【徳大寺有恒氏 追悼企画】VINTAGE EDGE×徳大寺有恒 アーカイブス Vol.15
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / VINTAGE EDGE
2014/12/26

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2014年11月7日、日本のモータージャーナリズムの巨匠、徳大寺有恒氏が他界されました。日本の自動車文化に多大な貢献をされた徳大寺さんを偲び、カーセンサーEDGEに約5年にわたり連載された「VINTAGE EDGE×徳大寺有恒」を美しい写真と巨匠の一言とともに振り返ります。今回は、「'66 ASA 1000GT」、「'59 AUSTIN HEALEY SPRITE MARK I」、「'83 RENAULT 5」、「'71 ROLLS-ROYCE CORNICHE SALOONCOUPE」です。実際に掲載された記事をPDFで公開しています。
【'66 ASA 1000GT】 エンツォ・フェラーリの精神が宿った宝のようなクルマだね

エンツォ・フェラーリが強く望み、ベルトーネに在籍したジウジアーロがデザインを行ったスモールGT。小排気量車を作ることでフェラーリ社のイメージが悪くなることを避けるため、別会社に製造権利を譲渡。ASAブランドとして1961年のトリノショーにて発表された。その際のプレゼンはエンツォ自身が行ったという逸話を持つ。フェラーリが生産をした4気筒1032ccエンジンは97馬力。専門家からの評価は非常に高かったが、同カテゴリーのライバルと比較すると割高となったためセールスは不調に終わった。
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【'59 AUSTIN HEALEY SPRITE MARK I】 スポーツカーの神髄を分かっていたヒーレーさんならではの作品だね

1950~60年代、英国で最大規模を誇った自動車メーカーBMCと、エンジニア兼デザイナーであったドナルド・ヒーレーが立ち上げたのがオースチンヒーレー社。活動期間は20年間と短いが100や3000といった軽量スポーツモデルを生産。全モデルともスポーツモデルに精通するヒーレー氏らしい、抜群の走行性能、走る楽しさが与えられ、多くのファンを獲得した。スプライトは1958年から製造され初代をマーク1と呼び、その後マーク5まで進化したオープン2シーターモデル。製造は1971年まで。
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【'83 RENAULT 5】 ゆっくりと時間が流れる緩いクルマ その仏車らしさが素晴らしいな

1972年に発売され、大ヒットとなったルノーの大衆車。フランス語で「5」はサンクと読むため、日本ではそちらで呼ばれることも多い。左右で異なるホイールベース、エンジン縦置き配置のFF車など、特徴的な構造を持っていたが、その性能は世界中から高い評価を得た。また前後に樹脂製バンパーを採用したのもこの5が世界初である。派生モデルにはアルピーヌがプロデュースした93馬力を誇る「アルピーヌ」、WRCでも活躍したミッドシップ後輪駆動の5ターボなどがある。
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【'71 ROLLS-ROYCE CORNICHE SALOONCOUPE】 この年代のロールスは優雅で品格の高さが際立ってるな

シルバーシャドウに用意されたサルーンクーペとコンバーチブルモデルを改良し、1971年から発売されたのがこのコーニッシュである。写真のサルーンクーペは1981年、コンバーチブルは1995年まで製造され続けた。製造はマリナー/パークウォード、当時の価格は1万2900ポンド(日本円にして4000万円以上)。最高級のコノリーレザーを使ったシート、もはや芸術品とも呼べるウッドパネルや装飾パーツを多数採用し、購入する「特別な人々」を満足させる豪華な作りが最大の特徴である。
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