第215回 マツダ アクセラ(現行型) 【おいしい中古車】
2012/03/30
■走りと環境性能が進化したスポーツセダン
セダンとハッチバックなど、ふたつのボディタイプをラインナップしつつも、片方だけが注目を浴び、もう片方は存在すらあまり知られていない。そういった車は、ある意味影の存在ともいえますが、中古車になれば、その分おいしくなることもあります。今回は、そんなマツダのスポーツセダン、アクセラをご紹介します。アクセラの2代目(現行型)が登場したのは、2009年の6月。アクセラは、マツダの年間販売台数の3分の1以上を占める主力車種ですが、歴史や知名度もない車がここまで売れたのは、車自体が高い魅力を備えていたからにほかならないでしょう。
デザインコンセプトは“アイデンティティの継承と、エクスプレッシブ(表情豊かな)への進化”。初代を継承しつつ、よりエモーショナルなデザインを実現(左・右)
そんな車の2代目となれば、期待が高まるのは当然です。開発のコンセプトは、“再びカスタマーの期待を超える”こと。その結果登場したアクセラは、スポーティな走りが進化したほか、インテリアは質感や機能性が大きく向上、さらに高い環境性能も兼備して登場しました。
なかでも最大のポイントは「i-stop」の採用でしょう。これは信号待ちなどの停止時にアイドリングをストップする機構のことで、燃費を向上させ、地球環境にも優しいシステムです。しかも、燃焼エネルギーを利用することで、エンジンの再始動時間が、一般的なアイドリングストップ機構の半分となる、約0.35秒を達成。違和感のない仕上がりとなっています。
エンジンは、直4の1.5Lと、同2Lの2種類。i-stopは、2Lの2WDモデルに搭載されています。ミッションは、1.5LモデルがCVT、2Lの2WDモデルは5AT、4WDモデルが4ATとなっています。なお、2011年9月のマイナーチェンジ後の2L(2WD)モデルには、スカイアクティブテクノロジーが投入されたほか、ミッションが6ATに変更されています。
装備面では、今の時期にとても重宝する花粉除去フィルター付きフルオートエアコンを全車に標準装備。運転席と助手席それぞれで、任意の温度設定ができるのも大きなポイントです。
インパネまわりは、視覚的な広がり感を演出(左) シートはブラックを基調とした2種類の布シートを設定(中) エコドライブの効果を表示するモニターも装備(右)
■セダンの不振は、マツダの売れ筋モデルをも飲み込んだ
さて、そんな魅力満点なアクセラも、セダン不遇の時代には勝てなかったか、登場から3年未満であるにもかかわらず、中古車は早くも狙い目といえる存在になってきました。例えば、i-stopシステムを備えた2Lモデルの20E。このグレードの当時の新車価格は205万円ですが、走行4.8万km+修復歴なしの中古車が、117万円で売られているのです。
しかもナビやバックモニター、ETCといった装備も充実。しかもワンオーナー車。装備を考えれば、きっと前オーナーは、250万円前後で購入しているはずです。その点をふまえれば、この物件は約半額、という見方もできます。セダンが好き、あるいはセダンでOKという方は、ぜひ検討していただきたい1台です。
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第215回 マツダ アクセラ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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