケージではピュアホワイトのシート表皮が採用されている

価格帯は総額で約100万~400万円。一例を挙げると、走行距離3万km以下の「XD Lパッケージ」が総額200万円前から探せます。

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マツダ CX-5(2代目) × 2016年12月~2021年11月 × ディーゼル車

オススメの選び方③:個性にこだわるなら「フィールドジャーニー」

フィールドジャーニー▲フィールドジャーニーは2021年12月に追加されたグレード。ドライブモードに「オフロードモード」が備わる

2代目CX-5ではモデルライフの後半、個性的な仕様が追加設定されました。そのひとつが、オフロードを意識したスタイルに仕上げられた「フィールドジャーニー」です。

シルバーのバンパーガーニッシュやオールシーズンタイヤなど、それまでの都会派CX-5とはひと味違うルックスが特徴。特に、アウトドアを好む人にはオススメです。

フィールドジャーニー 内装▲フィールドジャーニーの内装。アクセントカラーとして、シートステッチやパイピング、エアコンルーバーにライムグリーンを採用

価格帯は総額で約200万~445万円。走行距離3万km以下なら総額280万円前後から見つけやすくなります。

ただ、流通数は約70台と、あまり多くありません。気になる物件を見つけたら早めの行動が吉でしょう。

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マツダ CX-5(2代目) × フィールドジャーニー系

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マツダ CX-5(2代目)
文/田端邦彦 写真/マツダ、トヨタ、ホンダ
※記事内の情報は2026年6月4日時点のものです。
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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