第152回 トヨタ ノア(旧型) 【おいしい中古車】
2010/11/05
■5ナンバー箱型ミニバンの大ヒットモデル
5ナンバーサイズの箱型ミニバンと聞いて、トヨタのヴォクシー/ノアを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。つまり、それだけ知名度が高く人気もある車なわけですが、旧型であればずいぶんとお安く手に入れることができるんです。ノアとヴォクシーはどちらも同じような車ですが、若々しくシャープなスタイリングのヴォクシーのほうが、やや人気が高いようです。となれば、狙い目なのはノアのほう。ヴォクシーじゃなきゃダメだという人は別ですが、少しでも安く程度の良いものを手に入れたいのであれば、断然ノアのほうがオススメです。
↑押し出しの強いヴォクシーに対し、ノアは親しみやすい顔つきが特徴。サイド回りは低重心、安定感を感じさせるブリスターフェンダーを採用している(左右)
ノアが登場したのは、2001年11月。タウンエースノア、ライトエースノアの後継モデルとしてデビューしました。開発のキーワードとなったのは「キュービック クリエーター」。
先進的なスタイルと快適な走りを高い次元で統合し、「21世紀の豊かなモビリティライフを創造する」という考えのもと、全乗員が心地良く、楽しく過ごせることを目指して開発されました。
パッケージはFFレイアウトとなり、フラットで低いフロアを実現。その分高い室内高を確保することができ、快適性がアップしたほか、自然な姿勢で乗り降りができるようになっています。また、両側スライドドアを採用したため、使い勝手の面でも大幅にレベルアップしています。
シートアレンジに関しても、2列目の2:1の分割スライド機構をはじめ、バリエーションが豊富。シチュエーションに応じて、シートのレイアウトを合わせることができます。また、レッグスペースもしっかり確保されているので、3列目に座っても閉塞感を感じることはありません。エンジンは2Lの直4 のみで、ミッションは4ATとなっています。
↑インパネは機能を中央に集め、優れた操作性を実現(左) 3列目も大人がしっかりと座ることができる(中) 両側スライドドアなので、乗降性もバツグン(右)
■修復歴なしで30万円以下の中古車も!
さて、そんなノアではありますが、旧型となってから3年たったこともあり、今ではかなり狙いやすくなっています。例えば2003年式、走行8.1万kmで修復歴なしの2.0X Vセレクション。この中古車が29.8万円です。しかもナビTV付きなのだからよりオトクってものです。これがヴォクシーになると、人気が高いこともあってこうはいきません。この価格だと走行10万kmオーバーや修復歴のある中古車が当たり前です。基本的な部分は同じなので、おいしい度でいえばノアのほうがオトクなんです。
また、これはヴォクシーにもいえることですが、とにかく流通量が豊富にあります。つまり、じっくり選ぶことができるわけで、たとえ欲しい中古車が売れてしまっていても、似たような中古車が必ずあるはずです。なにせ全国で1000台以上ありますから。そもそも安い点も魅力ですが、流通量の面でも旧型ノアは狙い目なんです。
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第152回 トヨタ ノア(旧型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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