トヨタ アイシス【モデル概要編】
2007/11/16
高い乗降性と自在な室内空間を誇る
使い勝手重視のコンパクトミニバン
<img src="//d2i6c6y1xqgf7t.cloudfront.net/media/buyersguide/23_main.jpg" width="565" height="424"
border="0" alt="トヨタ アイシス|人気車購入ガイド" />●コンセプト
コンパクトなサイズと使い勝手の良さが魅力
ジャストサイズの中に、ユニークな使い勝手とスタイリッシュさを詰め込んだトヨタの新提案ミニバンが、このアイシスだ。エアロパーツ装着グレードのプラタナは、全幅が1710mmのため3ナンバーとなるが、それ以外のグレードはすべて5ナンバーサイズ。全高はFFであれば1640mmと、地下駐車場でも大抵の場所なら利用できる実用的サイズとなっている。
最大の特徴は、左リアに採用されたパノラマオープンドア。前席ドアと後席ドアの間にボディを支えるBピラーがなく、前後ドアを開けると、広大な開口部を利用できる。レジャーシーンはもちろん、介護福祉などにも利用価値は大きい。
シート配列は3列で、2列目がベンチシートとなる7人乗り。サードシートはラゲージの床下に格納でき、格納時のラゲージは、高さを除けばボックス系ミニバン並みに広い。多目的に使える独創的な一台である。
●メカニズム
1.8Lと2L、2種類のガソリンエンジンを搭載
搭載エンジンは、ガソリンの直4 DOHCが2機種。1.8Lの1ZZ-FEと2Lの2AZ-FSEで、主力エンジンは後者となる。
1.8Lはロングストローク設定で、吸気側のバルブタイミングを可変制御するVVT-iを装備。低速トルクが豊かで、実用性は水準レベル以上だ。2Lは燃料供給が直噴式。1.8L同様にVVT-iを装備し、低燃費と高出力を両立している。10・15モード燃費は最高14.4km/L( 2L FFのGとL&1.8L車)と、最新モデルにも見劣りしない。
トランスミッションは1.8L車が4AT、2L車がCVTで、HDDナビ装着車はナビ協調制御付き。2Lのプラタナには7速手動変速モードが装備される。
4WDモデルは2Lエンジン車のみの設定。システムは電子制御カップリングを使用する本格的なもので、積極的な雪道ドライブでも安心感が高い。サスペンションは前ストラット、後ろトーションビーム式となる。
●エクステリア&インテリア
端正なデザインの外観とアレンジしやすいシート
フロントマスクは水平基調のフロントグリルを中心に構成。過度に存在を主張せずどんな場面にも違和感なく溶け込む。
基本フォルムもシンプルな直線を起用しており、機能性の高さをさりげなく主張。エアロパーツを装着するプラタナは、フロントバンパーからフェンダーにかけてのボリュームが、標準グレードよりもワイドとなる。
助手席は、背もたれを前に倒した後、座面ごと前に持ち上がるタンブル格納が可能。パノラマオープンドアと合わせて利用すると、左側後席への乗降性は類を見ないほど向上。
2列目シートは6:4分割でスライドが可能。座面を後方に持ち上げるチップアップ方式を採用し、助手席タンブル格納と組み合わせれば、車両中央をラゲージスペースとして活用可能。
サードシートは大人にはややサイズが小さめだが、2列+3列シートのフルフラット化が可能。車中泊にも対応している。
●インプレッション
どんなシチュエーションもゆったりとこなす走行性
1.4tを超える車重に1.8Lもしくは2Lエンジンを搭載するため、動力性能は同クラスの平均レベル。とはいえ、1.8Lでもタウンユースで不満を覚えることはない。2LはCVTの制御も
的確で、十分な力強さを見せる。
重心が高くないため、ロール方向の動きはボックス系ミニバンよりはるかに穏やか。峠道でもストレスなく走れる。
ホイールベースが長いことから直進性が良く、乗り心地も落ち着きがあるもの。CVT車はエンジン回転数を低く保ってくれるため、車内はとても静かだ。ロングドライブで真価を発揮する車といえるだろう。
バイヤーズガイド
■狙い目グレード
流通量が豊富で価格もこなれたH17年式に注目
探しやすいのは、流通量が最も豊富なH17年式。他年式ではあまり見かけないGも流通するほどなので、上級装備を狙う人もまずはココをチェックしよう。また、価格帯が幅広いのも特徴。運が良ければ120万円台の物件も見つかるので、予算を抑えたい人にもオススメだ。グレード別では、断然プラタナが探しやすい。特に2Lモデルは全年式で豊富なため、気に入った物件に巡り合う確率も高いだろう。
■購入時のチェックポイント
シートやラゲージなど内装の傷みをチェック!
リコール情報で特に台数が多いのは、ストップランプの不具合。これは、スイッチの接点不良によるもので、点灯しなくなるケースもあるという。対象となるのはH16年9月からH18年9月に生産された車両の一部なので、該当する場合は整備手帳で対策が行われているかどうかを確認してみよう。このほか、車の性質上、シートの動作やラゲージスペースのキズなどもチェックしておきたいところ。
↑ダイナミックなフォルムのバンパーは、シャープなエッジを交えたデザイン。キャビンとロアボディをつなぐキャラクターラインが力強さを強調する

↑張りのあるバックドアが特徴的。テール&ストップランプは縦長で、9個のLED光源それぞれにマルチリフレクターを採用し、ピラーにビルトイン

↑インパネは左右非対称で、伸びやかにウェーブを描くデザイン。ロア部を明るめとした2トーンカラーを採用し、モダンで上質な雰囲気を演出した

↑助手席側にセンターピラー内蔵ドアを採用。前後のドアを同時に開けると幅1890mmの大開口を実現している。乗降口地上高も380mmと低めだ

↑乗り心地の良さと安定感のある走りは、高剛性ボディとサスペンションのたまもの。バランスの良い走りは魅力
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
トヨタ アイシス【モデル概要編】/旬ネタ
あわせて読みたい
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
先代ヴェルファイアなら150万円後半で買える!? トヨタ人気ミニバン、新型との違いや中古車価格、オススメな選び方を解説!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
アルファードが先代なら100万円台後半から狙える? トヨタの人気国産ミニバン、中古車価格や今オススメの買い方・選び方、新型モデルとの違いを解説!
【試乗】トヨタ ランドクルーザー70(再々販モデル)|現代に蘇らせた意味を再考する
【試乗】新型 BYD シーライオン7|BEVの特性を生かした足回りでワインディングも器用に走る上級クロスオーバーSUV!
【試乗】新型 アウディ S5アバント|エンジンフィールが気持ちいい! マイルドハイブリッドを備えた新ネーミングの基幹モデル