ランドクルーザー300


老若男女問わず「憧れの車」に挙げられる、初代トヨタ ランドクルーザー300(ランクル300)。現行ランクル・シリーズの頂点に当たる本格クロスカントリーSUVですが、2026年10月にマイナーチェンジ(一部改良)が実施されました。

では、いったい何が変わったのか? そして、新しくなったランクル300は買いなのか?
改良モデルの中身をチェックしていきましょう。

サクッとまとめ

【2026年10月の改良】目玉は国内でシリーズ初となるハイブリッド車の設定
【過去の改良】2025年3月にも改良を実施
【2025年3月の改良】トピックは装備類・盗難防止機能の拡充

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トヨタ ランドクルーザー300(初代)
 

2026年10月にランクル300がマイナーチェンジ! 主な改良点は4つ

今回の主な改良点は、次の4つ。パワートレインの追加・廃止に伴って、各グレードの仕立ても見直されています。

  • ①シリーズで国内初導入! ガソリン車に代わってハイブリッド車を設定
  • ②GXグレードを見直し。ディーゼル専用のオフロード仕様に変更
  • ③ラインナップが変更。中間の2グレードが廃止
  • ④快適装備・安全装備の拡充と、ボディカラーの変更

① シリーズで国内初導入! ガソリン車に代わってハイブリッド車を設定

改良の目玉は、ランクル・シリーズでは国内初となるハイブリッド車の導入。従来の3.5Lガソリンツインターボエンジンが廃止され、同エンジンを用いた「パラレル式」のハイブリッドが設定されています。

これはエンジン走行をモーターでサポートするシステムですが、それでもWLTCモード燃費は9.4km/Lまで向上。さらに、790N・mという超強力なトルクで、舗装路での加速とオフロードでの操縦性もパワーアップしています。

ハイブリッド車が設定されるのは上級グレードの「ZX」、スポーティグレードの「GRスポーツ」。新たな装備類が追加されており、上質さが強調されています。

ハイブリッド車の主な標準装備

  • ●漆黒メッキ加飾付きフロント/リアエアロバンパー(ZX)
  • ●フレキシブルデッキボード
  • ●アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付き)
ランドクルーザー300▲ハイブリッド車のZX。前後のエアロバンパーに漆黒メッキ加飾が加えられ、シックな雰囲気に。電動パワーステアリングが搭載され、運転しやすくなったのもポイント
ランドクルーザー300▲荷室を上下2段に分割できるフレキシブルデッキボード。床面がフラットになるので長尺物も積みやすく、跳ね上げれば背の高い荷物も積載可能

② GXグレードを見直し。ディーゼル専用のオフロード仕様に変更

エントリーグレードの「GX」の立ち位置も刷新され、オフロードでの実用性に特化したグレードに仕立てられています。

具体的には、パワーユニットをガソリンエンジンから3.3Lディーゼルツインターボ車に変更。さらに、メーカーオプションであった「電動デフロック」やアルミサイドステップなどが標準化されています。

ランドクルーザー300▲ラジエターグリルはブラックのメッキ加飾付きに変更。「ランクル本来の魅力を体現したモデル」を目指し、よりタフな印象となっている

③ ラインナップが変更。中間の2グレードが廃止

ガソリン車の中間グレードである「AX」「VX」が廃止。GXとZX、GRスポーツの3グレード構成に、ディーゼル車とハイブリッド車を組み合わせた5モデル展開(全車4WD)となっています。

ランクル300の改良モデルのラインナップ・価格一覧

グレード パワートレイン 車両価格
GX 3.3Lディーゼルターボ 630万800円
ZX 3.3Lディーゼルターボ 875万500円
3.5Lハイブリッド 980万1000円
GRスポーツ 3.3Lディーゼルターボ 915万900円
3.5Lハイブリッド 1020万300円

④ 快適装備・安全装備の拡充と、ボディカラーの変更

装備類が拡充されたのもトピックです。道路・周辺の情報を通信で取得し、運転支援・注意喚起を行う「ITSコネクト」や「おくだけ充電」などを全車に標準装備。ZXとGRスポーツでは、次の装備も標準化されています。

ZXとGRスポーツで標準化された主な装備

  • ●ルーフレール(ブラック)
  • ●クールボックス
  • ●JBLプレミアムサウンドシステム(14スピーカー/12chオーディオアンプ)
  • ●リアシートエンターテインメントシステム
  • ●マルチテレインモニター
  • ●デジタルインナーミラー
  • ●前後方ドライブレコーダー
  • ●タイヤ空気圧警報システム(TPWS)
ランドクルーザー300▲ペットボトル飲料などを保冷できるクールボックス。なお、ディーゼル車はハイブリッド車より深底となっている

ボディカラーのラインナップも変更されており、標準色に「ニュートラルブラック」、オプション色に「プラチナホワイトパールマイカ」が追加。一方で「プレシャスホワイトパール」など計4色が廃止されています。

ランドクルーザー300▲廃止されたボディカラーの「ダークレッドマイカメタリック」。他にも「ブラック」と「ホワイトパールクリスタルシャイン」も選べなくなった

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トヨタ ランドクルーザー300(初代) × 2026年10月以降
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ランクル300のマイナーチェンジ一覧。過去の改良を紹介

初代ランクル300は2021年8月に登場し、5年以上が経過していますが、今回のマイナーチェンジ以前に受けた改良は2025年3月の一度きり。その内容も、振り返ってみましょう。

2025年3月の改良:装備類を拡充。盗難防止機能も強化

2025年3月の改良は、主に法規対応が中心でした。具体的な改良点は次のとおりです。

  • ●衝突被害軽減ブレーキ機能の強化
  • ●イベントデータレコーダーの対応
  • ●サイバーセキュリティへの対応
  • ●ディーゼル車の路上走行時の排出ガス規制(RDE)対応

見逃せないのは、盗難防止機能の拡充です。指紋認証スタートスイッチが全車に標準装備。車両の始動をロックする「マイカー始動ロック」やスマートキーの位置を認識して開錠や始動に制限をかける「スマートキー測距システム」も導入されています。

また、大型なインフォメーションディスプレイとディスプレイオーディオも採用。中間~上級グレードでは、より先進的な雰囲気が演出されています。

装備 サイズ 設定
インフォメーションディスプレイ内蔵 TFT カラーメーター 7インチ GX/AX
インフォメーションディスプレイ内蔵 TFT カラーメーター 12.3インチ VX/ZX/GRスポーツ
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応) 8インチ 全車に標準設定
ディスプレイオーディオ Plus(コネクティッドナビ対応) 12.3インチ GXを除く全車にオプション設定

ランドクルーザー300▲12.3インチのディスプレイオーディオ Plus。なお、2026年10月の改良でZXとGRスポーツには標準化されている

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トヨタ ランドクルーザー300(初代)
 

早く乗り出したいなら、マイナーチェンジ前のランクル300もアリ!

ハイブリッド車が追加されて、さらに走行性能が進化したランクル300。文句なしに「買い」といえる1台に仕上がっていますが、ひとつ大きな問題が。それは、納車待ち。以前から納車待ちが発生している大人気車であり、今回の改良で納期がさらに延びる可能性があります。

そこで注目したいのが、ランクル300の中古車です。現在はマイナーチェンジ前のモデルが中心ですが、基本となるデザインは一緒ですし、走行性能や装備類も十分以上です。

中古車の流通台数は約430台と、本格クロカンSUVとしては比較的多め。価格は総額で約760万~1650万円とプレミア価格ですが、改良モデルの車両価格がアップしたこともあって、物件を精査すれば同程度の予算で検討できます。

綱島 剛

ライター・綱島 剛新車の納車待ちが数カ月程度なら改良モデルを選ぶのも手ですが、年単位の待ちとなるなら中古車を本命の選択肢とするのもアリでしょう。

選び方①:自然なフィーリングが好みならガソリン車の「ZX」

ランドクルーザー300▲スーパークロームメタリック塗装の20インチアルミホイールや、メッキのエアロバンバーなどで高級感も演出する「ZX」

中古車でランクル300を検討するなら、新車で選べなくなったガソリン車を選ぶのも一案でしょう。他のパワートレインより中古車価格が控え目で、流通台数も多いため、物件を探しやすくなっています。

中でもイチオシなのは、豪華装備の上級グレード「ZX」。1~2列目には「快適温熱シート」と「シートベンチレーション」によって暑い日も寒い日も快適ですし、3列目にはリクライニング機能付きの電動シートで使い勝手も良好です。

搭載する3.5Lガソリンターボは、高速域でノビのある加速を発揮してくれるので、長距離ドライブも快適。改良モデルのハイブリッド車ほど力強くはありませんが、ガソリン車ならではの自然な走行感覚は「ランクルでのんびり旅したい人」という人にマッチするでしょう。

ランドクルーザー300▲シート表皮は本革。運転席と助手席は電動8ウェイシートとなる

ガソリン車のZXは約330台が流通し、総額870万円前後から探すことが可能。走行距離5万km以下の個体も総額1000万円以下で探すことができます。

ただ、リーズナブルなのは盗難防止機能が強化される前のモデル。予算に余裕があるなら、2025年3月以降のセキュリティ対策が向上している物件を検討するのがオススメです。

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トヨタ ランドクルーザー300(初代) × ZX

選び方②:爽快なクルージングを楽しむならディーゼル車の「GRスポーツ」

ランドクルーザー300▲専用のラジエターグリルや前後バンパー、ロゴエンブレムなどを採用した「GRスポーツ」

中古ランクル300で長距離ドライブを楽しみたいなら、ディーゼル車の「GRスポーツ」が有力候補でしょう。

ランクル300の乗り心地は本格クロカンSUVながら舗装路でも快適。ただ、ボディが重い分、走行感覚は独特です。他のSUVでみられるスポーティな走りとは趣が異なり、重厚でゆったりとしています

その“クルーザー”のような乗り味は、トルクフルなディーゼルと好相性ですし、GRスポーツの引き締まった足回りは舗装路でも実力を発揮。直進安定性も抜群なので、高速道路を心地よく巡航することができるはずです。

ランドクルーザー300▲GR専用として「ブラック&ダークレッド」の内装色も設定。インテリアの加飾も切削カーボン調となる

中古車流通台数は約10台と少なめ。価格は総額で約940万~1420万円です。

物件を詳しく見ると、JBLプレミアムサウンドシステムやルーフレールなど、当時はオプションだった装備が付いた個体も散見されるので、装備と価格のバランスを踏まえて選ぶと良いでしょう。

日本が誇る高級車でもあるランクル300。手に入れることができれば、日々の暮らしがいっそう華やかで楽しくなること間違いなしです。

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トヨタ ランドクルーザー300(初代) × GRスポーツ ディーゼルターボ

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トヨタ ランドクルーザー300(初代)
文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年10月6日時点のものです。
綱島 剛

自動車ライター・編集

綱島 剛

編集プロダクションを経てカーセンサー編集部に所属。「日刊カーセンサー」のデスクを経て、2016年に独立した。現在は某住宅情報誌の副編集を務めながら、ライター・編集として車や住宅、防災など生活に関わる記事を制作。最近ではキャンピングカーに注目し、情報収集にいそしんでいる。

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