第164回 スズキ キザシ(現行型) 【おいしい中古車】
2011/02/04
■世界を視野に入れた高級セダン
みなさんスズキというメーカーに、どんなイメージをおもちでしょうか? ワゴンRなどの印象が強いため、「軽自動車のメーカー」という方がほとんどだと思います。そんな印象が関係しているのか、スズキが世界に向けて送り出した高級セダン「キザシ」が、早くも狙いやすい価格になってきました!スズキのフラッグシップモデルとなるキザシがデビューしたのは、2009年10月のこと。車名の「キザシ」には、「世界の市場に向け、新しい車作りに挑戦する」という思いが込められています。
エクステリアは、ヘッドランプからリアコンビランプまで張りのあるショルダーラインを取り入れ、車格感のある力強さとスポーティさを表現している(左右)
そんなキザシが目指したのは、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地の両立です。ハンドリングに関しては、欧州や北米でテストを重ね、徹底的に磨き上げられており、乗り心地に関しても、リアにマルチリンク式サスペンションを採用するなど、トコトンこだわって付く作られています。
それだけに新車価格は300万円近いのですが、装備やこだわりを知れば必ず納得できるはずです。まずは静粛性に関してですが、車体各部に吸音・遮音対策を施すのは当たり前として、ドアウェザーストリップには2重シールを採用し、風騒音等も低減させているのです。
さらにリアフェンダー内側の吸音材に軽量不織布タイプを採用するなど、ロードノイズを低減させることにもこだわりが見られます。また、快適・安全装備においては、クルーズコントロールやパーキングセンサー、運転席・助手席パワーシート、左右独立温度調節機能付きフルオートエアコン、9エアバッグ、そしてESPまで装備されています。
エンジンは2.4Lの直4のみで、ミッションはFF/4WD問わずCVTを採用。このCVTはMTモードを備えているほか、ステアリングにはパドルシフトも付いているので、好みのタイミングでシフトチェンジを楽しむことも可能です。
上質感を前面に押し出したインテリアは、オーナーを心から満足させる仕上がりになっている(左・中) エアバッグが9つ装備されるなど安全性も高い(右)
■早くも100万円台の中古車が登場!
そんなキザシですが、登場からまだ1年ちょっとというのに、早くも200万円以下の中古車が登場してきました。走行距離0.3万km、修復歴なしで198万円です。新車時価格が278.8万円なので、約80万円安いことになります。まだ慣らし運転というような走行距離なのに、100万円近く安いわけです。しかも、純正のHDDナビやETCまで付いていてこの価格なんですから、オトク感はかなりのものです。
この安さは、スズキ=軽自動車メーカーというイメージが強いゆえに、認知度が低くなってしまったことが要因かもしれませんが、それだけに、人とは違った高級車をお求めの方にぜひオススメしたい一台です。受注生産ということもあり、希少性の高さは折り紙つきです。メルセデス・ベンツやBMWより注目度は高いのではないでしょうか。
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第164回 スズキ キザシ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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