スカイライン 400Rの登場で再び馬力に注目が集まる!? 400psオーバーのハイパフォーマンスセダン3選
2019/07/17
▲2019年7月にマイナーチェンジを受け登場した新型スカイラインに搭載されるV6ツインターボエンジン。最高出力298kW(405ps)/6400rpm、最大トルク475N・m(48.4kgf・m)/1600-5200rpmを発生する「400R」の登場! 今度のスカイラインはおもしろいセダンになりそうだ
2019年7月、V37こと現行型スカイラインがビッグマイナーチェンジを受けた。日産のデザインアイコンであるVモーショングリルが取り入れられたり、往年のスカイラインを想起させる丸形テールランプを採用するなど、エクステリアデザインが大きく変わった。
さらに、高速道路上でナビに連動して追い越しや分岐なども含めた走行を支援し、同一車線内ではハンズオフが可能となる(※)、世界初の運転支援システム「プロパイロット2.0」を搭載。ドライバーの運転操作を今まで以上に支援し、快適なドライブが可能になった。
※ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある場合に限る
そしてもうひとつ大きなトピックとして、搭載されるエンジンがあげられる。日産ブランドとして初めて、3L V6ツインターボのVR30DDTTエンジン搭載モデルが登場したのだ。
しかもしかも! 「400R」という、スカイライン史上最高の400psまで最高出力を高めたグレードが存在!
最近はディーゼルモデルやハイブリッドモデルが増えてきたことで、馬力の大きさに注目されることが少なくなった、やはり自主規制280ps時代を知っている筆者としては、この400Rの登場は率直にうれしいものがある。
400Rの気になる価格は約560万円、乗り出しにしておよそ600万円といったところだろうか。もちろん最新技術も満載で、素晴らしい車であることは間違いないはずだ。できることなら筆者も今すぐに欲しいが、なかなかすぐに手を出せる金額ではない。
ちなみに、1psあたりの価格を計算すると約15000円……。
そこで、今回は新型スカイラインの半額以下、つまり1psあたり7500円以下で狙うことができる400psオーバーのセダンを紹介したい。
▲こちらが「400R」。スカイライン史上最高の出力をたたき出す、ハイパフォーマンスモデルだ走る楽しさを追求したプレミアムスポーツセダン
レクサス IS F(初代)
▲ISをベースに、スポーティなチューニングを施したIS Fレクサスのスポーティセダン ISを、さらにスポーティにチューニングしたプレミアムモデル。「F」が意味するのは、モータースポーツの聖地として名高い富士スピードウェイ(Fuji Speedway)の頭文字だ。
その名に負けることなく、性能は超一級品。「8-Speed Sport Direct Shift」という8速ATは、高出力のエンジンパワーをしっかりとダイレクトに伝達し、気持ちよくスポーティな走りをすることが可能だ。
また、一見おとなしめに見えるエクステリアだが、よくよく見ると大きくフェンダーは張り出しており、テールパイプは4本出し、そして大径ホイールの奥には大きなブレーキキャリパーが見える。
搭載されるエンジンは、5L V8 NAで、最高出力423psを発生。レクサスのフラッグシップモデルLS600hに搭載されていたエンジンをベースに、デュアルインテークシステムやヤマハ製カムシャフトハウジング一体型シリンダーヘッドを採用するなど、大がかりなモディファイが加えられている。
中古車価格帯は150万~630万円で、1psあたり約4000円くらいから手に入れられるモデルだ。
▲搭載されるエンジンは2UR-GSE。最高出力423ps/6600rpm、最大トルク51.5kg-m/5200rpmを発生する▼検索条件
レクサス IS F(初代)×全国セダンの居住性も手に入れた“M3”
BMW M3セダン(初代)
▲クーペのM3登場の翌年に追加されたM3セダン。性能はクーペとほぼ同等だ日常からサーキットまでこなすBMWのハイパフォーマンスモデル“M”。その中でも、同社の主力モデルのミドルサイズセダン「3シリーズ」をベースにしているのがM3だ。
3シリーズにはクーペとカブリオレ、そしてセダンが存在するが、2007年にクーペのM3が登場し、翌年にセダンモデルが追加された。
通常の3シリーズとは異なり、フロントまわりにはクーペのデザインが踏襲されているのが特徴だ。
高いトラクション性能を発揮するバリアブルMディファレンシャルロック、高度な操縦安定性を確保するダイナミックスタビリティコントロールなどが装備され、高い走行性能を発揮する。
搭載されるエンジンは、最高出力420psを発生する4L V8 NA。クーペより0.1秒遅いものの、0-100km/h加速は4.8秒を誇る。
組み合わされるミッションは6MT、そしてM DCT DrivelogicというF1テクノロジーに基づいて開発されたミッションの2種類。後者はドライブ・モードを選択すれば、従来のATのように自動でギアチェンジを行ってくれる。
中古車価格帯は、250万~510万円くらい。1psあたりで計算すると6000円くらいになる。ただしセダンはクーペモデルに比べ、流通台数が少ないので根気よく探してみてほしい。
▲最高出力420ps/8300rpm、最大トルク40.8kg-m/3900rpmを発生するS65B40A型エンジン▼検索条件
BMW M3セダン(初代)×全国レースで培った技術を投入したハイパフォーマンスセダン
AMG Cクラス C63(3代目)
▲2007年に登場したAMG Cクラス C63。同社初の独自開発エンジンが搭載されたコンパクトセダンのメルセデス・ベンツ Cクラスをベースに、AMGがレースで培った技術を投入して開発したハイパフォーマンスセダン。
大型エンジンを収めるためボンネットが盛り上がっていたり、トレッドの拡大により膨らんだホイールアーチなど、ただ者ではない雰囲気が漂う。
搭載されるのは超強力な6.2L V8 NAエンジンで、最高出力は457psを発生する。コンパクトなボディと組み合わされるので、とてつもない加速力を見せてくれる。組み合わされるミッションは、パドルシフト付き7ATで、シフトダウン時のブリッピング機能も採用。
素晴らしいパワートレインだが、6Lオーバーという大排気量のため、自動車税は高額だということは念のためお伝えしておきたい……。
2011年のマイナーチェンジで、エクステリアデザインの変更や新型ミッションが採用されたが、こちらは価格がまだ高いため、今回のテーマでの狙い目は前期型になりそうだ。
前期型の中古車価格は、230万~420万ほど。1psあたり約5000円となる。新車時価格は1000万円オーバーだったため、だいぶ割安感が出てきている。
▲搭載される156型エンジンは、最高出力457ps/6800rpm、最大トルク61.2kg-m/5000rpmを発生する▼検索条件
AMG Cクラス(3代目)×全国車の良し悪しは、決して馬力だけで語れるものではない。
しかし、一目で車のポテンシャルを推測できる定量的な情報であることには間違いないため、車選びのひとつの指標として「馬力」に注目してみるのはいかがだろうか。

カーセンサー編集部
神崎洋平
小さい頃から車が好きで、中学生のころからカーセンサーを愛読。若者の車離れに一矢報いたいという動機で、2017年にカーセンサー編集部にやってきた。好きな車はセダンとスポーツカーで、現在の愛車はE90型BMW 3シリーズ。趣味はダム観賞で、休日には全国各地のダムへ足を運んでいる。
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