自動運転の【レベル1】ACC+自動ブレーキは100万円以下から狙える
2018/10/16
▲ボルボ V40の「セーフティ・パッケージ」は自動ブレーキやACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の他、後方から車やバイク近づいてくると警告してくれたり、道路標識を読んでメーター内に表示してくれる。本体価格100万円以下でかなり自動運転時代を実感できるはずだ本体価格100万円以下の中古車でもドライブがグンとラクになる
お酒を飲んでも帰りは車が家まで送ってくれるような自動運転の世界はまだ先だけど、(1)いわゆる自動ブレーキや(2)前の車に付いて走るという技術は、そろそろ当たり前になってきた。ちなみに自動運転レベルの5段階でいうと「お酒を飲んでも……」は「レベル5」、(1)や(2)は最も簡易な「レベル1」だ。
(1)は高齢者による事故の増加など社会的な要請もあって、もはやすべての車に標準装備化される勢いだし、(2)も昨年登場したホンダのN-BOXでは全車に標準装備されたほど。ほんの約10年前まで、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が備わるといえば高級車がほとんどだったけれど、今では軽自動車にも標準装備される時代なんだなーと、オッサンとしては感慨深い。
一定速度で走るが前の車の速度なんてお構いなしで走るクルーズ・コントロール(CC)と違い、ACCは車が前方を見ながら自動で加減速してくれるのだから、疲労軽減の効果は抜群。その果実を一度味わうと、もうAのないCCには戻れないはずだ。
ACCは自動ブレーキシステムの延長の技術だが、だからといって自動ブレーキが付いていればACCも備わるとは限らない。それでもACCを搭載した中古車は着実に増えてきていて、いよいよ100万円以下でも探せるようになってきた。この先何年か乗るために買うのであれば、「レベル1」のACCを装備した中古車がオススメだ。何しろ「軽自動車にも標準装備される時代」なのだから。
10種類がパックされた「セーフティ・パッケージ」付きのボルボ V40
「2020年までに、新しいボルボ車での交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」ことをビジョンに掲げているボルボ。だから2013年2月に販売を開始した同社で最もコンパクトなV40にも、自動ブレーキを全車に標準装備。その他の安全装備10種類を「セーフティ・パッケージ」としてオプションで用意した。しかも約9ヵ月後の2013年11月からは「セーフティ・パッケージ」を全車に標準装備化するほど力を入れている。
ACCはこの「セーフティ・パッケージ」に含まれている。ちなみに同パッケージには他にも「レーン・キーピング・エイド(無意識に車線を逸脱しそうになるとステアリングを微修正したり、警告する)」「クロス・トラフィック・アラート(バックで車を出す際に、左右からくる車を検知して知らせる)」「アクティブ・ハイビーム(対向車などを検知するとヘッドライトをハイからロービームへ自動的に切り替える)」など便利な機能が含まれている。これだけ揃って100万円以下から探せるのだから、お買い得感は高いんじゃないかな。
【ボルボ V40(2代目)】原稿執筆時点で100万円以下では2013年式のみで12台見つかった。2013年式は「セーフティ・パッケージ」非装着車も混在するため、事前に確認するといい日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車の走りも楽しめるフォルクスワーゲン ゴルフ
2013年5月に登場した7代目フォルクスワーゲン ゴルフにもACCが備わる。同時期に登場したボルボ V40に負けじと安全装備に熱が入っていて、いわゆる自動ブレーキは全車に標準装備で、ACCはTSIコンフォートラインとTSIハイラインに標準装備、TSIトレンドラインにはオプションで用意されている。
さらに「レーンキープアシストシステム(無意識に車線を逸脱しそうになるとステアリングを微修正する)機能はTSIハイラインに標準、他のグレードにオプションで用意。万が一の事故の際に被害を最小限にとどめるためのシステムや、ドライバーの疲労を感知すると警告音で休憩を促すシステムは全車に標準で備わっている。
輸入車として初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカー(2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー)を受賞したほど、優れた操縦性や乗り心地を備えた車だし、知名度も抜群。もしもゴルフ未体験なら、100万円を切ってきた現行型で初体験してみてはどうだろう。
【フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目)】原稿執筆時点で100万円以下では21台。走行距離は5万km前後で、2013年と2014年式が見つかる。TSIコンフォートラインの方が台数は多い最も選びやすく、ランニングコストを抑えやすいスズキ バレーノ
「スズキといえば軽自動車」というイメージが強いせいか、同社の1L以上のコンパクトカーの存在が今ひとつ薄いのは、もったいない話。「スイフトがあるじゃないか!」と怒られそうだが、それはある程度車を知っているからであって。街を見渡せばコンパクトカーの多くはハイブリッドカー。それ以外は、なかなか人々の心を打たないようだ。
2016年3月に登場したバレーノはスイフトよりも少し大きいが、トヨタのアクアとほぼ同じサイズだ。ただし全幅が1745mmのため3ナンバーとなる。というかそもそもバレーノ、日本国内というよりヨーロッパやインドでも販売される世界戦略車。そのため全幅1700mmという日本の5ナンバーサイズにこだわる必要がない。しかもヨーロッパで徹底的に走り込んでセッティングしたその足回りは、スイフト同様玄人好みだ。
上記2台と比べて高年式車が選べるし、走行距離もグッと短く、100万円以下でも台数が多くて選びやすい。しかも100万円以下はレギュラーガソリン仕様のノンターボのXGかXS(※)と、ランニングコストも抑えられるのがメリットだ。
※ターボ車のXTは2018年5月からレギュラーガソリン仕様に変更。
【スズキ バレーノ(初代)】原稿執筆時点で100万円以下では75台見つかる。2016年式や2017年式だが走行距離は1000km未満という中古車も多い。支払総額100万円以内でも探せる▼検索条件
ボルボ V40(2代目)×本体価格100万円以下▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目)×本体価格100万円以下▼検索条件
スズキ バレーノ(初代)×本体価格100万円以下この記事で紹介している物件
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