新型日産 エルグランドの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / マツダ / メルセデス・ベンツ / フォルクスワーゲン / ミニバン / タイプII / ロードスター / Vクラス / ヴェルファイア / エルグランド / アルファード / 伊達軍曹
2025/11/10
▲ついに新型日産 エルグランドが発表されましたが、注文できても納車はずいぶん先の話になってしまうはず。「そんなに待ってられないよ!」という人のため、新型エルグランドの代わりになり得るステキなミニバンをピックアップしてみました!ぜひとも欲しい新型エルグランドだが、長いこと待つのはちょっと……
2010年に登場して以来、かなり長いモデルライフとなっている3代目日産 エルグランドですが、Japan Mobility Show 2025でついに新型が発表されました。
▲こちらがJapan Mobility Show 2025で発表された新型日産 エルグランド高級Lサイズミニバンの先駆けと言えるエルグランドの最新型はぜひとも欲しい――のはやまやまですが、正式発売および納車まで待つというのは、けっこう気が遠くなるレベルの話です。そして待ったところで、注文が殺到した場合は「買おうと思っても買えない」という事態になったりもするのが、最近の新型モデルの特徴かもしれません。
だからこそ、そういったもろもろについてちょっとやきもきしているあなたに向け、「今すぐ買える、新型エルグランドの代わりになり得るモデル」をご提案させていただきます!
新型エルグランドの代わり①|トヨタ アルファード(4代目)
→想定予算:総額630万~700万円
新型日産 エルグランドの代わりとして想定されるミニバンは、最も順当かつ盤石な線で考えるなら「4代目トヨタ アルファード」になるでしょう。
▲2023年6月に登場したLサイズミニバンの一番人気、4代目トヨタ アルファード
▲ボディサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm。パワーユニットは2.5Lガソリン自然吸気と2.5Lハイブリッドの2種類をラインナップ4代目アルファードについて今さら詳しいご説明は不要かと思いますが、2023年6月に登場したLサイズミニバンの一番人気モデルです。「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマのもと刷新された新しいプラットフォームがもたらす走行性能は、なかなか秀逸。高級ミニバンならではの内外装デザインや、ゆとりある室内空間、優れた使い勝手などに関しても、ほぼ文句の付けどころがない1台です。
もちろん新型エルグランドと比べれば「目新しさ」「新鮮さ」という部分ではやや劣るかもしれませんが、そこをさほど気にしないのであれば、基本的には盤石なリセール価格も含め、「国内最高レベルの満足感が得られるはずのミニバン」と考えていいでしょう。
▲標準グレードである「Z」の運転席まわりはこのような質感とデザイン
▲4代目トヨタ アルファードのキャビン。標準グレードの「Z」でも、2列目にはパワーオットマンなどが付いている合成皮革のエグゼクティブパワーシートが採用されている比較的手頃な予算で4代目アルファードを買いたい場合、最も安価にイケるのは純ガソリンエンジンを搭載する「2.5 Z」ですが、こちらだと、新型エルグランドが搭載する「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」に対してやや分が悪い側面もあります。
しかし、2.5Lハイブリッド車の中間グレードである「ハイブリッド 2.5 Z」であれば、乗り味などの点でも燃費性能の面でも、新型エルグランドの代わりとして十分に機能するはず。それでいてその中古車は走行2万km台までの物件であっても、総額630万円付近から見つけることが可能なのです。
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トヨタ アルファード(4代目)新型エルグランドの代わり②|トヨタ ヴェルファイア(3代目)
→想定予算:総額690万~750万円
4代目トヨタ アルファードの兄弟車である3代目トヨタ ヴェルファイアも当然ながら、「新型日産 エルグランドの代わり」として検討してみたい1台です。
▲4代目アルファードの兄弟車だが、各部はよりスポーティな仕様となっている3代目トヨタ ヴェルファイア
▲ボディサイズは、アルファードより少しだけ背が高い全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm。パワーユニットは2.5Lガソリン自然吸気と、最高出力279psの2.4L直4ガソリンターボを用意4代目アルファードと同時にデビューした3代目トヨタ ヴェルファイアは、基本的な構造はアルファードと同一ですが、よりアグレッシブさを強調したエクステリアデザインや、独自のサスペンションチューニングおよびボディ補強、そして4代目アルファードには存在しない「パワフルな2.4Lターボエンジン」を用意するなどして、アルファードとはひと味違うドライバーズミニバンとしての個性が強調されています。
▲3代目トヨタ ヴェルファイア Zプレミアの運転席まわり
▲こちらもアルファードのZと同様、パワーオットマンなどが付いている合成皮革のエグゼクティブパワーシートが2列目に配されるヴェルファイア Zプレミアのキャビン最も手頃な予算で3代目ヴェルファイアを狙いたい場合は、2.5Lハイブリッドの標準グレード「ハイブリッド 2.5 Zプレミア」がターゲットにはなるのですが、それだと「アルファードとあんまり変わらない」ということにもなってしまいます。
あえてヴェルファイアを選ぶのであれば、アルファードにはない個性を求めたいところですし、もちろん、第3世代のe-POWERユニットを搭載する新型日産 エルグランドでは味わえないサムシングも求めたいものです。
そういった意味では、やはり3代目トヨタ ヴェルファイアを購入するのであれば、イチ推しは最高出力279ps/最大トルク430N・mの2.4L直4ガソリンターボエンジンを搭載する「2.4 Zプレミア」になるでしょう。こちらであれば、ミニバンらしからぬタイトでスポーティな走りを、思いのほか良好な乗り心地ともに堪能可能。その味わいがもらたす満足感は、きっと新型エルグランドにも負けないレベルのものであるはずです。
最高値の物件は総額約1000万円となってしまう3代目ヴェルファイアの2.4 Zプレミアですが、そこまで出さずとも総額700万円ちょいぐらいのゾーンにて、普通に状態良好な1台が見つかるでしょう
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トヨタ ヴェルファイア(3代目)新型エルグランドの代わり③|メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目) 220d マルコポーロ ホライゾン
→想定予算:総額620万~780万円
国産車ではなく輸入車でもOKならば、メルセデス・ベンツのLサイズミニバンである3代目 Vクラスも候補として推したいところです。しかし3代目メルセデス・ベンツ Vクラスの場合、現代的なビジュアルに変わった2025年モデルの中古車はまだ高額で、今回の想定予算である「総額700万円ぐらい」で購入するのは難しい状況です。
とはいえそれ以前の世代だと、決して悪くはないのですが、新型日産 エルグランドと比べてしまうと「ビジュアル面での古さ」がやや気になってしまうため、心の底から推すことは難しくなります。
しかし、二度目のマイナーチェンジが行われる前の3代目メルセデス・ベンツ Vクラスの中でも「V220d マルコポーロ ホライゾン」であれば、何のちゅうちょもなく激推しすることができます。
▲こちらがメルセデス・ベンツ V220d マルコポーロ ホライゾン。ポップアップルーフ付きだ!
▲ボディサイズは全長5140mm×全幅1930mm×全高1880mmで、パワーユニットは最高出力163ps/最大トルク380N・mの2.1L直4ディーゼルターボ2018年2月に追加設定されたV220d マルコポーロ ホライゾンは、就寝スペースとして使える「ポップアップルーフ」やフルフラット機能付きのベンチシート、そして前席の回転機構なども備えた、アウトドアユースでの利便性を高めたグレード。専用装備となるポップアップルーフには、2人まで使用可能なベッドに加えてリーディングライトも備わっています。
そしてフルフラット機構を採用した3列目シートには最大3人が就寝可能で、さらにシート下には収納スペースも確保。運転席と助手席は後方に向きを変え、2列目シートと対面させることも可能です。
こんなにステキに使えるミニバンであれば、車そのものの機能としては最新世代である新型日産 エルグランドに若干劣る部分もあるのかもしれませんが、車を通じて得られる「体験価値」の量と質においては決して負けていないというか、むしろ上回るのではないかと思われます。
▲ポップアップルーフの中はこのような感じで、2名での就寝が可能
▲V220d マルコポーロ ホライゾンの運転席まわり(※写真は2021年1月以降の改良型)さすがにポップアップルーフ付きのメルセデス・ベンツ Vクラスを新車で買おうと思った人の数は少なかったのか、2025年11月上旬現在、メルセデス・ベンツ V220d マルコポーロ ホライゾンは全国で10台ほどしか流通していません。しかし流通していること自体は確かであり、中古車価格も総額620万~780万円と、この種のLサイズミニバンとしてはまずまず現実的です。
「ただのLサイズミニバン」ではちょっと飽き足らないかも――と感じている人には、ぜひメルセデス・ベンツ V220d マルコポーロ ホライゾンをチェックしてみることをオススメします。
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メルセデス・ベンツ Vクラス(3代目) × 220d マルコポーロ ホライゾン新型エルグランドの代わり④|日産 エルグランド(3代目)+マツダ ロードスター(4代目)
→想定予算:総額650万~700万円
ここまでは総額700万円以下を目安とする「1台のミニバン」に、新型エルグランドの代わりを務めさせる策を検討してまいりました。
しかしよく考えてみれば、駐車場などの状況さえ許すなら、車というのは複数台を所有しても構わないわけで、適材適所的に使える複数台の車を使い分ける方が、人生と生活のクオリティは上がるものです。
であるならば、総額300万円台ぐらいの予算で3代目の、つまり今現在すでに販売されている日産 エルグランドを買い、残る200万円台ぐらいの予算で、何らかの別の車を――例えば4代目マツダ ロードスターあたりを買うというのも、かなりステキな選択となるはずです。
▲2024年3月に一部改良が行われた3代目日産 エルグランド。総額300万円台で検討可能だ
▲で、そこに総額200万円台の4代目マツダ ロードスターを加えてみるのはどうか!2010年8月に登場した3代目日産 エルグランドは、同じLサイズミニバンというカテゴリーに属するトヨタ アルファードおよびヴェルファイアの勢いと人気があまりにもすごいため、若干「日陰の存在」的な立場に追いやられていました。
しかし、Lサイズミニバンとして普通に使う分には3代目エルグランドでも何ら不都合な部分はなく、特に直近の一部改良を経た2024年3月以降の世代であれば、デザイン的にも装備内容の面でもなかなかのモノであるといえます。
それでいて3代目日産 エルグランドはトヨタ アルファード/ヴェルファイアの人気に完全に押されていますので、2025年式で走行数十km程度の250 ハイウェイスターS(2.5L直4ガソリンエンジン搭載グレード)でも、総額360万円前後で購入できてしまいます。
▲2024年3月以降の「ハイウェイスター」の運転席まわりはこのようなデザイン
▲写真はハイウェイスターの8人乗り。7人乗り仕様の2列目シートは、ロングスライド機構やオットマンなどが付いた「コンフォタブルキャプテンシート」になるで、総額360万円ぐらいで買った2025年式の日産 エルグランド 250ハイウェイスターSによって「Lサイズミニバンがあることで生まれる豊かで便利な家族生活」を満喫しつつ、240万円ぐらいで購入したマツダ ロードスターによって、時折「運転や移動自体をとことん楽しむ」というのはかなりステキな日々であるはず。そしてそれは、新型エルグランドや4代目トヨタ アルファードなどを1台のみ所有する生活以上にステキなのではないかと思うのですが、どうでしょうか?
ここでは一例として4代目マツダ ロードスターを挙げましたが、もちろん「もう1台買う車」は必ずしも現行型ロードスターである必要はありません。とにかく何らかの「運転それ自体が楽しめる、自分好みの1台」でさえあれば、何だって構いません。
ぜひ、Lサイズミニバンの想定価格帯を落とすことでQOLが逆に上昇する「2台持ち作戦」についても、前向きにご検討いただけましたら幸いです。
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日産 エルグランド(3代目)▼検索条件
マツダ ロードスター(4代目)新型エルグランドの代わり⑤|フォルクスワーゲン タイプ2
→想定予算:総額400万~700万円
このたび発表された新型日産 エルグランドはかなりステキですし、かなり高機能および高性能でもあります。手に入れれば、おそらくは大々満足できるでしょう。
しかし新型エルグランドを入手した数年後には、いや、もしかしたら数ヵ月後には、新型エルグランドをも上回るほど高機能で高性能なニューモデルが登場するかもしれません。いや、「かもしれません」ではなく、おそらくは登場するでしょう。ニューモデルの世界とはそういうものであり、新型車を買うユーザーはいつだって、「より新型なモデル」の登場に対して微妙な感情を抱くことになるのです。これはもうお約束みたいなものです。
もちろん「常により新しいモデルを、より高機能なモデルを狙っていく」というのも。ひとつの立派な生き方ではあります。しかし、もしもそういった繰り返しに少し疲れたり、あるいは虚無感のようなものを感じ始めているとしたら――そこから「降りてしまう」というのも、ひとつの選択肢になります。
例えばですが、「モデルチェンジ」や「高性能」「高機能」といったような言葉とは何の関係もない世界で存在し続けている、フォルクスワーゲン タイプ2を買ってみるのです。
▲こちらが「ワーゲンバス」ことフォルクスワーゲン タイプ2の前期型
▲こちらは「レイトバス」と呼ばれることが多い1968年以降の後期型「ワーゲンバス」という愛称で呼ばれる場合の方が多いフォルクスワーゲン タイプ2は、ドイツのフォルクスワーゲン社が1950年から1979年にかけて販売したワンボックスタイプの商用車。リアに搭載されるエンジンは、フォルクスワーゲン タイプ1(通称ビートル)と同じ空冷の水平対向4気筒OHVで、当初の排気量は1.1Lでした。その後の改良によりエンジン排気量は1.2L、1.5Lと徐々に増えていき、第2世代では最終的に2Lまで拡大されています。
そんなフォルクスワーゲン タイプ2は、当然ですが新型エルグランドのような超絶最新世代のシリーズハイブリッドなど採用されていませんし、いわゆる先進安全装備の類もゼロ。それどころかパワステすら付いていません。
しかし、かわいい「ワーゲンバス」でトコトコ走っていき、お気に入りの場所で家族などとのんびりとした時間を過ごし、またワーゲンバスでトコトコ帰っていく――という週末がもたらす幸福感の総量は、最新世代のLサイズミニバンを入手した場合に得られる幸福感と比べても、決して負けていないはずです。
▲いわゆるスローライフを堪能したいなら、最新モデルではなく、こういった世代の車がベスト……かも?古い車ですから、もちろんメンテナンスはやや大変です。とはいえシンプルな構造の車ですし、経験豊富な専門店も多いため、プロを頼るようにすれば、その維持はさほどハードモードではありません。
そして以前と比べれば中古車価格は上昇してしまっていますが、まだまだ総額700万円以下で手に入れられるということで――もちろん全員にではないのですが、こういった路線に少しでもご興味がある人には、「意外な選択肢として、ワーゲンバスのこともちょっと検討してみてくださいね」と、申し上げたいのであります。
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フォルクスワーゲン タイプ2
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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