スバル ステラ≪モデル概要&購入アドバイス編≫
2010/04/16
乗る人みんなの使いやすさを追求して
ユーティリティ性を高めた軽トールワゴン
モデル概要
独自の車作りにこだわるスバルだが、軽市場でトールワゴンをラインナップしないのは大きな損失。そこでR2をベースに開発されたのが、ステラである。トールワゴンとしては全高も室内の広さも傑出しないが、後席と荷室容量のバランスが良い。開発は子育て中の女性視点で行われ、チャイルドシートの使いやすさに配慮した後席ドアの開き角や、ベビーカーの積載スペースを考慮した荷室容量の設定など、具体的なシーンを想定した使い方の作り込みが行われている。
バリエーションは、カジュアルな標準グレードのほか、スポーティ感を高めたカスタム、プレミアム感をプラスしたリベスタの3タイプを展開する。
メカニズム
直4DOHCエンジン+CVTが中心
直列4気筒エンジンを全グレードに採用。3気筒より回転バランスが良いため、アイドリング振動の少なさや、吹け上がりの軽快感は抜群だ。全グレードDOHC16バルブで、自然吸気(NA)エンジンには可変バルブタイミング機構も採用する。名称に“S”のつくグレードは過給器付きになるが、他メーカーのターボに対し、機械式のスーパーチャージャー(SC)を採用。トルク発生の遅れがなく、発進からリッターカー並みにトルクフルだ。
Lグレードに5 MTがある以外は、全グレードCVT。カスタムRSなど、SCエンジン搭載の上級グレードにはマニュアル変速モードも付く。
サスペンションは4輪ストラット式。SCエンジン搭載グレードには、フロントスタビライザーも採用されている。
ドライブフィール
スムーズな加速としなやかな乗り味
NAエンジン搭載グレードは全域滑らかで、中速域からしっかりトルクが出ている。しかし、せっかくステラを選ぶなら、今やスバルだけのラインナップとなったSC付きグレードが良いだろう。低速トルクを生かして低回転が常用できるため、想像以上に燃費性能に優れており、実用燃費はNAグレードとほとんど変わらない。乗り味は、サスペンションのストロークを巧みに生かしたしなやか系。特に後輪のドタバタ感が少ないため、上質な乗り心地が堪能できる。 NAグレードは乗り心地が良い半面、コーナリング時の姿勢変化がやや大きめ。SCグレードのほうが姿勢変化は抑えられている上に、ステアリングの応答性も良い。スバルらしいフットワークという面からも、SC付きがおすすめだ。
内外装
外観は3者3様、室内は使い勝手を重視
標準車のフロントマスクはプレーンなデザイン。カスタム系は横スリットのフロントグリルやスポイラー一体型バンパーの採用で、レガシィなどと共通のイメージを演出している。リベスタは大きな格子型グリルを採用。レトロモダンな雰囲気を作っている。サイドビューはガラスエリアが大きく、車内からの視界も全方位良好だ。ダッシュボードは航空機メーカーでもあるスバルらしく、航空機の翼をモチーフにしたデザイン。メーターパネルの上部に備えられた小物入れや、後席乗降用アシストグリップなど、装備にも独自の気配りが見られる。
デビュー時の上級グレードには200mmの後席独立スライド機構が付いていたが、2008年11月の一部改良の際にオプション設定に変更された。
購入アドバイス
狙い目グレード
流通量より乗り味や装備の充実度に注目
ドライブフィールを重視するならSCモデル。物件数はそれほど多くないので、比較的流通量が多い2007年式以前のカスタムRSが狙い目だ。最も多いグレードのLは探しやすいが、デビュー時は他グレードで標準だった後席ロングスライド機構などが省かれている。使い勝手を重視するなら、Lの次に豊富なカスタムRがおすすめだ。また、多彩な特別仕様車も狙い目。2008年5月に登場したリミテッドなど、快適装備を採用したモデルもある ので探してみよう。購入時チェックポイント
前オーナーの整備頻度も要チェック
日常の足として使われていた場合が多いステラ。きちんとメンテナンスが行われていなかったことも想定して、エンジンや足回りなどのチェックをしておくと安心だ。できれば試乗、無理でもエンジンをかけて異音のチェックなどを行なおう。リコール情報はいくつかあるが、対象台数が多いのはクランクプーリーの不具合。2006年5月から2007年6月に生産された車両の一部が対象なので、該当する場合は整備手帳で対策が行われたかを確認しよう。日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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