フィット ▲新型発売で話題のホンダ フィット。でも、ほっこりフェイスの前期型もまだまだ魅力十分!(写真は新型)

新型登場で注目の4代目フィット。まだまだ前期型だって魅力たっぷり!

今年で誕生から25年を迎えたホンダのコンパクトカーであるフィットが、2026年7月10日にマイナーチェンジしました。

現在販売されているのは、2020年に登場した4代目です。

歴代がスポーティな雰囲気を強めることで好評を博してきたのに対し、4代目では数値では表せない「4つの心地よさ」を提案。「ホーム」「リュクス」「クロスター」といったライフスタイルに合わせた5タイプを設定(※発売時)するなど、大きく方向転換しました。
 

フィット ▲多様化するユーザーニーズに合わせ様々なバリエーションを用意した4代目。写真はSUVテイストの「クロスター」

今回のマイナーチェンジでは、グレード体系を「X」「Z」「RS」「クロスター」の4つに整理し、主力の「Z」は、「RS」譲りのスポーティフェイスになるなどの変更が加えられています。

歴代のスポーティな雰囲気が好きなユーザーにとって新型はもちろん魅力的ですが、柴犬をモチーフとしたマイチェン前のほっこりフェイスだって、むしろカワイイという声も聞こえてきそうなほど素敵。実は筆者は結構好みだったりします。

中身はまだまだ新鮮ですし、運転のしやすさや室内空間の使い勝手はほとんど同じ。そこで今回は、マイチェン前の前期型の中古車事情を徹底調査してみましょう!
 

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ホンダ フィット(4代目)
 

フィット(4代目)は前期型だってまだまだ魅力たっぷり!

フィット ▲スポーティ路線から、柴犬をモチーフとした優しい雰囲気へと生まれ変わったフィット(4代目)

歴代フィットは、ガソリンタンクを前席下に配置した「センタータンクレイアウト」を採用することで、圧倒的な室内空間や、シートアレンジの豊富さ、低重心が生み出す安定感のある走りなどが支持され、何度も国内販売ランキングのトップを獲得してきた人気モデルです。

人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限にすることで、クルマのスペース効率を高めるホンダのクルマづくりを体現する存在として、2002年には、それまで33年連続トップだった王者「カローラ」から首位の座を奪ったのは衝撃でした。
 

フィット ▲フィット伝統の「センタータンクレイアウト」を踏襲し、コンパクトカーとは思えない広い室内空間を実現。後席はチップアップ機能も備え背の高い荷物を縦に積むことも可能

今回のマイナーチェンジでは、基本グレードの「ベーシック」が「X」に、販売のメインである「ホーム」が「Z」へと変わりグレード体系がわかりやすくシンプルに。

パワートレインは、1.5LガソリンエンジンにCVTを組み合わせたガソリンモデルと、1.5Lエンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」の設定は変わらないですが、スポーティな「RS」とSUVテイストの「クロスター」はe:HEV専用モデルとなりました。

さらに、Honda CONNECTディスプレイ+ETC 2.0車載器や、ワイヤレス充電器、シートヒーターやステアリングヒーターを標準装備するなど機能を向上。

「Z」は前述のとおり、「RS」譲りのシャープなフロントグリルや前後バンパーを装備し、インテリアには本革巻き3本スポークを採用するなど、スポーティな雰囲気を高めています。
 

フィット ▲「ホーム」から名称を変更し販売メインとなる「Z」。「RS」譲りのスポーティなデザインを採用する

2020年に登場した際のグレード体系は次のとおり。

  • ・ベーシック:シンプルかつベーシックな素モデル
  • ・ホーム:生活に馴染むデザインと快適性を備えたメイングレード
  • ・ネス:毎日をアクティブに過ごしたい“ちょいスポーティ風”
  • ・クロスター:ルーフレールや樹脂製オーバーフェンダーなどSUVテイスト
  • ・リュクス:洗練さと上質さを備えた高級グレード

ホンダは様々なユーザーニーズに合わせたきめ細かな展開としたのでしょうが、選択肢が多いほどユーザーは混乱するもの……。ファミレスでなかなかメニューが決められないのと一緒(?)。

やや曖昧なポジションだった「ネス」は、2022年のマイナーチェンジで専用エアロや専用サスペンションを備えた「RS」と入れ替わりました。
 

フィット ▲2022年に追加された「RS」。専用エアロだけでなく、サスペンションチューニングも行うことで走りもスポーティ

「RS」は1974年の初代シビックに設定されたホンダ伝統のスポーティグレード。現在でもフィットやシビックの他、SUVの「ヴェゼル」や軽自動車「N-ONE」にも設定されている“ちゃんとスポーティ”なグレードです。

サーキット走行までを視野に入れた体育会系の「タイプR」とは異なり、水上を帆走するように悠々と気持ちよくハイウェイを走る、そんな爽快な走りへの思いが込められています。
 

フィット ▲1974年に登場した伝統のスポーティグレード「RS」。いまでは多くのモデルにラインナップを拡大し人気となっている

なお、2022年のマイナーチェンジでは、「ベーシック」、「ホーム」、「リュクス」のフロントグリルが変更され、フロントノーズがすっきりと見える端正なデザインを採用しました。

また、ガソリンモデルでは、排気量が1.3Lから1.5Lへとアップ。トルクフルでゆとりある走りになったほか、e:HEVモデルも、モーターの最高出力を123ps(+14ps)へとアップさせることで、より“電動感”が高まり力強くスムーズな加速を実現しています。
 

フィット ▲2022年のマイナーチェンジでフロントノーズをすっきり見えるように形状を変更。ガソリン車は排気量をアップしゆとりある走りに

安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は2020年から全タイプで標準装備でしたが、2022年のマイナーチェンジでは、渋滞運転支援機能急アクセル抑制機能が追加されています。

なお、極細のフロントピラーや水平基調で視認性の高いフロントビュー、包み込むような「ボディスタビライジングシート」、足が組み替えられるほど広い後席などは従来どおり。
 

フィット ▲ノイズレスでスッキリと広い視界はフィットの美点。Aピラーの細さにこだわるなど運転のしやすさはトップクラス

こうして見てみると、マイナーチェンジ前のモデルだって、まだまだ現役バリバリなのがおわかりいただけるのではないでしょうか?

マイナーチェンジ後の新車価格は180万6200~295万5700円ですが、中古車平均相場は170.5万円、価格帯は57.8万~299.8万円。流通台数も2226台と豊富なので、お手頃に4代目フィットを手に入れるには、かなりオススメのタイミングと言えそうです。

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ホンダ フィット(4代目)×~2026年7月
 

中古車のオススメ①:手っ取り早く、ちょうどいいフィットを求めるなら「ホーム」

フィット ▲基本装備が充実した「ホーム」。コスパも高く、多くの人にピッタリフィットするオススメのグレード

コストを最重視するのであれば「ベーシック」ですが、内装などにがシンプルすぎるというのも事実……。そこで、毎日使ううえで幅広いユーザーにオススメなのが「ホーム」です。

フルオートエアコンや充電用USBジャック、プライムスムース×ナチュラルテキスタイルの専用内装、助手席シートバックポケット……などなど、しっかりと揃っているので、買った後の満足度は大違いです。

中古車であれば、「ベーシック」よりも流通台数が豊富なので、自分の条件にピッタリとあった1台を見つけやすくなっています。

さらに、上質な内外装の20周年特別仕様車「カーサ/メゾン」、2023年に登場した精悍な表情の特別仕様車「ブラックスタイル」などを選ぶこともできますよ。
 

フィット ▲爽やかなホワイトのインテリアを採用。荷室の広さや室内の使い勝手など、フィットの美点は前期型でもしっかりと味わえる

流通台数は1149台。支払総額は102万~284万円ほどですが、約120万円で、5万km以下・修復歴ナシのガソリン車を見つけることができます。

なお、個人的なオススメはハイブリッドモデルの「e:HEV」

ホンダ独自のハイブリッドシステムであるe:HEVは、走る状況に合わせてモーターのみ、モーターとエンジンの併用、エンジンだけと走行モードを細かく制御する賢さがウリ。燃費だけでなく、ドライバーの意図に忠実で走りがとっても気持ちいいんです。

中古車だとガソリン車と支払総額が大きく変わらないので断然こちらがオススメ。2022年のマイナーチェンジ後のモデルを選べば、登録から5年以内なのでさらに安心して使うことができます。
 

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ホンダ フィット(4代目) × 「ホーム」グレード ×~2026年7月
 

中古車のオススメ②:新型では廃止された「リュクス」で上質な内装を楽しむ!

フィット ▲フィット(4代目)に設定された高級グレードの「リュクス」。上質な内外装がポイント

続いては、フィットをファーストカーとして使いたい人にオススメの「リュクス」をチェックしてみましょう。

シートやステアリングに本革をあしらい、専用の16インチアルミホイールを装備することで高級感をプラスしたリュクスは、これ1台で済ませたいけれど、装備や質感は妥協したくないダウンサイザーにもぴったり。

特に、落ち着いたライトブラウンの内装色はリュクスだけのカラー。アームレスト付きセンターコンソールボックスやワイヤレス充電器なども備えており使い勝手は◎。

広い室内や運転のしやすさ、日々の使い勝手の良さに目からうろこなのではないでしょうか。
 

フィット ▲キルティング加工が施された本革シートも装備。写真のライトブラウンの他、ブラックも選ぶことができる

流通台数は101台とちょっと少なめ。支払総額は108万~260万円ほどですが、150万円前後が狙い目といったところ。この価格帯で、程度の良い認定中古車も見つけることができますよ。

リュクスはマイナーチェンジで廃止となってしまったので、ちょうどいい、ちょっといいフィットを手に入れるのであれば、早めに動くのが良さそうです。
 

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ホンダ フィット(4代目) × 「リュクス」グレード ×~2026年7月
 

中古車のオススメ③:納車待ちせずさくっと「RS」を手に入れるなら、“前期型”のRS!

フィット ▲大きく装備内容が変わっていない「RS」は、中古車でお得にさくっと手に入れるのもオススメ!

最後は、2022年に追加されたスポーティグレード「RS」を見てみましょう。

今回のマイナーチェンジでも引き続きラインナップされており、フロントグリルやリアライセンスガーニッシュがピアノブラックに、インテリアではステアリングやスエードコンビシートにレッドステッチをあしらうなどの改良が行われました。

しかし走行性能はほとんど変わっていないので、RSの走りを手軽に楽しみたいのであればマイナーチェンジ前のモデルも全然アリ!

スムーズで気持ちのいい走りのe:HEVもいいですが、ガソリン車も選ぶことができるのも中古車のポイント。バッテリーやモーターを搭載しないことで約100kgも軽く、軽快な走りを楽しめます。

残念ながらMT車は用意されていませんが、最高出力118ps/最大トルク142N・m(kg・m)を発揮し、高回転まで気持ちよく回る「i-VTEC」を採用することで操る楽しさを感じさせてくれます。

なお、ハイブリッド車はアクセルオフ時の減速力を4段階で選択できる「減速セレクター」に加え、NORMAL/SPORT/ECONの3つのドライブモードスイッチを専用装備しています。
 

フィット ▲「RS」では、エンジンブレーキのように減速力を高めることで走りの一体感を生む減速セレクターや、ドライブモードスイッチも備える

流通台数は189台で、支払総額は160万~280万円ほど。

ガソリン車はかなり希少でわずか21台! 支払総額は180万円から244万円なので、条件に合うモデルが見つかったらすぐに動くのが吉。

イマドキ200万円前後で実用性も申し分ないスポーティハッチは、かなり希少な存在ではないでしょうか? なお、4WDは設定されないのでその点だけご注意ください。
 

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ホンダ フィット(4代目) × 「RS」グレード ×~2026年7月
文/ハシモトタカシ 写真/ホンダ
※記事内の情報は2026年8月6日時点のものです。
※記事中の車両に関する数値表記は、新車時のメーカー発表カタログ値です。 ※運転支援機能には限界があります。路面や天候等の状況によっては作動しない場合がりますので、機能を過信せず安全運転を心掛けてください。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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