総額150万円以下から狙える! 衝突被害軽減ブレーキを搭載した、質実剛健なフォルクスワーゲンのモデルたち
カテゴリー: 特選車
タグ: フォルクスワーゲン / パサートヴァリアント / up! / ゴルフ / クロスポロ / ゴルフヴァリアント / ポロ / パサート / ゴルフオールトラック / cross up! / ぴえいる
2020/05/16

衝突被害軽減ブレーキは2009年から装備されるようになった
2009年に旧型ボルボ XC60が、日本で最初に自動停止を含む衝突被害軽減ブレーキ搭載車として認可されると、せきを切ったように同ブレーキを搭載する輸入車メーカーが続いた。
今回フォーカスするフォルクスワーゲンもそのひとつだ。
同社で日本初の搭載車となったのは、パサートCC。2011年のマイナーチェンジの際、30km/h未満で走行中に作動するシティエマージェンシー機能が追加された(V6 4モーションに標準装備、2.0TSIにオプション)。
モデルサイクルの途中で追加されたこともあり、残念ながら同機能を搭載したパサートCCは現在中古車としてほとんど流通していない。
その後も、フルモデルチェンジやニューモデル投入のたびに、次々と衝突被害軽減ブレーキ搭載車を増やしていく。
やがてその技術は自動運転技術へと進化し、現在同社のレベル2(ステアリング操作と加減速を車がサポート)の運転支援技術搭載車はゴルフシリーズ、パサートシリーズ、アルテオン、ティグアン、ゴルフトゥーランへと増えている。
そんな中から、今回は比較的お手頃な支払総額150万円以下で、5台以上の物件が見つかるモデルを紹介しよう。
どれも安全水準が高いだけではなく、フォルクスワーゲンらしい質実剛健さをもっているモデルばかりだ。
なお、衝突被害軽減ブレーキ機能は日進月歩の技術であるため、一部改良などで新機能を追加することが多い。それらの差を見極めながら、購入を検討するようにしよう。
また、衝突被害軽減ブレーキが備わっているからといって過信は禁物……というのは言うまでもない。
スモールサイズでも衝突被害軽減ブレーキを標準装備
フォルクスワーゲン up!/cross up!(現行型)


2012年デビュー時から、全車にシティエマンジェーシーブレーキが搭載されたup!。全長3545mmと軽自動車並みのスモールサイズとしては、初めての全車標準装備となった。
また、同社の基幹モデルであるゴルフよりも先に搭載されたことになる。
2015年に登場したcross up!も最初から同ブレーキが全車に採用された他、後に追加されたスポーツモデルのGTIにも標準装備されている。
同ブレーキは5km/h~30km/h未満で作動するシステムで、30km/h以上での減速機能はない。
デビュー後約8年たつが、衝突被害軽減ブレーキ機能に関しては現在までデビュー時と変わらない。
1Lエンジンにクラッチペダルのない5速MT(AT免許でOK)が組み合わされるのはデビュー時から変わっていないが、2015年6月にアイドリングストップ機能が追加され燃費が向上している(cross up!はデビュー時から装備)。
また、2017年4月からオートライトやレインセンサーを全車に標準装備した。
軽自動車とほぼ同じサイズだけど、ボディのしっかり感や走行時の安定感、排気量+約340ccの余裕などを感じられる。
デビュー時の車両本体価格は149万~183万円。
原稿執筆時点(2020年5月14日)で総額150万円以下の中古車は、up!が300台以上、cross up!は約30台見つかり、ボディカラーやグレードなどにこだわりがあっても見つけやすい状態と言えそうだ。
▼検索条件
フォルクスワーゲン up!(現行型)×全国▼検索条件
フォルクスワーゲン cross up!(現行型)×全国さすがは世界基準! デビュー時から先進安全機能が充実
フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフヴァリアント/ゴルフオールトラック(現行型)



歴代このクラスの世界基準車と言われ続けてきたゴルフ。
現行型が2013年4月にデビューした際にも、旧型に比べ大きく安全性の水準を上げてきた。
30km/h未満から作動するup!のシティエマージェンシーブレーキに加え、30km/h以上でも衝突の危険が予測される際には警告音を発し、それでもドライバーが回避操作を行わない場合には自動で車を減速させる「フロントアシストプラス」を全車標準装備したのだ。
さらに、万が一衝突等した後に自動で10km/h以下まで減速して2次衝突被害リスクを軽減する機能や、ドライバー疲労検知システムも標準で備えた。
その他、高速走行時に先方車を自動追従する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」や、ウインカーを出さずに車線をまたごうとすると、走行している車線に押しとどめるようステアリングを補正する「LKA(レーンキープアシストシステム)」も用意されている。
2014年1月に投入されたゴルフヴァリアントや、2015年7月に登場したゴルフオールトラックも同様の先進安全機能が備えられた。
2016年には、ゴルフとゴルフヴァリアントのLKAを備えるグレードが増えたり、最上級グレードのTSIハイラインには、後退時の衝突被害軽減ブレーキが追加されるなど安全装備の拡充が図られた。
また、2017年5月の一部改良ではアダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能が備わるなど、常に安全性の水準が上がっている。
デビュー時の車両本体価格は249万~299万円。
原稿執筆時点では、支払総額150万円以下でゴルフは400台以上、ゴルフヴァリアントは150台以上見つかり、どちらも100万円以下から探すことができる。
なお、ゴルフオールトラックは、最近人気のあるクロスオーバタイプということもあり、上記2台に比べて価格は高めだ。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(現行型)×全国▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント(現行型)×全国▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラック(現行型)×全国2014年のマイナーチェンジでゴルフ同様の安全機能を装備
フォルクスワーゲン ポロ(3代目)/クロスポロ(初代)


ゴルフの弟分とはいえ、2009年に登場した旧型・3代目ポロは初代ゴルフより大きい。
それでも全長4000mm以下、全幅も1700mm以下に抑えられていて、街乗り中心でもしっかりとした乗り心地を求める多くのユーザーに支持を得ている。
そんな旧型ポロは、2014年8月のマイナーチェンジで衝突被害軽減ブレーキを搭載。
同時に備えられた先進安全機能は、2013年にデビューしたゴルフと同じ内容になる。また、ポロとして初となるリアビューカメラも同時に採用された。
マイナーチェンジ当初は、1.2Lターボ×7速ATのTSIコンフォートラインとTSIコンフォートラインアップグレードパッケージ(後にTSIハイラインと名称を変更)のみだったが、その後に投入されたブルーGT(1.4Lターボ×7速AT)や、車高を高めたSUVルックのクロスポロ(1.2Lターボ×7速AT)、さらに特別仕様車などに搭載された。
なお、スポーツモデルのGTI(1.8Lターボ×7速ATまたは6速MT)には、万が一衝突等した後に自動で10km/h以下まで減速して2次衝突被害リスクを軽減する機能は備わったが、衝突被害軽減ブレーキは搭載されていないので注意が必要だ。
2014年のマイナーチェンジ時の車両本体価格はポロが223万9000円~、クロスポロは275万円。
原稿執筆時点で衝突被害軽減ブレーキを搭載したポロは約280台、クロスポロは15台ほど見つかった。いずれも支払総額100万円以下から探すことができる。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ポロ(3代目)××衝突被害軽減ブレーキ付き×全国▼検索条件
フォルクスワーゲン クロスポロ(2代目)×衝突被害軽減ブレーキ付き×全国フラッグシップらしく先進安全機能を全車標準装備
フォルクスワーゲン パサート/パサートヴァリアント(現行型)


フォルクスワーゲンの日本におけるフラッグシップがパサートだ。
ゴルフよりひと回り大きいが、搭載されるエンジンは1.4Lターボ。これに7速ATが組み合わさり、燃費は2015年のデビュー時でクラストップとなる20.4km/L(JC08モード)を実現した。
ボディタイプは、セダンとステーションワゴン(ヴァリアント)がある。
デビュー時から全車に先進安全機能を標準装備。衝突被害軽減ブレーキやレーンチェンジアシスト、渋滞時追従システム、万が一衝突した際に自動で減速して2次衝突被害リスクを軽減する機能などを備える。
2016年11月のマイナーチェンジでは、従来一部グレードでオプションだったLEDヘッドライトが全車標準装備に。
加えて、TSIエレガンスライン(従来のコンフォートラインから名称を変更)はアルカンターラ&レザーシートが標準で備わり、TSIハイラインにはオプションで駐車支援システムやアラウンドビューモニターなどをセットにした、テクノロジーパッケージが用意された。
なお、2018年に追加されたパサートオールトラック(パサートの最低地上高を高め4WDを搭載したクロスオーバー)も同様の安全装備を備えるが、原稿執筆時点で150万円以下では見つからなかった。
デビュー時の車両本体価格はセダンが329万~460万9800円、ヴァリアントが348万9900~480万9700円。
セダン、ヴァリアントとも、原稿執筆時点で150万円以下はそれぞれ数台ずつ見つけることができた。
▼検索条件
フォルクスワーゲン パサート(現行型)×全国▼検索条件
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント(現行型)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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